#OneFourKengo
何から書けば良いか……と頭を悩ませてしまうくらい私にとって大きなことが起きた。
まず、10月31日に今シーズン初のサッカー観戦に行った。昨シーズンはリーグ戦、カップ戦、ACLとチェルシー戦の18試合を観に行ってたのに、今シーズンはこれが初。
久しぶりに等々力に足を踏み入れ、席に着いてフィールドを見たら一気に胸が高鳴った。そして選手入場前にSHISHAMOの「明日も」に合わせてサポーター全員が手拍子をした時、目に涙が溜まった。
久々だという感慨深さもあったのだけれど、ミュージカルも一緒で私は沢山の人が同じものを同じ空間で共有して、心を一つにする瞬間が好きなんだと実感した。
そして、試合開始。
ルヴァン杯で敗れたFC東京との試合、おまけに川崎のバンディエラ、中村憲剛の40歳の誕生日でもあるから選手もサポーターも気合十分。
前半にダミアンが倒され、PKを獲得。家長が順当に決めて1-0。後半にディエゴ・オリヴェイラのえげつない角度からのシュートを入れられてしまうも、憲剛のバースデーゴールが決まって2-0で勝利。
得点されてしまったものの、チームとしては12連勝、憲剛のバースデーゴール、ルヴァン杯で敗れた相手に対しての勝利。もう完璧だった。
が、翌日Twitterを見てみると「フロンターレ緊急会見」というワードが目に入った。
いくつか予想が上がっていたが、何にせよ嫌な予感しかしなかった。
会見予定の15時より少し前にTwitterのリアルタイム配信を待っていた。
そして15時、YouTubeの配信、憲剛のLINEライブが始まった。
「ああ、引退だ」
覚悟を決めながら配信を見ていた。案の定、憲剛は今シーズン限りの引退を発表。
私は2017シーズンから観戦を始めた、まだまだ素人だけど、それでもふろん太から憲剛へのメッセージ動画は号泣しながら見ていた。
プロのキャリアが始まってから川崎一筋で日本代表まで経験した彼が、川崎と言ったら憲剛とまで言わしめる彼が、ついに引退。
つい前日にゴールを決めたくらい、まだまだ現役で活躍出来る力があるはずなのに。きっと会見を見ていた全員が思ったと思う。
でも、もう5年前から決めていたという彼の決意を率直に応援しようと思った。しなきゃいけないと思った。
そして迎えた中2日の試合、コンサドーレ札幌戦。
どことなく、いつもと等々力の空気が違うことを感じていた。一方で札幌サポーターは一歩間違えたら騒音とも言いかねないくらいの鳴り物と拍手で応援していた。
そして試合開始。パスが遅い、通らない、すぐに相手に取られてしまう。札幌は札幌で完全にフロンターレ対策をしたような布陣で臨んできたこともあり、総じてフロンターレ「らしくない」ゲーム展開になっていた。
後半、気付けば2点あっという間に取られて試合が終わった。連勝記録の更新ならず。
実際のところはどうか分からないけど、案の定スポーツ紙には「憲剛ショックか」という見出しが付けられていた。
昨日は選手もサポーターも覇気が全く感じられなかった。中2日という短い期間にほぼ同じ条件で観戦に行ったからこそ、FC東京戦との違いが明らかだった。
試合後コメントを読むと、憲剛は「責任を感じている」と。
正直、11月4日に引退発表ではいけなかったのかと思わないでもない。中2日というハードなスケジュール、しかもチームの連勝が掛かっている大切なタイミングだったと思う。…けれど、チームのために一人の選手が引退発表のタイミングを配慮するのもよく分からない話だから、もうこれは仕方ないとして。。
チーム内外から信頼を集め、サッカーを愛する人みんなから惜しまれながら引退する憲剛。今回すごいなぁと思ったのは、Twitterやネット記事を見ても、誰もアンチ的なコメントをしていなかったこと。それだけ誰もから愛された選手なんだなと改めて思った。
次の試合までもう少し時間があるから、チームの皆さんも一旦落ち着いてこれまでのような最高なプレーをしてほしい。
憲剛を最高な形で送り出すために。残りの試合も全力で応援します。
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