
なぜ成功者も宝くじに当たった人も自殺するんだろう?
いちいち名前は出さないけど、何でこんなに成功に恵まれた人が自殺するんだろうって、あなたは思ったことはないですか?
何億円もの宝くじに当たった人の多くが自殺するなり、破滅するなりしてるんだけど、ええ?ほんとう?何で?って思いませんか?
私は今、経済的な「どん底」にいます。「」をつけてるのは、今すぐ死ぬほどじゃないからです。ただ、このままじゃ死ぬかもっていう不安の渦中にいる――それを「どん底」と呼んでいます。どん底の予感で不安で眠れないってことで、それなりに苦しいです。
宝くじは買わないけど、例えば出した本がベストセラーになって、印税がドカドカ入ってきたら救われるかも、と夢想します。
印税のほうが、宝くじ前後賞3億円よりは可能性があるというか、自分の努力で可能性に近づけるという意味では、まだチャレンジのしがいがあるかなあ、と思います。
どっちにしてもギャンブルですね。当たればいいなあ(笑)。
ですが、冒頭に書いたこともあるので、お金が入っても救われるのかどうかは疑わしいです。
例えば、あなたがステージ4で、もう死を覚悟するしかない癌だとしましょう。どうでもいいけど、「ガン」と書くより「癌」と書くほうがおどろおどろしいですね。
で、その状態のときには、命さえ助かれば幸せと思うわけです。 ですが、おそらく、奇跡的に寛解したとしても、幸せなのは一瞬のことで、しばらくしたらまた、人生の不安や不満に苛まれるわけです。
私も経験があって、普通に考えたら感染する可能性はぼぼゼロなのですが、風俗にハマっていたことがあって、もしかしたらHIVに感染したかもと不安になったときがありました。
それで思い切って検査を受けたのですが、これで感染していないとわかったら、どれだけ幸せだろうと思ったのです。 1時間ぐらいで判定してくれる検査だったのですが、その1時間、生きた心地がしませんでした。
結局陰性で、わかったときはたしかに幸福の絶頂にいたのですが、そんな幸せはすぐに覚めました。
命拾いしてもこんな程度です。 すごく憧れた成功が実現しても、お金がない人が宝くじに当たっても、一瞬は幸せの絶頂ですが、すぐに冷めると思います。
それほどの幸せが冷めたときの絶望感はいかばかりか? 私には想像もつきません。ただ鬱病になってもおかしくないと想像します。
私は何も、成功したり、宝くじに当たったりすることを否定するつもりはありません。 ただ、その時の覚悟がないのなら、目指しちゃだめと思うのです。
そして覚悟がない人が成功や大金り得ないのなら、それはむしろ幸せと思うのです。