TA-3.2.10 (K3)定義されたカバレッジを達成するために、ドメイン分析テスト設計技法を適用して、特定の仕様アイテムからテストケースを記述する。
カバレッジ
最小カバレッジは、各ドメインでIN、OUT、ON、およびOFFのそれぞれの値をテストすること。
たとえば、あるドメインのOUTが別のドメインのINの場合もあるため、実際に必要なテストの数はドメイン当たり4未満となる。
IN/OUT/ON/OFF
IN:ONではない有効値
OUT:OFFではない無効値
ON:有効値の中でもっとも無効値に近い値(境界値)
OFF:無効値の中でもっとも有効値に近い値(境界値)
注意事項
各ドメインのONとONを1つのテストケースで組み合わせないこと(境界値のテストは単独で行う)
練習問題
航空機は、航空管制の規定と空港管理の規定に影響するいくつかの要素によって分類される。新しい航空機のサイズに対応するため、最近、この分類体系に対して変更が行われた。航空管制の規定は、航空機の重量と収容可能乗員数の2つの要素における変更に対応するために修正された。
新しいクラスには、乗客が乗っていない時の重量が4700kgから9500kg、収容可能乗員数が350名から550名のすべての航空機が含められた。
ドメイン分析を使用してテスト設計を行う場合、この航空機の新しいクラスに対する適切なテストを提供しているものはどれか。次の選択肢から1つ選びなさい。
テストケース1 | テストケース2 | テストケース3 | テストケース4
重量 乗員数 | 重量 乗員数 | 重量 乗員数 | 重量 乗員数
A 5500 450 | 4700 450 | 8500 350 | 4000 600
B 5500 475 | 4500 575 | 4800 545 | 9500 525
C 7500 375 | 4700 550 | 5000 500 | 9600 600
D 4700 350 | 9500 550 | 4500 600 | 9600 600
正解:A)
各テストケースをIN/OUT/ON/OFFで置き換えた場合、以下のようになる。
テストケース1 | テストケース2 | テストケース3 | テストケース4
重量 乗員数 | 重量 乗員数 | 重量 乗員数 | 重量 乗員数
A IN IN | ON IN | IN ON | OUT OUT
B IN IN | OUT OUT | IN IN | ON IN
C IN IN | ON ON | IN IN | OUT OUT
D ON ON | ON ON | OUT OUT | OUT OUT
A. テスト1は両方(重量および乗員数)の境界内、テスト2は重量の境界、テスト3は乗員数の境界、テスト4は両方の境界外。
B. テスト1は両方の境界内、テスト2は両方の境界外、テスト3は両方の境界内、テスト4 は重量上限の境界。このセットには、境界内のテストでの重複があり、また乗員数境界でのテストが抜けている。
C. テスト1は両方の境界内、テスト2は重量の下限境界で乗員数の上限境界、テスト3は両方の境界内、テスト4は両方の境界外。このセットには、境界内のテストでの重複があり、重量および乗員数それぞれで境界を単独で評価するテストが抜けている。
D. テスト1は重量および乗員数の下限境界、テスト2は両方の上限境界、テスト3は両方の境界外、テスト4は両方の境界外。このセットには、境界外のテストでの重複があり、 境界内のテストが抜けている。
TA-3 適切なテスト技法を選択し適用する。定義されたカバレッジ基準に基づいて、テストが適切なコンフィデンスレベル(確信度合い)を提供することを確保する。(仕様ベース)
出典:Sample Exam - Question ISTQB Test Analyst Syllabus Advanced Level Version 1.2