横浜哀愁徒然日記③
「スタエフってアプリ知っています?」
音声配信などはするともついこないだまでする事なんてないと思っていたので全くそういうアプリには疎かった。
「スタエフとかはspoonに比べて、年齢層が高いんでうちらの会話に合っているかもしんないです」
確かに、spoonで配信をして好きなセクシービデオの話を聞いて頂いたリスナーの方の配信を、お礼も兼ねて聞きに行った時、高校生でびっくりした。
やはり、我々に足りないのは若さだ!
ならば年相応のアプリに移動しよう!
結論は早かった。
その上でグループ名前を決めようとなった。
本名だと恥ずかしいし、違う自分になれる気がしてそっちの方がいいかなと思った。
配信をしていた三人とも同じコールセンターで出会ったので、なんか由来のある名前にならんかな?と考えた時に、コールセンターの業務が世界的なシェアを誇るスマホやタブレットのサポート業務を行っていたので、その頭文字を一文字変えて
「トップルジャパン」ってどう?
と提案したら、みんないいねと言ってくれた。
アイコンはその年にサラリーマンとは別に個人事業主を同時並行してやっており、去年の6月に法人化をし、友人にマスコットキャラクターを描いて貰うよう頼んだ。
自分の会社の方はその時全然仕事がなく、少しでも目立つように名刺にこのマスコットキャラクターを入れたのだが名刺交換する場もなく、こんな形でこのキャラクターは陽の目を見るのかと少し感慨深かった。
準備は整い、スタエフで配信をする日がきた。
初日はメンバー三人でやるところ、一人欠けて私ともう一人でやることになった。
場所がなく、自分の車で配信を始めた。
年齢層がやや上ということが頭にあったので、私が青春時代に見ていたイカれたテレビの話をし始めた。
約10分くらい喋っただろうか?
面白いと言ってもらいコメントをくれた人がフォローしてくれた。
それに気をよくした私たちは、また懲りずに迷走を始めることになる。
つづく。