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児童手当が貯金できない?元担当者も貯金してないし生活費に充てています!

こんにちは、元市役所職員のナカノリナです😀

7月に書いたこちらの記事、ありがたいことにたくさんアクセスをいただいています!(内容が内容なので、反応は少ないですが…)

これは「児童扶養手当(ひとり親の手当)」の元担当者として書いた記事ですが、実は「児童手当」の担当をしていた時期もあるんです。

子供がいる家庭全てに支給するので、毎回の支払いは数億円規模。

ドキドキしながら会計に持ち込んでいた記憶があります💦


そして、児童手当といえば、最近、改正されたことで話題ですね!

私自身も子供が産まれたので、月15,000円支給されていますが、高校卒業までもらえるのは有り難いです☺️


ただ、ネットニュースやSNSなどを見ていると、

「え、児童手当貯金してないの?」

「貯金するのが当たり前だと思ってた〜」

みたいな親同士のマウント(?)を見かけることも多いです。

元担当者としては、その度になんだかモヤっとしています…💦

児童手当が支給されるのってなんのため?


児童手当は、「児童手当法」という国の法律に則って支給されています。

その第一条の目的を抜粋してみました。

(目的)
第一条この法律は、子ども・子育て支援法(平成二十四年法律第六十五号)第七条第一項に規定する子ども・子育て支援の適切な実施を図るため、父母その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認識の下に、児童を養育している者に児童手当を支給することにより、家庭等における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを目的とする。

児童手当法

ちょっと難しいかもしれませんが、簡単に要約すると、

  1. 家庭の生活の安定のため

  2. 児童の健やかな成長のため

なんです。

子供が元気に成長するためには、”家庭の安定”がまず第一ですよね。

元担当者の解釈としては、どんな家庭においても、

  • ご飯が食べられること

  • 清潔な衣服を着られること

  • 安心して生活できる家があること

などの「衣食住」が子供達に平等に与えられるように、守られるために支給されるものだと理解しています。

だから、

「児童手当を生活費に使っていいのかな・・・?」

と悩む方がいるとしたら、

「生活費に充てるのは全く問題がない」

ことを声を大きくして伝えたいです!!!

みなさん、使いましょう!

家計に入れる以外にも、家族で美味しいものを食べにいったり、旅行に使ったり、自由に使っていいんです。
(親も一緒に楽しんでいい!)

私も児童手当は貯金してないです


元児童手当担当者の私も、手当は貯金していません。

児童手当は夫の口座に支給されていますが、夫の口座から引き落とされる家族分の国民健康保険料に充てています。

と言っても、厳密に分けているわけではないので、普通に夫の生活費になっているのが現状。(うちは夫婦別会計です)

正直、最初は「貯金した方がいいのかな?」という思いもよぎりました。

しかし、夫の口座に振り込まれるので使い勝手が悪いこと、そして夫が休職して働けなくなったこともあり、そのまま生活費の足しにさせてもらっています。

家庭の事情はそれぞれですし、私はそれで納得しています^^


あと、気になるのは「円」の価値です。

子供が生まれてから18年後。

世界がどうなっているか想像できません。

今の「1万円」の価値が、
18年後も「1万円」としての価値があるのか…?

日本もアメリカのように、
現金が引き出せなくなる事態になるかも…?

極論ですが、「通貨」というものは世界情勢により、どうなるかわかりません。(ゴールドが高騰しているのがその証拠です)

それなら銀行に眠らせておくよりも、生活費としてその都度使っていった方が確実に「家庭の安定」につながるのでは?と思ったりもします。

(※あくまで家計がギリギリな家庭の、個人的な意見です💦)

「貯金や投資に回したい」という人を否定するわけではありません。

ただ、子供に渡す際に「贈与税」がかかる場合もあるので、そこも十分調べておく必要がありますね。

児童手当が貯金できない人への裏技教えます


とはいえ、「将来に備えて貯金しておきたい」「いつか子供にあげたい」と考える人の気持ちもわかります!

「でも、なかなか貯金できなくて・・・」

「旦那の口座に入っているし・・・」

と悩む人も多いのではないでしょうか?

そこで元担当者としてオススメするのは、「口座の変更」です!

「え?確か受給者は変えられないんじゃなかった?」

と、児童手当の制度に詳しい方なら知っているかもしれません。

確かに、児童手当の受給者は、パパかママのうち収入が高い方のどちらかになります。

受給者は「収入の逆転」がなければ変えることは難しいですが、「銀行の変更」はできます。

例えば、

A銀行:ヤマダタロウの口座
→B銀行:ヤマダタロウの口座

というふうに。

普段使っていない口座があるなら、それを「児童手当用」の口座として使うのです。
(もしくはネット銀行などで新しく開設するとか)

実際、私が市役所で担当していた時には、旦那さんの別口座に変更しに来るママさんたちが頻繁にいましたし、窓口で働いているパートさんの中でも当たり前に知られている方法でした。

※私の市では、銀行名や口座番号が分かるものを持参して、口座変更の用紙を1枚書くだけでOK。

ただ、子供が複数いる場合、子供ごとに手当を分けたい場合は、自分で計算して手動でやることになります💦

いずれにせよ、「普段使わない口座」を活用することで、児童手当を貯金するハードルはかなり下がるはずです。

当たり前ですが、旦那さんが受給者であれば旦那さんの協力が必要になるので、そこも含めて「児童手当の使い道」を話し合うきっかけにしてみたら良いかもしれません。

「そんなやり方、聞かなくても知ってるよー!」という人がいれば、スルーしてくださいね😅

最後に


今回は、元担当者として、児童手当の貯金や使い道について、経験談や持論も含めて語らせていただきました。

最後にお伝えしたいのは、

「手当は子供のために・・・と考えすぎる必要はない」

ということです。

貯金の有無=子供への愛の有無では絶対ないですよね。

家庭によって、収入の状況、事情、価値観が違うのは当たり前ですから、それにまずは自信を持って欲しいと思います。

さらに、その家庭の事情もその都度変わるもの。

私も、夫が休職→障害者になってから、考え方が変わりました。

だから、もし今後、「え、貯金してないの〜?」とマウントをとってくるママ友がいたら、そっと距離を置くでしょう。笑(そもそもママ友いない😅)

この記事を読んで、罪悪感が薄くなったり、少しでも気持ちが楽になる人がいたらいいなと思います!


余談ですが、私は市役所を辞めてから、在宅でブロガーをしています!

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