工学系大学編入の現状 part0
吾輩は機械系の高専生である。これといった業績はまだ無い。
この記事を書いている時は5年生の春休み真っただ中であり、編入試験勉強にまい進している。
一方、社会の一部では高専を受験する生徒や高専に在学している学生の中で私のように「大学編入」を目指す者がいる。
「大学編入ってぶっちゃけラクなの?」
「大学編入の塾ってあるの?」
「どれくらいの人が目指す道なの?」
これからの連載コラムでは、そんな人々やその子たちをサポートしたいと考えている親御さんたちのために、現在の大学編入試験に関する現状を高専生目線で語っていきたいと考えている。
……さて、特に高専の1、2年生や、その保護者の方々、「大学編入試験」というものをご存じでしょうか?
大学編入試験を簡単に説明すると、
『高専5年生(大学2年生)を卒業した後、他の大学に3年生から入学することができる』
というぶっ飛び獣道システムです。(※大学3年生として入るかどうかは学校によって異なります。)
各高専やその年の生徒の雰囲気によっても変わりますが、大学編入を目指すのはクラスで数人、なんて状況がほとんどです。
そして一般的に、大学を学部(大学院にいかない)で卒業した人は「学士」という資格を得ることができます。
一方で、専攻科や大学に行かない限り、高専を卒業した人が得られる資格は「準学士」というものです。
※専攻科とは、高専を卒業した後、さらに2年間学びを深めるという目的の教育機関である。高専生からは「追罰」「追加懲役」との呼び声高いシステム。
最近では高専卒と大学卒の給料を同じにしている企業などもちらほら出てきましたが、それでもまだ少なく、いくら高専生の腕が良くても大学卒の方が給料が高いなんていうジレンマも実際にあるそうです。
初任給で見ると2~3万円ほどの差があるようですね。
参考:(https://kosen-link.com/column/38)
2~3万もあれば、おいしい焼肉を何度も食べられます。じゅるり。
おいしい焼肉、食べられるなら何度も食べたいですよね。
ん? 胃もたれ? イモタレ? あー、はいはい。あれね。
サンチュで巻いて食べるやつね。お兄さん知ってるよ。
ともかく、学歴を上げるという率直な理由であったり
やりたい研究をやっている研究室があったり
総合大学に行って高専で過ごした灰色の5年間をペイバックしようとしたり
様々な理由を以てして
一部の高専生や保護者は大学編入に目をつけるわけです。
世間の9割が進まない獣道、高専。
その中でもほとんどが目指さないウルトラ獣道、大学編入。
その道を歩もうとするすべての方々に、またそれを支えたいと思うすべての方々に、これからのコラムを送ります。
次回、「大学編入試験と大学入試、比較してみた」
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