
メキシコ道中私日記-7日目【グァナファト】爆音で迎えるクリスマス
【グァナファト(Guanajuato)ーモレリア(Morellia)】
今日はクリスマスイブ。街のあちらこちらにクリスマスツリーが飾られている。
A君が昨夜食事したレストランで朝食を取ろうと言うので、昨夜と同じレストランに向った。二階に上がり、テーブル一つ置ける程度に外へ突き出したテラス席に座る。下を見下ろすと小路に出ている露店と観光客らしき姿が見える。その観光客を見たA君が言った。
「あの人たち昨日の丘にいた人達だね」
そうだったかなぁ?はっきり覚えていないがきっとそうなのだろう。
A君がまた沢山飲み物を提案してくれて、二人なのに3つ飲み物が注文された。
食後を終えて会計を済ますと、A君はお釣りをそのままトレイに残して店を出た。チップ?取り忘れ?一瞬A君に確認しようか迷ったが、野暮な質問な気がして聞くのはやめた。ここに来るまでも各所でチップを渡して来たA君だ。きっとこれもチップなのだろう。
A君に「メキシコはチップが必要な国?」と聞いた時には「要らないよ」と答えてはいたので、必須ではないけれど払いたい人はどうぞということなのかもしれない。
ディエゴ・リベラ博物館
まずはフリーダ・カーロの夫、ディエゴ・リベラの生家に当時暮らした部屋や作品が展示されているディエゴ・リベラ博物館に行くことにした。
その道中に、一際目を引くお店があった。
「可愛い~」
私は目をハートにしてお店の手前をちらっと覗くと、可愛い陶器に入ったタマリンドが並んでいる。値段もお手頃だ。他にもお土産にちょうど良さそうなものが沢山並んでいる。しかし今から陶器だの瓶だの買ったらかさばるし重い。だから帰り際に買うことにした。

ディエゴ・リベラ博物館に着いて中に入ると、エントランスの壁にスペイン語のBienvenido,英語のWelcome,そしてその下に日本語でようこそと書かれている。それだけ日本人客が多いということか。しかし、エントランス入ってすぐに見せられるビデオの音声はスペイン語か英語しかなかった。
係の人に「英語とスペイン語どちらがいいですか?」と聞かれたので「スペイン語でお願いします」と言って、10分程度のディエゴ・リベラの基本情報がまとめられたビデオを観た。
ディエゴ・リベラは、キュビズムの影響を受けた画家でメキシコ各地に壁画が残されている。日本では苦悩に満ちた人生を送り、痛々しい作品が印象的な妻のフリーダ・カーロの方が有名だろう。
ディエゴ・リベラの作品を順に見ていくと、実に多くの画法に影響されて作品創りをしていたかが分かる。
実はディエゴ・リベラって結構ミーハーだったのかも?なんて思ってしまう。
また、あの時代に大きな家と高級家具に囲まれ、残された写真を見ても豪遊に満ちた生活をしていたのがよく分かる。フリーダ・カーロが苦しんでいる傍で「どうだ、俺は金を持ってるんだ」と言っているような表情を見てると、複雑な気分になってくる。


ミイラ博物館
ディエゴ・リベラ博物館を出ると、バスで中心から少し離れたミイラ博物館へ向かった。
バスを降りて博物館があると言われた方へ坂を登っていく。昨日の展望台もそうだったが、日本のように「もうすぐ何かありますよ」といった雰囲気が徐々に増して行くのではなく、唐突に観光スポットが現れることが多い。
博物館に着くとようやく前にお土産屋が現れた。お客さんもまぁまぁいて列ができている。日本人グループもいる。
ここのミイラ博物館は少し前までは直接ミイラに触れられたが今は触れられないようにショーケースに囲われてしまっている。死んでから見ず知らずの人にベタベタと身体を触られるってどういう気分なのだろうか。
老人のミイラから子どものミイラ、胎児のミイラ。ミイラ、ミイラ。ミイラの展示が永遠に続く。本物のミイラと一緒に記念写真を撮れるブースなんかもある。もちろんミイラ本人は一緒に写真を撮ることなどOKしていないはずだ。
見ていて最も気になったのは、ミイラの表情がどれも苦悶の表情を浮かべているということ。どういう状況でミイラになったのか、もしくはミイラにさせられたのだろうか。一体だけでなく揃いも揃ってほぼ全てのミイラがこの表情だと、たまたまあった死体をミイラにしたのではなくて、ミイラにするために殺されたのではないかと想像してしまう。
この辺りの土地はミイラ化に適していて6年経つとミイラに出来るらしい。近くに墓地があったのだが、そこの墓地で誰も管理費が支払われなくなった遺体はミイラにされるとA君が教えてくれた。
絶対この土地で死にたくはない。

ミイラ博物館を出て1、2分ほど歩くと、高台から景色が見渡せる場所があった。
「ちょっといい?」とA君に言って写真を何枚かとる。写真を撮り終わった後もしばらくボーッと景色を見ていた。家一軒一軒の細かい部分を見たり、景色の方を眺めながら考え事をしたりしていた。
すると、A君
「何をみてるの?」と私に聞いた。
返答に少し困った私は「全部だよ」と言った。
とりあえずそう答えたが、こうやってじっくり景色を見ながら浸ってるのが私は好きなのだ。展望台からの眺めだけでなく、何気ない通りを歩いている時も景色を見ているだけでなく、自分の世界の中で歩く、その感覚がたまらなく好きなのだ。
でも人といるとそれができないのだということを、今A君に声をかけられて改めて思い出した。
そうは言っても、現地の人が一緒に旅をして出来る経験の方が、一人旅では絶対経験できないことも多いので、贅沢なことを言っちゃいけないことも確かなのだ。

景色を見てると、反対側に墓地があることに気づいた。
当然観光スポットでもなんでもないのだが、海外の墓地なんて日本とは全然違うに決まっている。
「あそこ、入れるかな?」
「全然問題ないよ」
「ちょっと見てもいい?」
そう言って墓地の中に足を踏み入れた。
日本の墓地のように整然としておらず、空いているスペースにそれぞれが好きな形の好きな色のお墓を建てている。壁面には同じサイズの四角が沢山並ぶマンションタイプのお墓がある。こちらも色とりどりに飾られている。


バスでここに来る時に、街中心まで意外と近いことが分かったので、帰りは歩いて帰ることにした。
途中、ドアのない路面店があり、軽く覗くとお肉屋さんだった。ショーケースに入ってるわけではなく、そのまま雑然と置かれている。並んでいるお肉を見ると、ブタの顔がボン!とそのまま置かれていてインパクトがある。

ブタの面を拝みながら街に戻ってくるとA君はボソッと私に言った。
「あのお店、もう閉まっていると思う」
あの店とは、行く時に私が楽しみにしていたお土産屋のことだ。
「確かここだったはずだけど、シャッターが閉まっているから」
クリスマスだからいつもより早くしまったのだろう。
えー、なんてことだ。こんなことなら荷物にはなっても先に買っておけば良かった。買わないにしてもみるだけ見ておけば良かった。でもこればかりは仕方がない。
再び展望台から
昨日見た夜景の昼の顔を見に行った。歩いて上っても良かったのだが、せっかくなのでロープウェイも体験してみたかったので、ロープウェイで登ることにした。
徒歩で上ったルートに比べて、こちらは少し観光地らしさがある。綺麗なトイレにお土産屋さんもある。
目的の景色はというと、さすが観光名所。カラフルな建物が敷き詰められていて目を見張るものがある。

景色を見終えると、昨日の夜同様歩いて降りた。
下に降りると、街中を散策した。
口づけの小道(El callejón del beso)と呼ばれるところは、二軒の家がすぐ横に建てられていて、それぞれのバルコニーからキスが出来る距離にある。昔ここでキスをした階級の違う男女がいて、それを目撃した女の父が激怒して、娘を殺したと言い伝えられている。
口づけの小道でキスをしたカップルは幸せになれると言われて、私が見た時は一組のカップルがキスをしていて、それを上の窓からと、周りに沢山の人が注目をしていた。
私もいつかキスする相手が出来たらまた来てみたいと思う。

グァナファトにも市場があったので覗いてみることにした。
お土産になりそうなものがいくつか並んでいるので物色してると、A君は私が見るもの、手に取る物に対して「欲しいの?買おうか?」と聞いてくる。
昨日のサンミゲルデアジェンデでも本を買ってもらっていたし、高速代や飲食代、宿泊代など散々お金を使ってもらってるから気にしなくていいのに、A君は私に何かを買い与えたいらしい。もう断れる雰囲気は到底ない。
でもせっかくお金を出して買うならじっくり吟味して決めたい。それが人のお金であってもだ。
しかし、ゆっくり見ようと思っても、「欲しい?買う?」といちいち聞かれると落ち着いて見れない。
結局、気に入ったバッグが見つかり、それを買ってもらった。ただ焦ったあまりよく確認せずに買ってしまったため、それがバッグではなく財布だったということに気づかなかった。


爆音で迎えるクリスマス
最後に観光名所であるグァナファトの地下道をくぐり抜けながら、A君の家があるモレリア(Morellia)に向かった。
目的地に着くまでまた少し長いドライブだ。A君が時々私を心配して「飽きない?」と聞いてくれる。車に乗るのが好きな私は「全然飽きないよ。めちゃめちゃ楽しい」と答えた。
モレリアではA君がゲストハウスを予約してくれていたのだが、二人だけで泊まるには贅沢過ぎる広さと設備だった。ベッドルームとシャワーも二つづつある。興奮して家中の設備と備品をチェックした。
一通り見終わり自分の荷物を片付けてまず行ったのは、洗濯だ。ホステルで思う存分洗濯ができていなかったので、洗濯物が溜まっていた。
実はA君に会う前に洗剤を持って来てもらうよう頼んでいた。
数回分くらいの洗剤をイメージしていたのだが、持って来てくれたのは2Lくらいのサイズのペットボトルいっぱいに詰め込まれた洗剤だった。1年くらい旅をしても余るくらいの量が入っている。
「え、こんなに?ちょっとで良かったよ?」
「洗剤の会社だから大丈夫だよ」
なんとA君の務める会社は洗剤を売っているという。なんという偶然。
だとしてもそんなに使わないよ?と思いながら使わせていただくことにした。
ラッキーなことに洗濯機だけでなく乾燥機もついている。しかし日本のものとは勝手が全然違う。これどうやって使うの?やってもらえる?とA君にお願いした。
するとA君、洗濯機を見つめ始めた。はて。洗濯機に恋しちゃった?
ぶつぶつ言いながらカチャカチャダイヤルを回し始めるA君。なかなか洗濯機が稼働される素振りがないので、私も洗濯機の文字をよく見た。
すると、ダイヤルの横には私のスペイン語レベルでも分かる程度のことしか書かれていない。温度が高いとか低いとか、時間が長いとか短いとか。いわゆる見れば分かるというやつだ。
これなら自分でもできたな。。。心の中でそう思いながら、ここはこうで、ここはこうじゃない?と自分でダイヤルを回した。ただ電源だけは見つからず、A君がまわるダイヤルを押せば電源が入るということに気づいて電源を入れた。
洗濯機が無事うまく稼働し、私が言いたかったことを口にした。
「A君って洗剤屋だよね?洗剤に関わる仕事している人が洗濯機の使い方が分からないってどういうこと?」と私は冗談っぽく言った。
するとA君は「でも家の洗濯機と違うし、見たことないタイプだから」と答えた。
そういう問題ではないと思ったが、やっぱりここはメキシコなのだった。


A君の実家に移動する前に、A君が私に申し訳なさそうに言った。
「うちは古いから家に来てもらうのが申し訳ない」
「いやうちの実家なんて木造の築50年以上のボロ屋だから大丈夫だよ」
A君の実家が古いとかそんなのは私には関係ない。わざわざ招いてくれる気持ちが有りがたかったし、どんな家であっても私にとって人の家を拝見出来るのは興味深い。むしろ色々なタイプの現地の生の生活が見れた方が嬉しい。
だが逆に私の実家のボロ屋に人を招き入れるとなったら相当申しわけない気持ちでいっぱいになるだろう。古風な古めかしい雰囲気といったのではなく、多方向に歪んだ床に隙間だらけの壁。外観内観ともに朽ち果てていて、人が住んでいなければいつ倒壊してもおかしくない家だからだ。
A君の家に着くと、一般的にイメージする中南米の家で、J君の家とは真逆のタイプの家だった。
A君を先頭に家に入ると、親戚らしき人が集まっていた。家のドアは開けっ放しで、自由に出入りできるようになっている。
椅子に座って話をしているA君のお婆ちゃん、無言で酒を飲む従妹の旦那さん、料理をしているお姉さんがいた。
A君が話しかけて軽く私のことを紹介した。
お婆ちゃんはちらっと私を見たものの話し続けている。
従妹の旦那さんも軽く私を見たものの黙って仏頂面でお酒を飲んでいる。 お姉さんだけが、しっかりと私の顔を見て元気よく「オラー!」と言い、自己紹介をしてくれた。
A君はこのお姉さんとモレリアの別のところに住んでいるらしい。
A君と二人で椅子に座った。A君の隣には従妹の旦那さん、私の隣にはお婆ちゃんが座っている。A君が話をしていると、従妹の旦那さんが無言のまま、テキーラの瓶を私の方に差し出してきた。A君は私の顔を見て、どうする?と聞いてきたので、「じゃあ飲む」と有難く頂くことにした。
私がテキーラを飲むのを従妹の旦那さんはじっと見ている。
「美味しいよ」と彼に伝えると、少し口角が上がった。
振舞われた料理を頂いていると、数人わらわらっと親戚がやってきた。それぞれ自己紹介をしてくれる。
「花火をやればいいじゃん花火!」とA君のお姉さんが言って、皆で外に花火をしに行くことになった。
外に出ると、それぞれの軒先で音楽がガンガン鳴り響いていて、近所の人が焚火をしながら道路に座っている。時刻は12時になろうとしている。
私がその様子を見ていると、隣の若い兄ちゃんが私の方に向かって歩いてきた。通り過ぎるのかと思いきや、私の顔を確認すると、黙って折り返して戻って行った。
「彼は知り合い?」とA君に聞くと、
「隣の家の人。ここは外人が珍しいから見に来たんだよ」
こんなあからさまに見に来る度胸は日本人にはなかなかないだろう。
お姉さんが持ってきた花火を高校生くらいの弟と、さらに小さい8歳くらいの親戚の子供がつけて遊ぶ。日本だったら間違いなく「危ないから離れなさい」と言われる年齢だ。
彼等は、手に持って火をつけたり、火がまだついている花火を踏んづけて火を消したり、ロケット花火を人がいる方向に飛ばしたり、どれも注意書きに「こういう遊び方はしてはいけません」と書かれてあるような扱い方ばかりだった。
一度お姉さんが飛ばしたロケット花火が、向かえの家の玄関に突撃するということがあった。玄関の前には向かえの住人たちが座っている。少しずれていたら、その人達に直撃していたかもしれない。そんなことがありつつも、お姉さんは、わ、ヤベーって顔をしただけで過ごした。向かえの住人も特に気にすることなく談話を続けている。日本だったら警察沙汰になっていてもおかしくない。
メキシコのように何事にも緩く、お互い相手に気を使わなくていい方がいいか、日本のように共感力は高くお互いに気を遣うが自己防衛力も高く小さい事にもすぐに気にしてしまうので、迷惑をかけないように常に気を張って生きていく方がいいのかは人によって違うと思うが、私は前者だ。
花火が終わって家に戻ると、さっき物静かだった従兄の旦那さんがテキーラを私に向かってグイッと差し出して来た。「飲むか?」というより「飲め」と言っているように見えた。
こうやって誰かが私に酒を勧めるたびにA君は心配そうに見る。大丈夫、心配はいらないよ、A君。私は喜んで頂いているだけだから。
私がテキーラを受け取ると、さらにレモンを差し出して、こうやってかじるんだ、と教えるような感じでレモンをかじる仕草をして見せた。私がレモンをかじると、今度は塩を差し出した。さっきより酔っているようだ。「どうだ、美味しいか?」と、従妹のの旦那さんは無言で私に語りかけた。
私が「うん、美味しいよ」と言うと、従妹の旦那さんは満足げにニコっと笑った。
少しすると、A君のパパが登場した。A君は私のことをパパに紹介し、パパが「オラ!」と元気よく私に言った。いかにもやり手といった感じがするパパだ。
しばらくA君の実家で雑談したり、生まれたての子猫を見せてもらったりしていると、A君が私に言った。
「この後、パパが持っている別のマンションに集まっている親戚達に挨拶に行くから」
時刻はとっくに12時を過ぎている。
私は全然構わなかったが、A君は少し面倒そうだった。
別のマンションはA君の実家から徒歩1分くらいのところにあり、庭に出ると、親戚達が20人ほど集まっていた。全員で円を描くように座っていて、それぞれ会話を楽しんでいる様子だった。
私達が入っていくと、パパがクリスマスに飲むポンチェを薦めてきた。
そこのポンチェはメキシコシティのソカロで飲んだポンチェとは全然違う味で、甘さ控えめで飲みやすかった。ポンチェを飲んでいると、パパがテキーラ入れるといいぞ、と言ってテキーラを私のポンチェに注いだ。
相変わらずA君は隣で心配そうに見ている。
パパが私に、「メキシコのクリスマスはこうやって挨拶するんだ」と言って、「オラ!」と言って、拍手をした後「フェリス・ナビダッーfeliz Navidad!(メリークリスマス)」と言ってハグをした。
さぁ、全員にこれをやろう!と言って、私はそこにいる全員に、
オラ!フェリス・ナビダッ、ハグ
オラ!フェリス・ナビダッ、ハグ
オラ!フェリス・ナビダッ、ハグ
を繰り返した。
一人一人しっかり目を見てくれて、その笑顔がまたとても素敵だったので、私も全力の笑顔で返した。
日本にいるとなかなかこの距離で人と接する機会もないので、こういうのも悪くないな、なんて思った。
私達も円陣に加わり、皆の盛り上がる様子を見ていると、A君は多少聞かれたことを答えたりするものの、積極的に誰かと会話を楽しむという様子がない。そういえば前にチャットで親戚付き合いとか面倒くさいって言っていた気がする。
「帰る?もう帰る?つまらない?」
「全然問題ないよ」お世辞じゃなく本当にその雰囲気は嫌じゃなかった。
しかしA君の方は早くその場を去りたいようだった。
次の日は朝早くに移動しなければならない。運転もしてもらわないといけない。出来れば運転手には沢山寝せてあげたかったので、
「いいよ」
と言って帰ることにした。
立派なAirBnBなのに少しの時間しか居れなかったのは少し残念だった。

<メキシコ道中私日記-8日目【テマスカルシンゴ】複雑な関係>に続く