台風
不謹慎ですが、台風が来る!となると昔はワクワクしたものです。
学校が休みになるか?!
家大丈夫か?!
何も知らない少年の、通常の日常の破壊に対する期待。その後を考えない(何とかすれば良い)と言う無責任な楽観。
いつからこの感覚を、『不謹慎だ!』『常識がない』として蓋をしなければならなくなったのでしょうか。
直撃し被害が出ている方々に対する思いと、この感覚は共存しているのです。
マスコミによる『言葉狩り』、SNSによる『炎上』と、聖人君子たれと言う風潮が蔓延しており、ユーモアの無い、濃淡の無いものが優秀であると言う流れが強くなっています。
反面、人はやはり人で、無色透明な聖人君子とはいきません。
相手にそれを求めるばかりに、聖人君子とは反対に非難をし、恫喝し、強要します。
少しのミスも許せない。
テレビやラジオで一方的に発信されていた時代から、一般大衆も発信できる様になり、世の中は変わりました。
しかしながら、一般大衆はやはり一般大衆で悲しいけれども身勝手で自己中心です。
政治もマスコミも大衆迎合主義はよろしくありません。が、そこにお金が発生すると大衆迎合主義の方が経済合理性があるのです。
表は綺麗に無色透明。
で、結果裏は汚く自己中心主義が蔓延る。
あと数年はこの混沌で、そのうち整理されていくことにより、細分化されて各々の趣味趣向で小分けされたコミュニティが出来、他のコミュニティとは相入れない、と言う社会になるのでしょうか…
台風の暴風の後は、台風一過で晴天です。
この晴天が大好きです。
個の時代。もう右肩上がりの高度成長期は訪れません。
代わりに何を目指しましょうか。
成熟した世の中を迎えるには、人はまだ未熟です。
大きな旗印があり、猪突猛進。
それが理想の未来に近づいていたら素晴らしい。
そこに、経済的発展と袂を別つ覚悟があれば
僕らの人生は素晴らしいものとなるのかも知れません。
『起きて半畳寝て一畳、天下取っても二号半』