日常と非日常の狭間~自宅お一人様キャンプ
「ひとりキャンプで食って寝る」はもちろん見ている。
8月末のことだが、このようにTwitterにいいねしてくれたから――ではなく、うちのBDレコーダーには、ドラ丸録画という機能があって、ドラマを勝手に予約してくれるからである。
いいねしてくれていたのは最近気づいて、ちょっと感激したのだった(番宣と分かっていてもね)。
なお、この記事だ。
11月15日放送の第5話は、キャンプに行く予定が台風で中止になったので、アウトドアショップに行ったら、テントを衝動買いしてしまい、早速自宅でテントを張ったら、友人が来て、そのままキャンプみたいになっちゃったという話だった。
それを見て、「この手があったか!?」と思わず膝を叩いたのである。
とはいえ妻もいる身。やるとなればリビングでだが、そうなるとリビングにあるソファーなどを片付けないといけない。どの部屋に移動してもある程度の迷惑を妻にかけることは必至である。
それ以上に「何やってるの?」の一言をもらうのが恥ずかしい。
今週は幸い、妻が2泊3日で出張。やるなら今でしょ?
それにしてもドンピシャのタイミングで出張が入ったものだ。天の配剤としか思えない。
ということで、11月21日、リビングのソファーやテーブルを片付けて、早速テントを張ってみた。
メインディッシュは豚鍋。ポテトサラダは買ってきた。
日常と非日常の狭間。それが自宅お一人様キャンプだ!
テント張って、飯食って、テレビ見てるだけじゃんというツッコミが至るところから聞こえてきそうだが、この楽しみが分かると分からないでは、人生の楽しみの総量が違ってくるのではなかろうか。
タイミングの良さは妻の出張だけではない。11月21日は、ボジョレーヌーボーの解禁日なのである。まあ毎年あまり意識しているわけではなく、スーパーに行くと安いワインが並ぶので気づくだけのこと。
とはいえ素晴らしいタイミングではないか。1,000円未満の一番安いヌーボーを買い、チーズと唐揚げで盛り上げる。
なお計量カップで飲むのは、前々回に編み出したスタイル。
仕上げに、豚汁のダシ(豚バラの脂、ニンニク、ショウガ)で寿がきや台湾ラーメンを作って、溶き卵をした。これはもう何と言っていいか、とにかくうまい。
キャンプだからやっぱりテントで寝ないとなあと、床暖をつけて、毛布をかぶる。バカなのか小賢しいのか。
起きて半畳、寝て一畳という。禅の修行では1人あたり1畳を与えられる。これを単という。ソロテントは単より狭い。
コタローがやって来た。どうもテントが怖いらしく、周囲を注意深く観察している。一瞬入ってきたのだが、すぐに飛び出していった。
その後コタローは、僕の部屋で大人しくしていた。
翌朝。朝食。お一人様キャンプのときの朝食はとにかくシンプルなのだ。
朝食が終わったら撤収。あっと言う間。
ソファーとテーブルも戻した。いつもはこんな場所でキャンプをしたのである。
キャンプが終わったら風呂というのも、お一人様キャンプでのルーチンである。
いやあ。電気等あって便利だし、雨風はないし、テントは汚れないし、移動は楽だし(というか無い)で、ある意味最高だった。
自然がないのだけが残念だが、それこそVTRで世界中の自然を流せばいいかもしれない。もっと気分が盛り上がることだろう。
またやろう。