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そのこだわり教えてください!トップ工業「コンパクトソケット」開発秘話②
こんにちはトップ工業㈱ 企画担当のSです。
前回の投稿でご紹介した業界初!奥行45mmの
電動ドリル用ソケット
【コンパクトソケットシリーズ】開発秘話、第2回目です!
前回の記事をまだ読んでいない方は下記からどうぞ🤲
さて前回はコンパクトソケットシリーズ開発までの
経緯や、コンパクトソケットを発案した時の社内で
の反応・評判がどうだったか当時の様子までを書か
せていただきました。
そちらに引き続き、コンパクトソケットシリーズの中でも
【大径サイズ】と呼ばれる
対辺26mm・27mm・30mm・32mm のコンパクト
ソケットのエピソードからスタートしたいと思います。
それでは本文をどうぞ。
Q.4 今だから言える印象的なエピソードはあれば教えてください。
Eさん
EDS-26C・27C・30C・32Cの大径サイズの
ソケットのことになるのですが、2003年の
「コンパクトソケットシリーズ」発売開始から
2004年の春までには22mm・24mmを追加し、
10サイズのラインナップを完了しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692681738584-WdXAlr8LRE.jpg?width=1200)
その後営業部から
「24mmより大きいサイズを作ってほしい」
という要望がありましたが、当時のインパクト
ドライバーでは適合するボルト・ナットの締め
付けトルクまでのパワーが出せなかったため、
「ボルト・ナットの締め付け以前に六角シャンク
も破損する!使えない道具はメーカーとして市場
に出せない。」と断っていました。
その後数年は営業部から声は上がりませんでしたが、
2011年に再び要望があり、
電動ドリルでは仮締めを行い、ソケット本体の一部に
設けた六角部と手動工具を使って本締め行う、
という仕様で対辺24mm以上のサイズラインナップも
可能という内容を説明し、賛同を得て商品化に至りました。
26mm~32mmのラインナップは当社が先駆けて発売を
開始しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692336376799-U6hfeW9zAt.jpg?width=1200)
というくらい社内の資料としてよく使用するイラストです☺
ー 大径サイズは少し特殊なタイプですよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1692855283472-F671N0geXn.jpg?width=1200)
Q5. 発売時の周囲の反応はどんなものでしたか?
Eさん
最初の8サイズの展開からだとやはり追加サイズの
要望があり、対辺22mmと24mmサイズの展開、
先ほどの大径サイズの要望もあって、
今では7mm~32mmの20アイテムになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692919624235-tlL240lAME.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1692921804339-1qD5yc6OUt.jpg)
発売後はありがたいことに思っていたより反応が良く、
生産量が既存商品のプラスアルファになるため
安定供給できずに欠品になってしまい、当時お客様には
ご迷惑をお掛けしてしまったと思っています。
ー すごい人気商品になったんですね!
(この謙虚な姿勢は本当に見習いたい)
そんな人気商品になったコンパクトソケッ
トですが、Eさんが思う一番のこだわり
ポイントは何ですか?
Eさん
こだわり、というよりQ4の大径サイズの印象的な
エピソードっていう内容になりそうなんですが…
コンパクトソケット
(EDS-26C・27C・30C・32C)のこぼれ話
ー 少々マニアックですが、
設計に関する話をしていただき
ました。よろしければお付き合い
ください!
Eさん
大径サイズの6角部分に落下防止のボールが
あると思うのですが最初は設計してなかったんです。
社内の開発提案の打ち合わせの時に指摘を受け、
その場では「設計できます」、ということで進め
たのですがいざ設計してみると通常の落下防止の
ボールを付けるより難しいことがわかりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692765809929-pptwfLUp4k.jpg?width=1200)
当時の図面を見せていただきましたが、確かにボールは描かれていませんでした。
Eさん
最初はどうしようか、ものすごく考えましたが
なんとか試行錯を繰り返して今の形になっています。
よくよく考えれば手動の工具を使ってもらうので
落下防止策は必要になってきます。それを踏まえて
設計を進めていればよかったのですがね。
この話の中で仕事をする上でEさんが
大事にしていること、こだわって
いることも聞くことができました。
仕事をする上で「道具」は便利で安心・安全なことが
当たり前です。
その道具を買っていただいたお客様が仕事を行い、
それで利益を生み、また次も買っていただけるもの
だけが「商品」です。
一度市場に出した商品は「育てなければ」いけません。
もう少し軽くならないか?使い勝手はどうか?
耐久性はどうか?等々、常にお客様からのメッセージに
耳を傾け、次に生かす心構えが必要です。
大変なエピソードを笑顔で語って
くれたEさんですが並々ならぬ努力
と探求心の結晶だと思います。
お客様の「つくるよろこび」
をつくる当社のブランドコンセプ
トをまさに表しているかのような、
そんな言葉でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1692683124238-ER0jPQf1iS.jpg?width=1200)
ユーザーの皆様へ最後にメッセージをお願いします。
ー 最後の質問で、ユーザーの皆様に
一言お願いします!
Eさん
建築現場や、バイク・車の「あのボルト・ナット
が廻せない」、「今〇〇を使用しているが使い
にくい」、「この作業に手間が掛かって能率が悪い」、
「ここを改良してほしい」、「こんな工具を作って
ほしい」という、ふとしたアイデアで良いので
お寄せいただいたアイデアを参考に、便利で
安心・安全な作業工具をこれからももっともっと
当社で開発したいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1692924109624-E441wAxGEl.jpg?width=1200)
コンパクトソケットシリーズの開発秘話の
ご紹介でした。
時間いっぱいお話していただいた内容を
ぎゅっとまとめて、2回に分けて記事を書
かせていただきました。
全ては書ききれませんが製品の話から、
Eさんの豊富な経験談、そして、お仕事に
対する熱意のこもったこだわりもお聞き
することができました。
この度はご協力ありがとうございました。
発売から20年も経つ製品で、ご使用いただく
お客様も多いシリーズです。ぜひ多くの方に
読んでいただいて、もっとトップのファンに
なってくださったら幸いです。
ここまで読んでくださって
ありがとうございました。
また次回も読んでいただけると嬉しいです。
新潟県三条市の工具メーカー トップ工業でした!
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