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ゴールデンルールの話♪

 TRPGのゴールデンルールの話。恐ろしく与太話で言ってしまえば自分のお気持ち表明みたいな記事。更に言えば自分自身を見直す記事にもなっている。

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■ゴールデンルールとは
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ゴールデンルール

 そもそも「ゴールデンルール」って言うルールとして明確化したのはFEARくらいではなかろうかと思う。
 ゴールデンルールというと、さもルールっぽいケドも……和訳すれば「黄金律」。派生では「白銀律」「白金律」等もあるらしい。

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 辞書的な意味合いだと「キリスト教の教えの一つ。自分が他人にしてもらいたいと思う行いをせよというもの。新約聖書の山上の説教の一節から」とか「内容が深遠で、人生にとってこの上なく有益な教訓」となっているケドも……

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 恐らく「紅茶をおいしく淹れる為の黄金律」「絵画や彫刻がよく見える為の黄金律」と言った感じの意味合いで、「TRPGを上手く回す為のちょっとしたコツ」的な形でゴールデンルールは用いられたと思う。

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■FEARのゴールデンルールとは
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 FEAR製のゲーム作品で明確化したゴールデンルールは大まかには下記のような内容になる。

(1)セッション中、ルールを守ろうとしてもGMはミスする事があるよね

(2)セッション中、デザイナーが作ってない事を卓で求められる事があるよね

 これらの問題に対していると思う。

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 (1)はTRPG以外の他ゲームでも、その場にいる審判の裁定が優先される話はあると思う。TRPGはプラスサムのゲームでもあるせいで、望むなら既に行った過去のプレイを遡ってプレイし直せてしまうんだけども、そういうのは避けて貰いたいという理由で、その場ではミスしたまま進める事を推奨している傾向があるし、その「ミス」はミスではなく、その卓のルールとして運用する事を求められている。
 特に1990~2000年代の頃、ルールを熟知したPLがGMのルールミスを糾弾し裁定を覆そうとゴネ出すゲーマー対策として、ルルブのルール側が卓を運用するGMの権利保護の為に、ゴールデンルールとして明文化した側面もあった。
 (2)は、そのゲームのデザイナーは卓の場にもいないので、執行者のGMに委任する形にしている。デザイナー側のミスとも言える部分があっても円滑に進める為にGMに委任しているとも言える(まぁ、デザイナー側のミスって言葉に反感を持つ人もいるとは思うケドも…)。

解決

 どちらにしても(1)(2)に関わる問題を解消する為に、FEARはゴールデンルールというルールを制定している。FEAR以外でも黄金律(上手く回す為のコツ)としてゴールデンルールは存在しているだろうけども、ゴールデンルールというルールを制定しているゲーム作品(ゲームメーカー)は少ないように感じる。

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■独り歩き
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独り歩き

 ゴールデンルールというルールを制定していないゲーム作品のみで遊んでいるTRPGのゲーマーにとって「ゴールデンルール」というモノは「どこかで聞いたFEARの絶対的な守るべきゴールデンルール」と「上手く回す為のコツとしてのゴールデンルール」が混在して扱い易い。

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 最終裁定権は執行者のGMにあるのだから、ルルブのルールはそもそも守らなくてもいい。自由に改変していい。何故なら「TRPGは楽しむ為にやるのだから」という理屈になっている。

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 純粋な言葉として考えると、「TRPGは楽しむ為には既存のルールは守らない方が楽しい」はおかしい話だけども…。この理由によってルール改変が結果的に推奨されて、一方で同人シナリオの改変はすべきではないという不思議な状況が作られている。これらのルール改変の動機は「慣れ過ぎてしまったが故に、簡易なルールを弄りたくなってしまった」「ゲームを作る立場になる事が楽しくて、ルールをいじりたくなってしまった」というような理由だろうと思われるケドも…そこらへんは隠されて大義名分が前面に出て、転じて「TRPGのルールはルール通りに遊ぶのはつまらないモノ」だから「俺らが楽しめるようにルールを改変して遊ぶ」に移行している。

歴史02

 蛇足。この混在した考えというのは、「最近のオンセ界隈」も含まれるケドも、このゴタマゼ感は「古株連中」にも多くいる。どちらかというと、古株連中が今のオンセ界隈に影響を与えた結果、混在を促してしまったようにも感じる。だからこの話は今のオンセ界隈への苦言を言いたいというのとは違う話。

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■独り歩きの結果?
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 独り歩きの結果なのかはわからないけども…自分が勝手に「独り歩きの結果」だと思う事をご紹介。

歴史

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●コンベンション
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ブレカナ2nd

 自分は昔、コンベンションに参加した際、新作「ブレイド・オブ・アルカナ」が遊べるというので卓に入ってみたら「深淵」だった事がある。一応、ベースのルールはブレカナだったけども、要所要所「深淵」と合わない部分については「深淵」に即した形になってたようだ。

深淵2nd

 GMはブレカナと称して中身が深淵だと言う事は言わないで人を集めた。当時、ブレカナは新作で、深淵では人は集まらないケドもブレカナだと人が集め易いらしい。

GM紹介

 自分はブレカナも深淵も遊んだ事がなかったのでわからなかったのだが、GMが「あーブレカナだと本当は●●なんだけど関係ないから」という事をちょくちょく言われて、なんの事なのかよくわからず色々聞いたらGMが腹を立て出したって経緯がある。

ゴールデンルール

 当時、自分は酷い事をされたと思ったが(といってもネタがレジェンド級だったので、笑いのネタくらいの気持ちではあったけど)、今の界隈を見ると、これこそがゴールデンルールの真骨頂なのだなと思った。

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●オンセ界隈
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 ルルブ通りに遊ぼうとしようとする行為は、「ルルブに記載しているというが一般的ではない。一般的なルール運用をしないアナタはただの独自解釈だ」というクレームを卓の参加者に批判された事もある。

 Twitter上でも、ルールブックのルールについてあれこれ聞くツイートをしていたアカウントも、他からルール至上主義者・原理主義者として罵られて、そのTRPG初心者はTRPGを辞めてしまった(そのTRPG初心者はTRPG歴は1年未満のその当時本当に初めてさんだった)。

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■何が問題なの?
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 ゴールデンルールの何が問題なのかと言うと…「ルールなんかどうだっていいだろ!?」という事そのものに対して問題視しているワケではない(自分個人としてはそこを問題視したいんだけども…)。

ゴールデンルール

 例えば、ルールどうだっていいなら、キャラクター同士のなりきり、演劇でも、全く問題ない。場合によっては、ゲームブックみたいなプレイでもいいし、ひたすらサイコロを振るゲームでも問題ない。

主張

 でも出てくる言葉は「そんなのはTRPGじゃない!! そんな事したいんだったらTRPGなんかしないでなりきりチャットやってろ」「そんなのはTRPGじゃない!! そんな事したいんだったらTRPGなんかしないで小説でも書いてろ」「そんなのはTRPGじゃない!! そんな事したいんだったらTRPGなんかしないで演劇でもしてろ」「そんなのはTRPGじゃない!! そんな事したいんだったらTRPGなんかしないでCRPGでもやってろ」「そんなのはTRPGじゃない!! そんな事したいんだったらTRPGなんかしないでボドゲでもしてろ」である。

話せばわかる

 「TRPGは楽しむ為に遊ぶ」という名のもと「ゴールデンルール」という言葉を使って、ルルブ通りを遊ぶ事を至上主義者・原理主義者と罵り排斥し、ルルブを壊したり好き勝手なカオス状態にしておいて幸せになっていない。カオス化を推奨させた事で不幸せな人は増えているんじゃないかと思う。

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 ルルブ通りの遊び方を排斥しカオス化を望んだ人達が不幸せになるのだとしたら……。この記事で取り上げたようなゴールデンルール的な運用はあまりよくないんじゃないのかなぁ~と思ってしまう(とはいえゴールデンルールの運用さえ間違わなければ事故が一切なくなるかと言われれば怪しいんだけども…)。

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■まとめ・所感
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 自分の感覚では、良くない方向に行っているように見えていたから記事化したんだけども……。改めて考えると、そうではなくて、自分自身がTRPGに向いていないのかもと思いだしてる。

 実は暴言を吐いてるケド楽しんでるのかもしれないし…
 そういうのも「枯れ木も山の賑わい」的に楽しんでるのかもしれない…。

 界隈との自分の感覚のズレが大きい感覚がある。


おわり。

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