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そもそもヒトは1人で子どもを育てられない生き物!?〜子育ての課題とその原因編~

今回は、韮崎市にあるNPO法人子育て支援センターちびっこはうす(にらちび)さんに伺い、子育ての課題や求められている取り組みについて取材しました。今回は特に、0歳から就学前までのお子さんの子育てに関して、お話を伺いました。


今回扱うテーマと取材していく理由


私たちには下記のようなメンバーがいますが、改めて子育てについて考えてみると、私たちはまだまだ知らないことが多いと気づきました。

  • 子育てが始まっているOB・OGメンバー

  • 「子ども」や「教育」に関心のあるメンバー

また、全国の自治体の子育て支援の取り組みや、「こども支援」を行う非営利団体の活動を見聞きすることが増え、「山梨の子育てはどんな状況なのか」を非常に興味を持ちました。そこで今回取材してくこと決めました。

そもそも「子育て」の共通の課題とは?

子育てをするにあたっての課題は、大きく2つあることが分かりました。

1つ目が「不安」です。こどもの発達スピードや自身のワークライフバランス、産休・育休取得により社会でのキャリアアップへの不安が挙げられます。
2つ目が「孤独」です。昨今、核家族化(夫婦とその未婚の子どもで構成される家族のこと)が進んでいます。そのため、夫婦の片方が仕事で育児に関われない「ワンオペ育児」による孤独が発生しています。加えて、出身ではない地域での子育てにより、実家に頼れず、共同養育者(父親やママ友などの一緒に子育てをしてくれる人)がいない状況となる「アウェイ育児」も孤独を感じる要因と言われています。

そして、これらは誰にでも起こりうるものなのです。

どちらも本人のせいだけではなく仕方がなく起こっていることもある〜考えられる原因〜

前章の「不安」や「孤独」といった課題は、どちらも本人のせいだけではなく子育て環境が大きく影響し、起こっていると考えられています。

ある大学の研究によると、不安になってしまう主な理由としては、下記の2つが考えられています。

1つ目は、エストロゲンの減少によるものです。このエストロゲンは、出産により分泌量が急激に減ると言われています。2つ目が、赤ちゃんへの接し方が分からない、子育ての仕方が分からないといった経験不足によるものです。

次に、孤独を感じてしまう理由は、そもそもヒトは1人で子どもを育てられない生き物であるからだと考えられています。ヒトは約70万年前から「共同養育」で子育てをしてきたと言われています。共同養育とは「家族や地域全体で協力して子育てをすること」です。

例えば、江戸時代では、子どもが一人前に育たないと村の存続に関わるため、家庭内だけでなく村人たちもよく子どもの面倒をみていていたと言われています。一方で、現代では都市化が進み、地域の人々の関わりが希薄になっていると言われています。

また、従来は「複合家族」という親子二〜三世帯で暮らすことが一般的でしたが、ここ数10年〜100年の間での「核家族化」により、家族のカタチがガラッと変わりました。その結果、祖父母などの親族が子育てに参加しずらくなりました。

このように、地域社会や家族のカタチの変化したことで、共同養育のシステムが崩壊し、子育てに対して孤独を感じやすくなっています。

次回について

今回は、「子育ての課題」と「課題が起きる原因」について取材し、子育てには長い歴史があることを知ることができ、とてもいい学びとなりました。
次回は、「子育て支援とは」や「地域の子育て支援センターの役割」などについて詳しくお伝えしていきたいと思います!お楽しみに!

NPO法人子育て支援センターちびっこはうすさんの情報

公式HP
http://www.chibikko-house.jp/

ご支援の募集サイト
https://syncable.biz/associate/chibikko1991

本記事のライター

小森直斗:長野県東御市出身。山梨学院大学進学を機に山梨に。大学4年時にトップファンの代表を1年間務める。現在は、県内就職を選択し山梨の地方銀行に就職。「山梨をもっと知りたい」という思いのもと、本メディアでライターを務めている。

高村大夢:山梨県山中湖村出身。韮崎高校卒業後、都内の大学に進学。現在は、山梨県内で生活しながら、東京都内の企業で非営利団体の資金調達のサポートに従事。大学時代に学生団体トップファンを立ち上げ。
本業で社会課題解決のサポートに携わっているが、「山梨ではどんな状況なのか、もっと知りたい」と思い、本メディアでライターを務めている。

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