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「月夜に蠢く湖底の墓所」オリシ♪
今回の記事は、2014年11月頃から5回程オフセで回したシナリオ。かなり気張って作ったのでシナリオを無償公開した。
シナリオの内容は、お話のスケールはかなり大き目で複数日かけて遊ぶようなキャンペーン的なシナリオを、1日で遊ぶミニキャンペーンにしたモノで、疾走感・清涼感・爽快感などを目指したシナリオになっている。
ひたすら戦闘と成長を楽しむ作りになっている。一方で、ハンドアウトを設けてオープニングやエンディング、PC同士のコミュニケーションでロールプレイが楽しめるように出来たらいいなという作りも目指している。
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■ログ・ホライズンTRPG
TRPGのゲーム作品紹介
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・原作『ログ・ホライズン』(ラノベ&アニメ展開中)の作者がTRPG化した作品。
・この作品は、架空のMMORPG〈エルダーテイル〉をプレイしていた現代人が、ゲームの世界に入ってしまったお話。
(作中では確定情報ではない為〈エルダーテイル〉によく似た世界に来てしまったとしている)
・〈エルダーテイル〉の世界設定は、PCゲームや家庭用ゲームの西洋ファンタジーRPGに類似。
・大型アップデート:拡張パック〈ノウアスフィアの開墾〉の日に異世界へ転移。人数は日本だけで約3万人。
・面影こそリアルなプレイヤーだが、それ以外の見た目や能力はMMORPGでいう〈冒険者〉のそれ。
・その世界の中にあっても、冒険者として前向きに生きて行こうとする人たちがPC傾向としてふさわしい(P.19)
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■シナリオ仕様
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・ゲーム:ログ・ホライズンTRPGルールブック
・開始CR:2
・プレイ人数:4~6人
・プレイ時間:5~7h(オフセ換算)
・キャラ:GM作成サンプルキャラ推奨。後述。
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・シナリオ名:「月夜に蠢く湖底の墓所」(つきよにうごめくこていのぼしょ)
・改変:改変可
・時期:8月下旬~9月下旬の間。
・場所:アキバ→チチブ
・導入:〈ゴブリン王の帰還〉討伐時期のアキバ
・形式:ミニキャンペーン
・概要:CR2→CR5。撤退・成長・攻略を繰り返す。
・傾向:素直な戦闘を繰り返すシナリオ。
・HO:アリ。取得必須。シナリオ用サンプルキャラ取得推奨。
・難度:選択式(推奨はベリーイージー)。
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●事件のあらまし
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★オープニング
〈大災害〉から数か月後(8月~9月頃)、アキバ含めた東京と東京周辺を流れる多数の河川から、多くのスケルトン群が上陸し地域を襲っていった。
〈冒険者〉たちは〈大地人〉を守るべく、広範囲に渡り駆除にあたったがまるで終わりは見えない。
数日後〈円卓会議〉は調査の結果、イベント「月夜に蠢く湖底の墓所」が根源と推測した。
〈エルダーテイル〉がまだゲームだった頃の定期イベントの一つだ。
★真相
二瀬ダム・秩父湖(ダブルフォートレイク)の湖底には神殿がある。
ある時期から、その神殿には数種のアンデッドが無限に増殖され続ける。
その神殿を攻略して、アンデッドの無限増殖を食い止める事がイベントが【月夜に蠢く湖底の墓所】の目的になる。
この無限増殖を放置すると、湖底の神殿内で無限増殖したアンデッドが溢れて、更に放置が進むとダム湖いっぱいに溢れる。
そしてダムは定期的に定量の放流を行っている。
その放流で水と一緒にスケルトンが下流の河川に流れる事になる。
二瀬ダムは荒川水系のダムで、放流先の一つは荒川(レイジングリバー)になる。荒川(レイジングリバー)はアキバ周辺の川すべての本流の為、埼玉から都心部まで広域にわたる。
そしてスケルトンなどアンデッドは無呼吸で生きていける為、河川に流されるまま下流に漂流する。
特に浮かぶワケでもなく漂流したアンデッド達は様々な河川の岸辺まで流れつき、川の流れの影響を受けなくなったら歩き出し、地域住民へ被害を広げていく事になる。
★クエスト
《エルダーテイル》がまだゲームだった頃は、定期イベントとして周知されていた為、神殿からアンデッドが溢れる事はあってもダム湖から溢れて被害が広まる事はなかった。しかし〈大災害〉後は、この世界に慣れる事に時間を費やし、忘れ去られた事で、このような事態になってしまった。
そしてこのイベントにもタイムリミットがあった。
【月夜に蠢く湖底の墓所】は次の満月に、全てのスケルトンはボスクラス〈バーニングデッド〉に変態し、軍勢は〈パリドピークの墓所〉と合流しアキバ周辺をアンデッドの国にするらしい。
〈スケルトン〉が〈バーニングデッド〉に変態する前に、【月夜に蠢く湖底の墓所】を攻略しなければならない。
★依頼
〈アキバ〉にいた筈の〈冒険者〉はすっからかんになっていた。
〈ゴブリン王の帰還〉で戦闘系ギルド・戦闘系〈冒険者〉が少なくなっていた為だ。アキバに多くいたのは生産系〈冒険者〉達だったが、それらも狩りだされて広範囲に〈大地人〉が殺されてしまうのを防ぐ為に出払っていた。
そういう人手不足の状態の時に、戻ってきた戦闘系〈冒険者〉のPL/PC達へ、「月夜に蠢く湖底の墓所」の依頼が飛び込んでくる事になる。
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もし興味が沸いていただいたなら、ぜひダウンロードしてみて欲しいです!! 更に回してくれたら嬉しいケド…それはちょっと欲を書き過ぎかもしれないケド検討いただけたら嬉しいです!!
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■プレイした感想・問題点など
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・感想など
このシナリオは5回ほど回した。コンベンションほどの初対面の不特定多数のゲーマーを相手には回していない。プライベート2回、サークル3回。サークルでは初対面程ではないが入ってきたばかりの人に多く回したのでコンベンションに近い状態ではあったが、どちらにしても好評だった。
・印刷ボリューム
このシナリオは印刷物のボリュームがある。A4サイズで92頁相当ある。過去、各PLに印刷して絵本形式で遊んだ事がある。とても好評ではあったが、印刷と持参するのが大変だったので、GMが所持する分とPL全員に見せるモノと最大でも2部程度に留めた方がいいと思った。
・巻き入れ
シナリオ自身は5回とも好評だったが、オフセで「月夜に蠢く湖底の墓所」を回す際はバナナの叩き売りくらいに巻きを入れないとプレイ時間が超過する可能性がある。
戦闘自身も3回くらいであれば時間内に収めやすいが、4回になると巻きを入れないと厳しい。
・撤退
このシナリオはボス戦闘以外では撤退を前提とした難易度になっている為、撤退しないと敗北してしまう。
TRPGの戦闘で撤退に慣れていないPLさんもいるので、戦闘中GMは何度も「撤退出来るよ!」とPLに伝えた方がいい。PL同士で相談する事に慣れていない、リーダーを決めないで遊びたい卓の場合は特にココは問題になりやすい。
・帰ってこない
HOで指定している通り最初PCは皆「すれた性格・RP」でゲームして貰いシナリオが進む過程で「心境の変化」が訪れて「仲間っていいな」と素直なPCになっていく筈なのだが…
ノリノリでRPされる場合、エンディングまですれた性格のままのプレイヤーさんもいる。
あと「すれ過ぎた性格のRP」をし過ぎた事で卓内で不和が生じる事があるので「すれたRPはほどほどに」を心がけて貰った方がいい。
回す時には「ほどほどに」と共に「心境の変化を演じてね!!」と何度もお願いしておくのもいいと思う。
・宝箱忘れがち
戦闘中にHOのチェックボックスを一つ埋まる状態になると、1個宝箱が戦闘のフィールド内にドロップされるのだが、これが忘れがちになるので注意されたい。
またHOはPL人数分に渡されるが、ドロップされる宝箱は1パーティ1個ずつになる。
・動機や目的
今回のこのシナリオの動機や目的は3つ程ある。
「今求められているクエストクリア」「以前クリア出来ずリベンジしたい気持ち」「また昔みたいに冒険を楽しみたい」のそれぞれを叶える事が求められている。
ちょっとした映画みたいな感じで、目の前の事件を解決すると、自分自身で抱えていた問題も解決する図式になっている。
そこを気にかけてもらえるとより楽しめるのではないかと思う。
・キャラ作りたい!!
サンプルキャラクターについては、プレイヤーのキャラビルド思想などもあるのでリコンストラクション・ハイコンストラクションを申し出る人は若干いる。
例えば〈付与術師〉の《マインドショック》への拒絶など。これは〈武闘家〉がモブの攻撃をより回避させやすくする為の緊急的な延命措置として設けている。
リコンストラクションやハイコンストラクションを認める事は問題ないが、その場合、成長含めて時間が掛かる傾向があるので気を付けた方がいい。
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■まとめ・所感
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このシナリオは「疾走する爽快感」「勇往邁進は銀鱗躍動する…」「複数戦のススメ」と「拮抗する戦闘……」の【E】並列戦を利用して作っている。
ログホラの世界設定・世界観、ログホラTRPGの戦闘という魅力的なモノのほかに、疾走感や爽快感、「PCの心境の変化」、シナリオオープン形式を盛り込んだ自分としては意欲的なシナリオになっている。特にシナリオオープン形式は、シナリオの内容をPLに隠さず見せながら遊ぶ事を指す。ただシナリオの開示は好まないゲーマーがいる事も想定して、絵本形式で事前にシナリオは渡すケド一緒に見るという方法も取った事がある。しかし実際に回してみた卓のゲーマーからはオープン形式で不満はなかった。
ログホラTRPG自身は2014年5月に発売されて、自分は発売日に購入し速攻プレイ。そこから2018年4月1日までハマッて沢山遊んだ。このゲームはとても魅力的で思い入れもある。オススメ作品。
問題なのは画像周り。相変わらずネットで拾った画像を使ってしまってるので権利処理周りはクリアしていない。その為、お叱りを受けた時は非公開になる恐れもある。その時は申し訳ないです。
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●ログホラの自作シナリオ
他にも自作シナリオを作っているので参照されたら嬉しい。
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「秋を食べる野菜狩り!!」「燃ゆる山に揺らめく巨影」
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おわり