ミュージカル作品紹介vol.4/王様と私
今月紹介する作品は『王様と私』。8月4日まで東急シアターオーブにて公演中。先日観てきました!
小説『アンナとシャム王』を原作として、1951年ミュージカル化。その後2015年ブロードウェイで再演し、同年トニー賞再演ミュージカル作品賞を受賞。渡辺謙さんが主演男優賞にノミネートしたことは同じ日本人として誇らしいことでした。
〈ストーリー〉1860年代のシャム(現タイ)。幼い息子を連れたイギリス人の未亡人アンナは、王家の子女たちの家庭教師として近代化を目指す王宮に迎え入れられる。
理知的ながら傲慢なシャム王にはじめは激しく反発しながらも、王子や王女、王妃たちと打ち解け、新時代の国を想う王の真摯な人柄を知るにつれ、徐々に理解を示していくアンナ。
一方、隣国ビルマからの貢物として王に献上されたタプティムは密かに恋人ルンタと許されぬ愛を育んでいた。
そんな折、イギリスから視察に訪れた特使を西洋式の晩餐会で歓待することに成功した王とアンナ。
二人は絆を深めていくが……。
(『王様と私』公式サイトより http://thekingandi2019.jp)
(今まであらすじを自分でまとめていたのに、ついに公式サイトを引っ張ってくるという……)
王様を渡辺謙さん、アンナをケリー・オハラさんというキャスティングで観ました。
以下、おすすめポイント!
①王道なストーリー
中学生だか高校生の頃、社会の授業で映画を観て理解出来るほど「The☆王道」なストーリー。すべてがノンフィクションというわけではないけれど、当時の文化・文明の違いを理解するには十分過ぎるほど分かりやすくストーリーが展開されていく。
西洋を扱う作品ってものっすごく多いけど、アジアを扱う作品って比較するとやっぱり少ない。それでも存在感を示すことができるのは、この作品が国や年代、性別を問わず誰でも理解できるように、共感できるように、分かりやすく描かれているからだと思う。
それゆえにストーリーにどんどん引き込まれて、拍手喝采。映画だけでも見てほしい。
②主演二人の圧倒的な演技力
トニー賞主演女優賞受賞のケリー・オハラさんとトニー賞主演男優賞ノミネートの渡辺謙さん。
本当にここまで文句の無い演技を見せてくれた俳優さんは今までいなかったように思う。
渡辺謙さん演じる王様は、傲慢さがありながらも理知的であり、人情を機微に触れさせる演技。強さの表現がありつつも、国のこと、息子のこと、未来のことを想う様子には心を掴まれた。
ケリー・オハラさん演じるアンナは一人息子とともに生きている未亡人でありながら、相手が例え王であっても正義を貫く強い女性。演技である以上作られてるもののはずなのに、彼女はもうアンナそのものであって役と彼女自身が一体化しているように思えた。
そんな二人を日本で観ることができるなんて……シアターオーブさん、流石です……!
以上!
Shall We Dance?はトニー賞のパフォーマンスで何度か観た映像。生でそれが披露されると心が震えた。
歌・演技・ダンス、どれをとっても文句の付けようが無くて初めてあんなにカーテンコールで拍手した。
本物すげー!!!!(小並感)
でも、これに尽きる!
来月はたぶん米倉涼子のアレになると思います。いつになったらWICKED紹介するんだろうね?(ついに隠さず言う)
最近のミュージカル情報も最後に付けるんだけど、2020年はドリームガールズ来日版が決定し、アナスタシアが日本版として上演される。そして日本初演のニュージーズも決定!!!ビリー・エリオット、ヘアスプレー、スクール・オブ・ロック、リトル・ショップ・オブ・ホラーズetc..
目白押し過ぎてオリンピック全部外れたこともどうでも良くなるね!早く2020年にならないかな!
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