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公務員試験 プレゼンテーション面接の合格戦略 - 理解と納得を引き出す論理構成力の磨き方 -
近年、公務員試験の面接形式に「プレゼンテーション」が導入されるケースが増えています。なぜ自治体がプレゼンテーションを課すのでしょうか?それは、市民や民間事業者と協働し、地域課題を解決するうえで必要なスキルを確認するためです。
したがって、自治体が求めるのは、単に話が上手な人ではありません。面接官が見るのは、あなたが相手を説得し、協力を引き出せるかどうかです。
そのため、プレゼンテーション面接を突破するためには、単に流暢に話すだけでは不十分。
では一体、プレゼンテーション面接に合格するための条件とは何でしょうか?
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それは「他者から理解と納得を得る力」、これを支える“論理構成力”が絶対条件です。本記事では、論理構成力を軸にプレゼンテーションを成功させるポイントを解説します。
1.背景:公務員面接でプレゼンテーションが増えてきたのか?
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プレゼンテーション試験が増加している背景には、「市民協働」という現代的な行政運営の考え方があります。この考え方が求められる背景には、財政的な制限や社会問題の多様化といった現代社会特有の課題があります。
たとえば、行政がCO2削減の取り組みを推進する際、「クーラーをつけるな!」と命令するだけでは、市民からの反発を招き、協力を得るのは難しいでしょう。財政が限られた中で全てを行政主導で進めることは現実的ではありません。市民一人ひとりの理解と行動がなければ、持続可能な施策として成立しません。
さらに、少子高齢化や気候変動、地域経済の停滞など、解決すべき社会問題は多様化しています。これらに対応するには、行政だけではなく、市民や民間事業者の積極的な参加が必要です。たとえば、「設定温度を1℃上げてみましょう」といった具体的で実行可能な提案を通じて、行政が市民と協力しながら課題解決を進めることが求められています。
このような背景から、市民協働に必要な「理解を促し、納得を得る力」を測る手段として、プレゼンテーション面接が導入される自治体が増えているのです。
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プレゼンテーション成功のための絶対条件とは?
プレゼンテーションを成功させるための絶対条件は論理構成力です。これは、相手にわかりやすく、納得感のある説明を行うための土台となります。この力がなければ、市民協働や官民連携を進める行政職員としての役割を果たすことは難しいでしょう。
2.論理構成力を高める3つの要素
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次に、論理構成力を高めるためには、以下の3つの要素を押さえることが重要です。
ここからは、前章でご紹介した「CO2削減の提案」を例に挙げながら、それぞれの要素を具体的に説明していきます。ここで紹介するNG例やOK例も、前章の例を踏まえているため、一貫性を持って理解を深められる構成になっています。
2-1.事実を基に正しく理解すること
プレゼンテーションの第一歩は、事実を正確に把握することです。根拠のない発言は信頼を損ねるだけでなく、相手の協力を得る障壁になります。
NG例:「冬なのに何となく温かい」
このような曖昧な説明では、具体性に欠け、説得力を持たせることができません。OK例:「過去30年間で平均気温が○℃上昇しており、これは世界的な傾向です」
具体的なデータに基づく説明が必要です。このように、正確な事実を示すことで、相手の理解を深める土台を作ります。
2-2.事実を基に客観的に考察すること
事実を得ただけでは不十分です。その事実から何が言えるのか、客観的に分析し、結論を導くプロセスが重要です。
たとえば、「地球温暖化の原因が温室効果ガスである」と事実を理解したなら、「削減のために何をすべきか」という具体的な施策が見えてきます。
事実に基づいた結論は、説得力を生み出し、相手の納得を得るための鍵となります。
2-3.考察に応じた適切な提案をすること
考察に基づいて導き出した提案は、実行可能で現実的である必要があります。
NG例:「クーラーを使わない」
非現実的で健康に悪影響を及ぼす可能性のある提案は、住民の協力を得られません。OK例:「設定温度を1℃上げる」
前章で紹介した具体例を引き継いでいます。このような現実的な提案は、市民に理解されやすく、納得感を得られる要素が強まります。
3.実はこの記事自体がプレゼンのモデル!
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この記事もまた論理構成力を意識して作られています。「事実の把握→考察→提案」という流れで説明することで、読者にとってわかりやすい構成になっています。
論理構成力を身につければ、資料がなくても、口下手でも、相手の理解と納得を引き出せるのです。プレゼンテーションの経験がなくても、このスキルさえあれば、合格は手の届く範囲にあります。
支援実績
さて、ここで論理構成力を磨いて、プレゼンテーション面接に合格された方の実例を紹介したいと思います。
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1人目は、27歳の受講者。特別区のプレゼンテーション試験では、わずか3分という短い時間で資料なしという条件の中、論理構成力を徹底的に磨き上げました。結果、言葉だけで明確に伝える力を身につけ、面接官を納得させて合格を勝ち取りました。
もう1人は、40代の受講者。広島市の試験では、7分間のプレゼンテーションで3枚の資料を使う形式でした。これまでプレゼンの経験がなく、初めは不安を抱えていましたが、論理構成力の指導を通じて自信をつけました。その結果、資料にも磨きがかかり、具体性と説得力を兼ね備えたプレゼンを実現し、見事に合格を果たしました。
どちらのケースも共通しているのは、論理構成力が合格への扉を開いたこと。 納得と理解を生む力があれば、条件や経験を問わず合格に近づけるのです。
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