公務員試験 落ちた人、5分だけ時間ください

第一志望で公務員!
どうもこんにちは。公務員面接の突破校 代表のヤマト 晃輔です。

突然ですが、公務員試験の受験者ってどのくらいの数いらっしゃると思いますか?


じつは毎年70,000人くらいが公務員試験を受験して、惜しくも不合格になる方が毎年30,000人以上います。
この記事を読んでくれているあなたはきっと、不合格を経験した人だと思います。
今回は毎年大量生産される不合格者に次の面接で勝利をもぎ取っていただきたくて綴っています。

え?そんなのいらない??
まあ5分時間をください。
きっと後悔させませんから。

たったの5分が人生の転機となることもある

公務員試験はトライアスロン

さて、エラそうに切り出した私は、実は1年目の受験で不合格になっています。そういう意味で、あなたの気持ちのすくなくとも20%くらいは理解できると思います。

なぜ不合格になったか?

原因は面接対策の不足ですね。

目の前の筆記試験にばかり注意が向いて、一次試験合格したと思ったら、「面接って何?」
「何聞かれるの?」
「どんな対策したらいいの?」

とわからなくなって、十分な対策ができずに不安を抱えたまま面接本番に臨まれたんでしょう。

筆記試験だけ頑張ってもゴールできない。
面接対策してこそ公務員試験に合格できる

あるいは、
「面接余裕!」
「コミュ力あるし、元気よく話せばOKでしょ!」

とタカをくくっていたか。

私は後者のタイプでした。
前職は営業として働いていて何十万円もする商品を売るわけですから、それに比べれば面接なんて余裕だと思っていました。
でも、よくよく考えると、雇う側からすると、採用試験ではとてつもない金額の買い物をするんですね。

人件費は1年で400万円前後、10年で4000万、30年で1億円を超えます。
ハズレだったら税金を1億円以上ドブに捨てるようなもんです。(言い過ぎ)
当然、買い手である志望先も面接では慎重に受験者を見定めていきます。

想像したことある?反対側の景色

突き詰めて言うと、この「面接官の視点」の欠如が不合格の原因です。
「どんな人を職員に迎え入れたいのか?」
「面接官は何を知りたいのか?」
「質問の意図は?」
このような徹底した面接官視点を持つことが面接対策の一丁目一番地です。

では、具体的に何をすればいいのか?
そのことについて解説します。


1.どんな人材を求めているかを知る

その志望先がどんな人物を求めているかというのは2つの視点から考える必要があります。

それは、「公務員としてふさわしいか」と「自分の部下として働いてほしいか」という点です。

面接試験の評定項目を知る

まず「公務員としてふさわしいか」という視点ですが、求められる要素としては次の6つです。

①積極性(意欲、行動力)
②社会性(他者理解、関係構築力)
③信頼感(責任感、達成力)
④学習能力(課題の認識、経験の適用)
⑤自己統制力(情緒安定、統制力)
⑥コミュ力(表現力、説得力)

ちょっとだけよ

いかがですか?スーパーマンみたいな人材を想像しましたか?
じつは、この6つの項目は面接試験での「評定項目」なんです。
この評定項目は人事院が策定したもので、これをベースに、というかほぼこれと同じものを各自治体が活用しています。

これらの項目は質問の中での回答から採点され、各項目が5段階で評価されます。そして、総合判定が下されます。

しかし、公務員の人物評価はネガティブチェックです。
つまり、「積極性がない」と判断されれば「2」か「1」の採点となり、「積極性がある」と判断されれば「5」か「4」の採点となります。

ここで重要なのは、減点されないということ。つまり、仮に自分には不足すると感じる項目があっても、確実に「3」を取りに行く回答をすればいいのです。例えば「信頼感」という項目であれば、「途中であきらめた」「目標を持ったことはない」といったネガティブなニュアンスにならないように気を付けること。
これが最低ラインです。

ボーダーラインはどこかなあ

次に、自信がある項目で「5」と「4」を取りに行きます。
例えば、「社会性」という項目を狙いに行くのであれば、チームや組織で協力して物事に取り組んだ経験を話しましょう。多様な意見や考え方を理解したうえで、方向性を定めたり議論が活性化するように努めた経験があれば、そのエピソードを面接で使います。

エピソード、つまり実体験を伴う話は事実ですので、まず「1」や「2」を付けられる心配はなくなります。「3」以上は安パイです。
エピソードの引きが強ければ「4」や「5」を狙えます。

ここまで聞くと、
「あーなるほどね。どっかで聞いたような気がするな」
と、思えてきませんか?
そう、これは筆記試験の対策と同じ思考方法なんです。
ポイントを稼げるところで稼いで、不得意や苦手な科目はそれなりに。ただ、ことなるのは「まるまる全部は捨てられない」ということです。

合格する人は基本的に各項目が「3」以上つきます。
「2」以下の項目は一つが許容範囲です。
なぜなら、各項目はそれぞれ独立しているようで、関連しあっているからです。

ビンゴに戦略は不要ですが、面接に戦略は不可欠

たとえば、先ほどの例でいくと「ゼミの討論で全員を巻き込んで議論を活性化した」という体験を面接で話したとします。
そうすると、「社会性」だけでなく、なんとなく「積極性」もうかがえますよね?
つまり、あなたが工夫したり力を入れた取り組みを面接の中で一つ一つ積み重ねていくのです。そうすれば必然的に「2」以下の項目はなくなりますし、「4」以上つくことだってあります。

だから、「2」以下がつくということは、「話しているけど、面接官に伝わっていない」か「話せていない」のどちらかです。
この点は、練習次第で改善できます。だからこそ、「自己分析」や「振り返り」が大切なんです。過去の体験から評価につながるエピソードを準備できるかどうか。
準備できたらそれを面接官に伝わる形で説明する。

なんとなく、勝ち方見えてきたでしょ?


採用意欲をかきたてろ

さて、仮に評定項目の全てで「3」をとることができたとします。
その結果、合格は確実なものとなるでしょうか?

答えはYESでもなくNOでもありません。
なぜなら、採用試験は最終的に相対評価になるからです。
個別面接では個人単位で採点した結果を受験者全体で並べて、「相対評価」することになります。
個別面接の結果がオール「3」で受験者100人中50番目の席次だったとします。
合格は確実ですか?

試験は相対評価

もし仮に、志望先が合格者を50人出す予定であったならば、何とか滑り込めました。
では、合格者が30人だったとしたら?
このように、面接試験で減点されなかったとしても、必ず合格できるとは限りません。つまり、なるべく高得点を取っていく必要があります。
そのためには加点要素を取っていきます。

では、プラス評定項目について紹介します。

①問題発見能力
②企画力
③決断力
④危機への対応力
⑤リーダーシップ
⑥バランス感覚・視野の広さ
⑦創造性・独創性
⑧高い倫理性・社会的貢献への強い自覚

あんたも好きね

以上の8つが加点要素です。
ちなみにこちらも人事院が作成している「個別面接評定表」に記載された項目です。
自治体によっては独自の項目を追加している可能性もありますが、この評定表がベースになっているので、こちらをもとに戦略を練る形で間違いありません。

さて、項目はわかったけど、どうすれば加点をとれるか、気になりますよね。

ここで、「私は問題発見能力があります!」と直接アピールしたところで、加点には至りません。言うだけなら誰でもできますから。

最もストレートな方法は自己PRです。

自身のPRを「リーダーシップ」として、実際にリーダーを務めた経験、例えばサークルのリーダーや生徒会長・副会長、部活の部長・副部長を任されたことがあるなら、その役割を果たすために工夫したことを説明しましょう。ミーティングでの司会を持ち回りにして、全員が発言しやすい雰囲気をつくっていった、といったようなことで十分です。

これが最もシンプルで確実な加点項目の狙い方です。
しかし、この自己PRでだけ加点をとれたとしても、プラス1のみです。

自己PRは堂々と

そこで、自己PRだけでなく、一つ一つの質問で加点を狙いに行けないか検討します。
例えば、「ボランティア経験はあるか?そこから学んだことは?」という質問に対し、

「私はもともと働いて納税していくことが社会人であると考えていました。しかし、同じボランティアに参加している人たちの話を聞いたり、実際に活動する中で、勤労や納税だけが社会貢献ではないと気付きました。障害をお持ちで働きたくても働けない人がいたり、家庭の事情で満足な教育を受けることができない子どもがいます。そうした様々な方の立場を分け隔てなく理解し、支えることによっても世の中に貢献ができることを学びました。」

ボランティア経験の説明

と言ったエピソードを話すと、「高い倫理性・社会的貢献への強い自覚」の加点要素を狙いに行けます。


自分の部下にしたいと思えるか

これは、言い換えると「一緒に働きたいと思えるかどうか」ということです。

例えば、あなたの学力に申し分なく、高い問題解決能力と行動力があったとします。
しかし、「協調性」が欠けた独走タイプだという印象を面接官に与えてしまうと、点数が伸びにくくなります。

これはある分野やスキルに秀でているほどに起こりやすいです。
例えば、「行動力」があることを前面に押し出したとしましょう。

「私はテニス部の時は部長として、常に高い目標を立てて練習に励みました。弱気な部員がいれば励まし、一緒にロードワークに連れて行ったりして、モチベーションがアップするように働きかけました。」

と言ったエピソードを話したとします。

どうでしょうか?たしかに、目標を立ててそこに向かって行動することは悪いことではありません。むしろ良いことですよね。
でも、部員に対してはなんだか「一方的」「押しつけがましい」といった印象を受けませんか?

つまり、長所と短所は表裏一体の関係であるように、あなたは自分に行動力があるとアピールすればするほど、「協調性」の欠如を露わにしていってしまっているのです。

そこで、先ほどのエピソードを修正するならば、
「私はテニス部の時は部長として、常に目標を立てて練習に励みました。目標を立てる際は、ミーティングでチーム全員を巻き込んで目標を設定します。また、練習に集中できていない部員がいたときは、その部員の話を聞いて、悩みや考えを理解するように努め、前向きに取り組めるように働きかけました。」

いかがでしょうか。
行動力だけでなく、協調性やリーダーシップも感じさせる説明になっています。
ポイントは角をとって、下に張り付けるイメージです。
面接での回答時間には限りがあります。そこで、強すぎる表現を弱め(角をとる)、その分長所のアピールと表裏の関係にある要素をフォローします。

先ほどの例で言うと
・「高い目標」→「目標」(角をとっている)

・「弱気な部員がいれば励まし」→「練習に集中できていない部員がいたときは、その部員の話を聞いて、悩みや考えを理解するように努め」(行動力と表裏の関係にある協調性を補足)

といった感じですね。
もちろん口から出まかせではいけませんので、事実に基づいていることが前提です。

このように、何か長所や実績を強調したい場合、表裏の関係にある要素をエピソードの中で補足するのです。
こうすることによって、メインメッセージ(先の例では行動力)でまずアピールし、その具体例を示すエピソードの中で表裏の関係にある要素(先の例では協調性)を補足していきます。

つまり、レーダーチャートの一つの要素を突出させるのではなく、レーダーチャートそのものを少しずつ大きくしていくイメージです。

公務員には突出したスキルや能力は必要ありません。バランスがある人の方が好まれます。なぜなら、公務員の仕事は多岐にわたり、人と接することもあれば、資料を読み漁って知識を深めたり、急なトラブルや災害に対応するといった様々シーンがあるからです。


2.どうしたら伝わるか

さて、ここまで解説を進めてきた内容に沿って、面接の質問に対して準備を行います。
しかし、仮に評定項目を満たすようなエピソードや体験があったとしてもその話が分かりにくかったり、伝わらなかったりすると、プラス評価を狙いに行くどころか、通常の評価項目を満たす頃すら危ういです。

伝わらいないパターン

例えばあなたが、既卒で食品業界で働いていたとします。
他の業界を経験したことがない場合、普段使っている言葉に専門用語、つまりその業界になじみがない人にはちんぷんかんぷんな言葉や表現があったります。

例えば「デポ」と聞いて意味が分かりますか?
これは食品業界で言うところの、「一時保管倉庫」だそうです。中間業者が保有していて、食材メーカーが製造した食材を仕入れ、自社の倉庫で一時的に保管し、各食品加工工場に配送していきます。

面接官の多くは新卒で入庁し、ずっと公務員として働いている人がほとんどです。公務員への転職が一般的になったのはここ10年ちょっとの間です。
面接官として活躍している職員は課長級以上がほとんどです。年功序列が色濃い公務員業界で課長になるには少なくとも15年のキャリアが必要です。

つまり、面接官としてあなたの目の前に座っているのは「行政のプロ」であり、「民間の素人」なわけです。

そんな面接官に対しいきなり特定の業界でしか使われない専門用語を連発したら、どうなりますか?
「どういう意味だ?」
「専門用語の羅列でマウント取りに来てる?」
「説明が分かりにくい!」
といったマイナス印象につながることでしょう。

もちろん面接官も心得ているもので、なじみのない言葉が出てきたら、「どういう意味ですか?」と確認してくれることもあります。
しかし、面接時間には限りがあります。
専門用語を5つ6つと連発すると、その確認だけに時間を浪費してしまい、肝心のあなたのアピールする時間が減ってしまいます。

先の例で言えば、「デポ」という言葉の説明をするのに私は「62文字」使いました。しかし、「中間業者が保有する、食材の一時保管倉庫」と表現すればどうでしょうか?細部の意味は捉えられなくても、これで十分ニュアンスを伝えることができます。文字数はたった「18文字」です。先ほどの3分の1以下です。

専門用語は使わないことに越したことはありませんが、どうしても使う必要がある場合は、短い説明に置き換えましょう。

このように、「伝わる」とは「わかりやすい」とほぼ同じ意味です。


わかりやすいとは何か?

わかりやすいとは、一体どういうことでしょうか。
普段あなたが見たり聞いたりしたときの「わかりやすい」をイメージしてみてください。

例えば、芸人の面白い語りを思い浮かべてみてください。
ケンコバでも、ジャルジャルでも、松本人志でもいいです。

まず、専門用語のような言葉は一切使ってませんよね?
それでいて、小学生でもわかるような簡単な言葉を使っています。だからこそ小学生からも笑いが取れる。

次に、話す順番です。

まずオチ、つまり話の核心部分を抽象的に表現しています。ここが導入部分で、聞き手を惹きつけます。
「高級焼き肉屋でありえへんことがあったんですよ!」
これを聞くと、聞き手としては「え?どんなこと?」という興味や関心を持ちますよね。前フリという部分です。

続いて、状況説明から入っています。

「去年のお盆なんですけど、たまにはええもん食わしたろおもて、銀座の焼き肉屋に後輩連れて行ったんやけども~」みたいな感じですよね。

次に、情景説明
「そんで、おもしろいメニューがあって。大玉焼肉っていうやつですわ。それを5人前頼んだんですね」
「ほんで、20分待っても運ばれてこないんで、店員さんを呼んだんですよ」
ここで具体的な行動について話しています。何人で焼き肉屋に行って、どんなメニューを頼んで、その後どうなったか、が具体的な情景として伝わって来ます。

続いてオチの部分。
なんですが、おもしろい落ちが見当たらないので省略します。面接で言えばここが結びの部分です。つまり、もっとも伝えたいこと

ではここで整理します。
①前振り(オチの概要説明)=結論を抽象的に伝える
②状況説明=いつ、どんな話なのか
③情景説明=何をし、どうなったか
④オチ=結び(もっとも伝えたいこと)

多くの芸人はこのような構成で語りを進めていきます。

このように、わかりやすい話し方というものには一定のフレームがあります。そして、面接での様々な質問には、いくつかの答え方のフレームがあります。

でもなぜ、答え方のフレームがあるのでしょうか?
それは次の章で解説します。


3.答え方のフレーム

答え方のフレームとは何でしょうか?
よく言われるのが、「結論から先に」ですよね。
あとはPREP法なんてのもありますが、これも結局「結論から先に」の延長線上にある考え方です。

ではお聞きします。
すべての回答に結論から先に答えれば合格できるでしょうか?

もちろんNOですよね。
ここで言うフレームとは「答え方」であるとともに、「何を答えるか」のフレームです。

面接で聞かれる質問には必ず「意図」があります。
意図とはその質問をとおして面接官が知りたいことです。
当たり前ですが、意図のない、つまり意味のない質問はありません。

そこで、質問の意図を理解することがまず必要です。
そして、意図がある以上、「何を答えるか」という大枠は質問によって自然と決まってきます。
ではまず、「質問の意図」という点について説明します。


面接官の質問の意図を理解する

全ての質問には必ず意図があります。
例えば「趣味はなんですか?」
一見、仕事と何の関係もないように思いますが、この質問には意図が2つあります。

一つ目は、ストレス解消法
好きなことやってるときは楽しいから、ストレスも減る。
どんなふうにストレスを解消しているのかを知ろうとしています。
公務員の仕事は短期間で達成感を味わうことは少ないです。一方ストレスポイントは日々日々訪れる。
公務員がメンタルやられる理由はここにあるんですね。

だからこそ、ストレスを解消する方法があるかどうかを問うている。

二つ目は、人柄を見る
例えば、面接官からして自己PRや志望動機も文句ないですと、その上で趣味は?と聞かれたときに「木登りです」なんて答えられたらキュン死しちゃいます。
真面目なだけじゃなくてそういうウィットに富んだ趣味を持っていると、人間性に深みを感じさせるんですね。

反対に、NG回答もあります。
その代表例がパチンコや競馬といったギャンブル類です。
もちろんこれらの趣味をお持ちの方には反論・異論があるでしょう。
しかし、公務員で一般的にギャンブルと認識されている趣味を持つ人は少数です。したがって、偏見ともいえる既成概念、つまりレッテル張りがあります。
「ギャンブルしてるやつにろくな奴はいないと」

なぜ、このような偏見を持つのでしょうか?

これには明確な理由があります。
市役所に訪れる人の多くは証明書の発行など「必要に迫られて」くる場合と、「困って」くる人に分かれます。
その「困っている」人の中には、障がいや、病気、介護といった切実なものから、「金銭的に困った人」など様々です。
この中の「金銭的に困った人」の中に「ギャンブル」を好む層が一定割合います。

つまり、「ギャンブル」=「生活能力の低さ」と捉えられがちなのです。
反論したくなる気持ちはわかりますが、事実として生活に困っている人はそういう人たちがいます。

したがって、一般的に「ギャンブル」と言われる類の趣味はあえて答えずに、2番目・3番目の趣味を答えるのがベターです。
最近、イメージが改善しつつある競馬であっても例外はありません。念には念をです。


答え方のフレーム

さて、次に答え方のフレームについて説明します。
フレームとはいわゆるテンプレのことではありません。
回答の「構成」を指します。

具体例を出します。

例えば、面接の超代表質問である「自己PR」です。
この質問の意図は「自分の強みをどう活かして、職員として活躍するか」ですね。

となると、回答の構成としては次のようになります。

①結果を抽象的に伝える=私の強みは〇〇です。
②強みの説明
③強みが発揮された具体的な経験
④その強みが職員としてどう活かせるか

このようになります。
シンプルでしょ?

これは一般化しつつある常識なんですが、忘れがちなのが②と④です。

まず、「②強みの説明」ですが、これは①で挙げた強みのニュアンスを説明するためのものです。

強みのニュアンスとは何か?と疑問に感じる方もいらっしゃるので説明します。例えば、「粘り強さ」という強みがあったとします。③その強みが発揮された具体例として、次の経験を挙げたとします。

「中学から野球を始め、3年間補欠だった。しかしレギュラーを目指して、高校でも野球を続け、ついに高校最後の夏にレギュラーを勝ち取りました。このように私は目標に向かって粘り強く努力を続けることができます。」

粘り強さパターンA

これを仮にパターンAとします。
では次にパターンB

「高校1年生の時に、仲の良かった友達が突然不登校になってしまいました。そこで私は週に1~2回、放課後に友人の家を訪れ、授業の内容や学校の様子を伝えました。こうした取り組みを1年間粘り強く続けた結果、友人が不登校を克服することにつながりました」

粘り強さパターンB

いかがでしょうか。
同じ「粘り強さ」という言葉を使っていますが、パターンAとBではその質、ニュアンスが全く異なります。
パターンAは「目標に向かって進む粘り強さ」
パターンBは「先が見えなくても続ける粘り強さ」

つまり、強みの質が全く異なるのに、同じ「粘り強さ」という表現を使うと、印象が弱まり、同質化してしまいます。

そこで、「②強みの説明」が必要になります。
例えば、パターンAであれば
「私の強みは粘り強さです。目標に向かって、努力を続けることができます」と短い説明をつけてみます。

次にパターンBであれば、
「私の強みは粘り強さです。たとえ結果が見えなくても、人のためになる行動を継続することができます」と短い説明をつけてみます。

もうわかってきましたよね?
では構成の①~③をつなげてみます。

「私の強みは粘り強さです。
目標に向かって、努力を続けることができます。
中学から野球を始め、3年間補欠だった。しかしレギュラーを目指して、高校でも野球を続け、ついに高校最後の夏にレギュラーを勝ち取りました。このように私は目標に向かって粘り強く努力を続けることができます。」

パターンA

「私の強みは粘り強さです。
たとえ結果が見えなくても、人のためになる行動を継続できます。
高校1年生の時に、仲の良かった友達が突然不登校になってしまいました。そこで私は週に1~2回、放課後に友人の家を訪れ、授業の内容や学校の様子を伝えました。こうした取り組みを1年間粘り強く続けた結果、友人が不登校を克服することにつながりました」

パターンB

いかがでしょうか?
このように短く、強みの説明を前半に入れると、「どんな強みだ?」と興味がわき、面接官を惹きつけることができます。
何より話が分かりやすいですよね。


さて、以上が採点表を基にした面接官目線での面接の捉え方です。
面接に対するイメージや、味方が大きく変わったのではないでしょうか。

合格はまだまだ先ですが、これがまず一歩目です。
このように、全体から一つ一つの質問に対し考察を重ね、面接を理解していく。

もちろん、こうした考察には場数と経験が欠かせません。
もし、この考え方を実践し行くことに不安があるのなら、是非「第一志望で公務員!」のホームページを訪れて見てください。
より詳しい情報を掲載しています。

ではまた!


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