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GMハンドリングの話

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 GMハンドリングは、卓中に行うGMの小技的なセッションの運用を指す。セッション中は感覚やノリ・勢いで行ったりする事もあるし、それが大事だったりするので、下記は不要かもしれない。そんな中でも、今までやってきてよかった事を書き連ねる事にした。

 種類は【A】~【M】13個。

 別に全てをする必要はなく、どれか一つでも効果があると信じてる。書いた内容で気に行ったモノがあって実践して、それが何かの役に立てられたら嬉しい。

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 今回の手法の多くは、オンラインセッションのボイスセッションを中心にまとめている。

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■アウトゲーム中
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 アウトゲーム中はセッション外から、セッションの為に行う事を指す。

パソコン利用

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【A】GMはテンション上げて臨む
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嬉しい

 抽象的な方法ですが、GM自身がテンション爆上げしてセッションに臨むようにする。
 人によってはルーティーンがあったり、自分の場合はコーラを飲んだり、好きな曲聞いたり、今日行う卓を想像したりして、自分の場合は後のリアルノートに書き込んだPCを想像したり、卓中カロリー使って声を大きめに出す事などで、テンションを上げる。
 テンションを上げて臨むと、セッション中のPL達も、釣られてテンションも上がり易いのでオススメ。

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【B】設定の把握。事前準備
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 PLがPC自身の設定を忘れてロールプレイする事はしょっちゅうある。せっかく設定を盛り込んだキャラクターを活かしきれないのは勿体ない為、画像みたく「リアルノートPC設定」をまとめて卓中いつでも一覧で閲覧出来るようにしておく。
 パーティ内で、赤下線は最高値。青下線は最低値。人物設定も書いて、いつでも設定拾えるようにしたり…。書き出すの面倒だけど閲覧性高いのでオススメ

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【C】自己紹介
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プレゼン

 自己紹介は「最初に集まった時」「キャラ作会の時」「キャラ作成終了時」「卓を実施する時」「卓のゲーム中」の出会った時の合計3~5回程度は行ってる。やたら自己紹介が多いように思うだろうけど、人は忘れやすいし、忘れた事を聞き返す事を恥ずかしがる人もいる。その上で、人間関係が希薄だと卓の充実感は下がってしまいガチなので、ここは大切にしておいた方がいい。

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◆【01回目】は、募集して集まった時。自分の時はグループDMでプレイヤーの自己紹介をして貰う事が多い。内容は下記などが自分的にはオススメ。

★PL自己紹介内容
・名前と呼び名(呼ばれたい名前・ふりがな)。
・こういう遊び方がしたい・好き等。
・普段TRPGで、どんな風に遊ぶの好きか…とか。
・卓内で話題になるとイヤな事があれば教えていただきたいです(下ネタNG等)。
・デバイスなどオンセ環境。

◆【02回目】は、キャラ作会でボイスチャットに集まった時の最初。
PLが何を話していいかわからないって事もあるのて、グループDMで記載して貰ってる「★PL自己紹介内容」の朗読+αがあればという感じで伝えて貰い、更にGMが追加で質問したりする感じで行う。それでも言い出しずらい事があるので、最初にGMが自己紹介をするのがオススメ。

◆【03回目】は、キャラ作会でキャラクターが出来あがった時に、せっかくなので軽くPCの自己紹介をして貰う。
 このPC自己紹介は必須ではないんだけども、セッション前までに卓のテンションを上げるのにいいのでオススメ。

◆【04回目】は、セッション直前に、PLとPCの自己紹介を改めてして貰う。PL自身の話は「★PL自己紹介内容」&+αとGMが追加質問があれば行う。次にPCの自己紹介もして貰う。PCの自己紹介はPL任せのフリーワードでいいケド…下記がオススメ。

☆PC自己紹介内容
・名前と呼び名(呼ばれたい名前・ふりがな)。
・性別、職業、どんな性格
・その他はアドリブでお願い

 で、ココで大事なのはGMが補足説明をしてあげる事。PLは他PCを確認してない人もいるので、PC紹介の際に、パーティ内で技能など得意不得意、特徴的(身長高いとか変なモノ持ってるとか)を補足説明してパーティ内での立ち位置も紹介したり質問するのがオススメ。
 これを行う事で、PC達の関係性について妄想話すると盛り上がり易い。
例えば、この中で一番身長が低い/高いとか、技能が高い/低い、この人だけがこの技能を持ってます等など…
 ついでに具体的にはPCの能力について雑談程度の事も出来るといいケド、必須ではない。

◆【05回目】は、卓中にPLはPCとして自己紹介を行う。
 これは「自己紹介のロールプレイ」そのままでもいいし、「自己紹介と取れるロールプレイ」でもいい。ゲームの雰囲気を出すのにいいので、必須ではないが推奨している。後述している【J】蛇足1:セッション中自己紹介を用いるのもいいと思う。

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■インゲーム中
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 インゲーム中はセッション中に行う事を指す。

卓

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【D】シーン開始時説明
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演劇

①シーンの初めに「場所」「時刻」「季節(途中から省いて可)」「状況説明」「シーン目的」「シーン終了」を説明しておく。「状況説明」は、五感詳細を伝える場合「肌感(温度)→臭い→音→見た目」の順番だと雰囲気が伝わり易いのでオススメ(不要な情報があれば飛ばすのもアリ。たとえば肌感が不要なら肌感は省略など)。

★シーン説明
・場所。PCのいる場所がどこなのか。
・時刻。PCのいる時間帯がいつなのか。
・季節。PCの季節。暑い・寒いなど。
・状況説明。ここは抽象的で恐縮だがPCの見える雰囲気。
 詳細なら「肌感(温度)→臭い→音→見た目」
 大まかなら「判定を仕向けやすそうな物体達を説明する」
・シーン目的。これを行うとこのシーンの目的は完遂し終了する内容。
・シーン終了。この状態になったらシーン的にはゲームオーバーな内容。
※これらの項目は必須ではないが、あった方がPL達にとって理解しやすい分かりやすいのでオススメ。

②また更に、シーンのイメージがつかなくてRPに入りにくい場合があるので、GM自身が一般人代表として『もしGMがその場にいたら「どう感じたか。どう思うか。どんな風に見えるか」をPL達に伝える』とPL/PC達は「あーなるほどー」とRPがし易くなる。盛り上がるまでいくかと言われると怪しいケド……理解を促しやすい。

③その上で、GMシーン開始時説明を終了したら「状況説明は以上です。シーンをPLに渡します」等とPLに伝えて終えると、わかりやすい(特にボイセの場合、どこでGM発言が終わってるか分かりにくい場合が多々ある為)。

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【E】PL/PCの言動が何かオカシイ場合
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独り芝居

 PL達の言動がGMから見ておかしい時、GMが皆の動作を説明がてらに独り演技して、皆の行動を知らせると大抵はそのおかしさに気がついて貰う。場合によってはPL達が笑ってくれたりもするので二度おいしい。

 GMが演技を終えたら、卓のPL達に「この言動でファイナルアンサー?」と聞く。
 聞いてやりなおす場合もあれば、あえて、そのまま実行する事があるが、わかってて実行するのと、わからずに実行するのとではPL達にとって意味合いが変わるので、このGM独り演技はオススメ。

 でも、多くは、それでもそのまま実行してドタバタするのが定番で、でも皆わかって茶番化を楽しめるのは、自分は好きなので、好んでやってる。

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【F】小サイクル制
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サイクル01

 1シーンの中に複数人のPCがいる場合、1人のPCが突っ走って他人をおいてけぼりにして探索を独りで進め切ってしまう場合がある。その対策方法。

A)1シーンに全PCが登場していない場合「1人1回だけ判定をする事が出来る」と定める。
B)1シーンに全PCが登場している場合「1人1回だけ判定をする事が出来る」が全員が判定終了したらリセットして改めて「1人1回だけ判定をする事が出来る」と定める。
C)1シーンに全PCが登場していない場合「1人1回だけ判定をする事が出来る」と定めるが、物語が進展しない場合は改めてリセットして「1人1回だけ判定をする事が出来る」と定める。

 など全員に判定が平等にわたるようにしてあげると不平不満は減り易いダケでなく、判定が終わったPL/PCが他のPCをサポートしようと話しかけてくれたりして、ロールプレイや意志疎通がはかどったりする場合があるのでオススメ。

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【G】PL同士の探索・相談時
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他意見

 PL同士が悩んでいる・迷っている、探索中・相談中などの時、GMは「リアルノートPC設定」を閲覧しながら、GMは常にPC達が得意な技能や不得意な技能の説明、所持・未所持のアイテムについて助言をしてあげる。あと「GMは一般人代表としてのアイディア」を提供するのもオススメ。無用に長考する事を避けられるし時間短縮にも繋がる。

 PLは自PCだけでなく他PCの情報をいつも把握出来ていない事が多い上に、想像力が不足する場合もある。何が出来て何が出来ないか、もしその場所にいたらどう思うか等、常にGMが補足してあげるのがいい。あくまで補うというような意味合いでシナリオクリアの答えを述べるワケではないので、その点は注意(場合によっては述べてもいいケド)。

 ここらへんはGMはPLの敵ではないので、PLと仲間・天の声のつもりでやってあげるのが個人的にはオススメ。

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【H】判定結果時
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 1シーンにPCバディ組んだり複数人で行動して貰う事が多いし、出来る事なら最低でもバディを組んで貰った方がロールプレイが弾むのでオススメしたい。

 そんな中で特にオススメなのが判定結果時だ。PC達が同時に判定して貰って片方失敗する事があるが、この時、成功したPL/PCにGMは伝える「キミが止めないと失敗している彼/彼女はまだ探しているよ。PCとして止めてあげて」等など常に失敗者のサポートをGMとしてお願いする。

 一方的に成功したPCが失敗したPCに何かをロールプレイして伝えるのもアリだし、まずは失敗しているPCに描写・ロールプレイをして貰ってからの、成功PCのロールプレイ等もすると、両者のロールプレイが活発化して、楽しんで貰いやすいのでオススメ。

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【I】判定・情報など獲得後
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★情報開示の方法
・判定結果で得られた情報はGMがPL達へ「口頭でPL達に伝える」。
・更に「情報用チャット等、書面にも記載」して残す。
・GMはPLに「情報用チャット」に残した事を伝えて、見方がわからないPLがいた場合は都度説明する。

 口頭だけでは情報が錯綜する場合があるし失念する事もあるので、それを防ぐ事、あとPL同士が相談・会議をする時の情報整理にも役立つのでオススメ。

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【J】蛇足1:セッション中自己紹介
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 オフセのファンタジーの酒場シーンは、PL達が今テーブルに座ってるようにPCが座ってますとアナウンスして…
 GMのところに店主がいて「お前らココらじゃ見ねぇな。せっかくだからお前らの事教えてくれよ」と自己紹介を促すと…
 シンクロするのがいいのか盛り上がり易くてオススメ。

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【K】蛇足2:作戦会議は食事中
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 PCの皆は食事を取りながら作戦会議をするのがオススメ。

①事前に、みんなの好きな食べ物・嫌いな食べ物がわかるゲームならそれを利用するのもアリ。
②他にも、例えば朝食がみんな目玉焼きで、「何もつけない」「塩」「醤油」「ソース」「ケチャップ」「マヨネーズ」とかで何が一番うまい食べ方かを競って貰いながら、計画を立てるとか。
③あとはゲテモノに見える食べ物が用意されてて押し付け合うとか(あ、俺は保存食持ってるからそれ食うわ…ってなったりする)。

 PC達の食べながらk相談会は盛り上がる事がそこそこあるのでオススメ。

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【L】シーン終了時説明
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ガイル2

 シーンを終了したい時、『「シーン目的」か「シーンアウト」到達したので、このシーンで行う事はもうありません。シーンを終えていいですか? 何かしたい事があれば1アクションして終えてください』等とPLに促すと、シーンを終わらせ易い。
 この方法だとPLが喋ってる最中でも、GMが間に割り込んで言えるのでオススメ。

 「シーン目的」「シーンアウト」を設定したくない場合は、GMがPLに改めて「シーン目的」「シーンアウト」を設けて貰うのが良いだろうと思う。ただ長考する場合や結論が出ない場合もあるので、あまりオススメしない。

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【M】適度の休憩を入れる
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 シーンが終了したら、一度休憩を入れるか入れないか判断をする。
 目安は、オンセ、キャラ作会でも卓でも60分に1回5分休憩を入れるのがいい。人によって食べモノ食べたい、飲みもの取り出したい、トイレが近い人、タバコを吸いたい人もいるが、言い出しにくいという人もいたりするし同調圧力に屈し易い人もいる為、GMがフォローしてあげるのがいい。人によっては要らないという人もいるけども、定期的に休憩を取る事をオススメする。

 ちなみにオフセの場合、皆が見る時計を指して、あの時計で「●時●分」に再開と告げるようにする。

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■まとめ・所感
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 世の中にはもっと上手にGMハンドリングをしている人達がいる。そういう人達からしたら13個は少ないかもしれないけども、何かの足しになれたら嬉しい。

 ここまで読んでくれてありがとう。

感謝

 最初にも書いたケドも、13個全てをする必要はない。どれか一つだけでも効果があると自分は信じてる。どれか気に入ったモノがあったらそれだけで嬉しいケド、実践して効果を感じて貰えたならこの上なく嬉しい。


おわり。

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