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ネガティブ本能

FACTFULLNESSの本を読むと、「ネガティブ本能」というところに興味を持ちましたので、今回はその紹介をします。

ネガティブなニュースは圧倒的に人々の耳に入りやすい。
一方で、物事がよくなってもそのことを知る機会は少ない。
結果、世界について人々は実際よりも悪いイメージを抱くようになる。

FACTFULLNESSはこれを「ネガティブ本能」と名付けている。

ただし、「悪い」は現在の状態であり、「よくなっている」は変化の方向性の事を表します。
ゆえに、2つは両立するし、それらを見分けられるようになるのが重要だと同書ではじっくりと語っている。

ネガティブ本能とは、思い込みを引き起こす原因であり、
「物事のポジティブな面よりもネガティブな面に気づきやすい」
という本能のことを指している。

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その理由としては、下記の3つがある。

ネガティブ本能を刺激する要因には、
1.「あやふやな過去の記憶」
2.「ジャーナリストや活動家による偏った報道」
3.「状況がまだ悪い時に、「以前に比べたら良くなっている」と言いづらい空気」
の主に3つの要因が存在している。

ネガティブ本能を刺激する要因の一つにある「あやふやな過去の記憶」は、私達人間は思い出を美化しがちであるという事を指摘している。

その事について深く考えたことはなかったが、思い返してみれば確かに過去を美化してしまっている。
また、記憶が薄れていることを好都合に、記憶を塗り替えてしまっていたのかもしれない。あるいは、苦しい経験や努力した過去と向き合うことを避けたかったのかもしれない。

偏った報道についても同じことがいえます。
世の中で流れているニュースは良い報道よりも悪い報道を耳にすることの方がはるかに多いはずです。

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さらに、良い報道は「そうなんだ」「よかった」などという一時的な関心を得るだけで聞き流されてしまうのに対し、悪い報道は人々の心境に深く、そして簡単に影響を与え得るものなのです。

考えてみると、悪い報道にばかり敏感に反応し、良い報道に対してはほとんど関心を示さずに聞いていた記憶があります。

また、世界に対しての感じ方についても、軽く耳にしたニュースなどからなんとなくという気持ちで勝手にイメージを決めつけてしまっていた。

つまり、たとえ世界が良い方向に進んでいたとしても、その事について深く考えることはなく、まだ存在する山のような課題だけに目を向けてしまっていたのです。

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このように、改めて考え直してみると周りはネガティブ本能に刺激を与えるようなものでありふれています。

そして、正しい世界の状況をよく知らないからこそ、多くの事をネガティブに思い込んでしまっていたのだということに改めて気付かされますね。

私達の身近には、ネガティブ本能を刺激するような様々な要素が存在する。では、どのようにすればネガティブ本能を抑制することが出来るのでしょうか。

そのためにはまず、世界の現状にしっかりと向き合い、自分自身を変えていく必要がある。

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1つ目に大切なことは、今の状況を当たり前だと思わないようにすることである。今の世の中は昔に比べて多くの面で良くなっていると言えます。

しかし、無意識のうちに比較的に良くなったこの世の中を「当たり前だ」と感じている人も多いのではないでしょうか。

私は、より過ごしやすくなったこの世界に慣れ、世界が日々良くなっていくことをまるで当然のことであるかのように感じていました。

そして、いつの間にかネガティブな面にばかり気づくようになっています。そのため、今後はしっかりと過去に向き合い、世界が進歩しているということを認めたいと思います。

そして、世界についての誤解を少しでも減らせるように、積極的に真実を学んでいきたい。

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次に私が大切にしたいと考えていることは、ネガティブなことを出来るだけポジティブに捉えていくということである。

悪いニュースを見たり、新たな課題が見つかったりということがあれば、私だけではなく誰しもが多少のネガティブ感情を抱くであろう。

しかし、なんらかの課題が存在することでより良い方向に物事が進んでいるということや監視の目がより広く届くようになったからこそ課題に気づけるようになったということも言えると思う。

そのため、今後は課題などから目を背けるのではなく、乗り越えるべき壁としてしっかりと向き合っていきたい。そして、自分自身の更なる成⻑へとつなげていきたい。

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私の知人(以下、「Wさん」とする)は、何度も見たり聞いたりした情報を正しいものであると思い込んでしまうことがある。

また、それらの情報がネガティブなものであると、そのような情報同士を結びつけてさらに悪い方向に考えてしまっている。

そして、流れてくる情報を鵜呑みにするだけではなく、しっかりと今置かれている状況を知り、正面から向き合うことが大切であるということに納得もしてくれた。

今後は何が正しいのかも分からないまま思い込みをすることのないよう、真実と向き合うことを大切にもらいたい。


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