オードリーのANN in東京ドーム感想
ラジオ好きとは話が合うことが多い。人生経験から得た教訓の一つだ。
オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームに合わせて、数日間東京を訪れた。
オードリーのラジオはかれこれ10年以上聴いており、特に僕は若林さんのエッセイが大好物のオードリー信者だ。
チケットが当たったときには、山王戦の翔北メンバーよろしく、ガッツポーズを駅のホームでかました。それくらい好きなラジオだ。
今回は最高だったライブを記録しておきたい、読む人がいるか分からないけれど、誰かと共有したいと思ったので、感想を書きます。
東京ドームでのライブは私の心にズブズブに刺さった。
これまでの人生でラジオは孤独に寄り添ってくれる存在だった。
一人暮らしで誰とも会話しなかった日の深夜、大学の研究室で一人で土日や深夜に作業をしていた時間、ラジオが暖かった。
オードリーのラジオはくだらなくて、価値観が近くて、笑える。そんな古くからの友達みたいな存在だ。
今回のライブは5万人と、半端じゃない人数で、会場内はひとで溢れていた。
早く入場したが、あまりの行列でライブ前のトイレはあきらめた。土日のディズニーランド、朝の東京駅ばりに人口密度が高かった。
トークがはじまると、会場がいつものラジオブースになった。二人のラジオは、人間味が出てるから好きだ。
お金持ちになったはずなのに未だにケチな春日さんと、超売れっ子になっても近い悩みを共有してくれる若林さん。そんな二人のトークが炸裂していた。
春日さんのコーナーでは、フワちゃんがゲストだった。往年のプロレスのオマージュがたくさんあって、ニヤニヤが止まらなかった。
若林さんのコーナーではゲストの星野源さんとのコラボがあった。二人はNetflixのライトハウスや、星野源さんのYELLOW MAGAZINEで対談している。
コラボのラップを聴いていると、我慢していた尿意はいつの間にか吹き飛んでいた。
ヒロシのコーナーでは、いつものチェヒロシよろしく、くだらなくて最高な企画だった。優勝って何なのよ。
ライブ全体を通じて、チーム付け焼き刃、駆けつけたゲストの芸人さんたち、スタッフさんたちのライブを成功させたいという思いを強く感じた。
漫才の部分では、30分くらいだろうか、二人の新作漫才が見れた。アドリブなのか、台本なのか分からないことを言う春日さん。新しい設定とツッコミで観客をどんどん引き込む若林さん。
これぞオードリーだった。めちゃくちゃ笑った。二人の歴史が凝縮された漫才だった。
ライブ終わり、多幸感に包まれながら東京ドームを後にした。
周りには、一緒の空間にいたリトルトゥース達の顔が見えた。人生経験上、オードリーのラジオが好きな人とは、何か不思議と話が合う。周りのリトルトゥース達とも話をしたら、盛り上がるんだろうかとぼんやり考えていた。
会場では会わなかった、古いリトルトゥース友達にも思いを馳せた。
ライブの最後で若林さんが言った、「お互いにトゥースだったら、またやろうや」の一言が脳内に残っていた。
春日さんや、チーム付け焼き刃、そしてリトルトゥースに向けられた言葉だ。
ライブの最後に言葉でのお守りもくれたんだな、そう噛み締めながら歩いた。
みんなまたそれぞれの生活に戻る。ライブ後は寂しさもあったが、どこか暖かさもあった。
僕たちにはオードリーのいる夜があるから。