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ラジオはお好きですか?

うちの店は営業時間中以外は、ずっとFM802がかかっています。
もう30年以上前、FM802が開局してすぐに道ゆく車のほとんどには802のバンバーステッカーが貼ってあって、ヘビーローテーションで流れる曲にハマったり、電話リクエストでDJの方と電話が繋がってめちゃくちゃテンパったり、ゴールデンウィークには万博のお祭り広場で毎年開催されていたフリーマーケットに行ったり、日常の中にFM802がありました。
でも開局から3~4年で仕事の関係でラジオ聞ける環境でなくなってしまったんです。

そこから約30年。自分の店をもち、毎日1人で明け方まで仕込みを繰り返す日々。孤独を紛らわす為に久し振りにつけたラジオ。
最初に耳に飛び込んできた声は、落合健太郎さん。
そのリスナーへの寄り添う愛情たっぷりの番組の進行にただただ驚く。
自分が歳を重ねたことや、自分の環境が変わったせいか、昔聴いていた時と全く違う感覚でラジオを聴いていることにも驚く。
FM802のDJさんはみんな本当に素敵なんですが、僕がすごく影響を受けたのが仁井聡子さん。よく泣くし、笑うし、焦る。でもちゃんと核心をつく。魅力あふれる人。
アーティストにもリスナーにも真っ直ぐ裸の心で向き合う。

ラジオを聴いているうちにラジオDJと料理人がすごく似ている気がしてきました。
素晴らしい素材を料理して、お客様に届ける。
素材をそのままに、その素材をちゃんと理解して、その魅力を引き出す。
選曲はまるでメニューを組み立てるよう。
曲紹介するDJはまるで料理説明をするよう。
その素材のもつ素敵なストーリーを知ってもらい、素材を何倍にも美味しく食べてもらいたい。
オチケンさんの言葉を借りると、料理人は「アンプリファイヤー」でありたい。

実は8月のチョコレートのコースは、まさにそんな思いから生まれました。
チョコレートって聞いて、何をイメージしますか?
農園をイメージしたり、発酵や焙煎をイメージする方は少ないと思います。
農作物であるカカオがチョコレートになるまでの工程を知り、そこにどんな人達がどんな思いで携わっているかを知ると、もっとチョコレートは美味しくなり、美味しく食べるはことさえも意味あることになります。
サスティナブル?エシカル?
そんな言葉は不要です。
料理人は料理で表現します。。。かなり語りますが。

チョコレートのコースの話をするつもりがそこまで辿り着けませんでした。
その話はまた次回に。

写真は仁井さんのVIVAトート。
合言葉はVIVA!なのです。

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