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「燃ゆる山に揺らめく巨影」オリシ♪

 今回の記事は、2016年11月頃から3回程オフセで回したシナリオ。
 様々な人に意見を聞いたり考察したり検証して作ったシナリオなので公開する事に…。

 シナリオの内容は、2回戦闘して終了する短めの単発シナリオ。

 今回はロールプレイしやすいシチュエーションを作りつつ、戦闘を楽しむ作りになっているのでPC同士のコミュニケーションでロールプレイが楽しめるように出来たらいいなと思ってもいる。

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■ログ・ホライズンTRPG
TRPGのゲーム作品紹介
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画像1

・原作『ログ・ホライズン』(ラノベ&アニメ展開中)の作者がTRPG化した作品。
・この作品は、架空のMMORPG〈エルダーテイル〉をプレイしていた現代人が、ゲームの世界に入ってしまったお話。
(作中では確定情報ではない為〈エルダーテイル〉によく似た世界に来てしまったとしている)
・〈エルダーテイル〉の世界設定は、PCゲームや家庭用ゲームの西洋ファンタジーRPGに類似。
・大型アップデート:拡張パック〈ノウアスフィアの開墾〉の日に異世界へ転移。人数は日本だけで約3万人。
・面影こそリアルなプレイヤーだが、それ以外の見た目や能力はMMORPGでいう〈冒険者〉のそれ。
・その世界の中にあっても、冒険者として前向きに生きて行こうとする人たちがPC傾向としてふさわしい(P.19)

ログホラTRPGの公式サイトのURL。https://lhrpg.com/lhz/

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■シナリオ仕様
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棒01

・ゲーム:ログ・ホライズンTRPGルールブック
・開始CR:3
・プレイ人数:4~6人
・プレイ時間:3.5~5h(オフセ換算)
・キャラ:GM作成サンプルキャラ推奨。後述。
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・シナリオ名:「燃ゆる山に揺らめく巨影」
・改変:改変可
・時期:8月下旬~9月下旬の間。
・場所:タカオ(高尾山・高尾山山麓)
・導入:〈ゴブリン王の帰還〉討伐前後のアキバ
・形式:モノプレイ。1話完結型。
・概要:戦闘シーン中心。ウィルダネス。
・傾向:戦闘を合計2回行う。
・HO:アリ。取得必須。
・難度:選択式(推奨はベリーイージー)。

画像3

高尾山場所

上図は東京都の地図。赤い●が高尾山の場所。

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●事件のあらまし
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★オープニング
 時期は〈大災害〉から数か月後(8月~9月頃)。個別オープニングを行い、その後グランドオープニングを行う。
 様々な理由でPC達はハイテイル山(高尾山)に行く。そしてハイテイル山(高尾山)の山麓に到着した後、山火事に見舞われてしまう。山麓に住むNPC達に山火事を収める方法を冒険者に伝え、助けてほしい旨の依頼をされる。
(具体的には、とある場所にある石碑プロップを解除すれば、雨が降り鎮火するらしい)

森林火災

★ミドル
 冒険者たちは山火事の中、山頂を目指す事になる。迫りくる〈火蜥蜴・改〉〈赤帽子・改〉の中をすり抜けて山頂を駆け抜け、山頂にある石碑の解除を目指す。
★クライマックス
 雨が降り続け、山はあたり一面、蒸発の湯気が立ち込め、火事は鎮火に向かう。このまま雨が降り続ければ鎮火するだろう。冒険者たちは下山する…。しかし、下山の途中…。地響きがするほどの大きな足跡が聞こえる。

 そして残り火の中から、湯気の奥に黒く揺らめく巨人の影が冒険者達に迫る。

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 もし興味が沸いていただいたなら、ぜひダウンロードしてみて欲しいです!! 更に回してくれたら嬉しいケド…それはちょっと欲を書き過ぎかもしれないケド検討いただけたら嬉しいです!!

ロゴ


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■プレイした感想・問題点など
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キービジュアル

・感想
 3回GMしたウチ、2回は戦闘・RP共にとても盛り上がった。GMがヒロインのRPをするってところだけが自分にとってはハードルで色々注文もいただいた。ヒロインのRPが出来る人にとっては難しい話ではないとは思うケドも。
 残り1回も盛り上がったケド、PLの中に小学生がいたせいか戦闘中に何度も「待った!!」が飛び、その度にやり直してって感じで楽しかった。一方RPは薄い感じに。
・印刷ボリューム
 このシナリオは印刷物のボリュームがある。A4サイズで78頁相当ある。このボリュームについては大変申し訳ない。そのクセ、エンディングは大きく端折って1頁にしており、ここはGMのアドリブに託されてしまっている。申し訳ない。更に申し訳ないのだが、出来れば1部を印刷して回すのが良いかと思っている。
・巻き入れ不要
 このシナリオは単発シナリオという事だけでなく、ロールプレイを楽しんでもらおうと思って余力をもった作りにしている。オフセで1日遊ぶと思うと時間があまりやすいので、ロールプレイをたっぷりして貰う事をPLに伝えた方がいいだろう。またロールプレイに割かないと物足りなさを感じる可能性もあるので注意されたい。
・ミドル戦闘
 この戦闘は、純粋な殲滅戦ではない事、特殊なフロアを歩くなど、慣れてない人はてんてこまいになる。一方で、TRPG的な戦闘に慣れてる人の場合はそこまで難しくはない。ちなみにシステム初心者の小学生が参加した際は「待った!!」が入りミドル戦闘だけで4回プレイした(笑)
・ロールプレイ
 このシナリオではロールプレイを楽しんでもらう為のギミックが複数ある。

「乗っ取り」
 個別オープニングに登場するNPCはシーンプレイヤー以外の人が乗っ取って遊んでもらえると嬉しい。「乗っ取り」とはキャラクターを本来操る人は決まっているが、その他のゲーマーがPCのように操る事を「乗っ取り」と呼ぶ。今回の場合はGMが操るNPCをPLに乗っ取って貰う事を期待してて、その乗っ取りを楽しんでもらいたいなぁ~と考えている。とはいえ、人によって「乗っ取り」は嫌がる場合もあるので事前に「乗っ取り」が嫌な人がいないか確認をした方が良い。嫌な人がいた場合は乗っ取りは中止してGMがNPCを操るのが良いだろう。

「ハンドアウト」
 PC同士やNPCとの絡みに関わるロールプレイを楽しんで貰う為の設定になっている。その絡みを予測・想像しながらPLは取得して貰うようアナウンスした方がより楽しめるのではないかと思う。
一方、ハンドアウト【B】や【C】は【A】を責め立て易い位置づけになるのだが、多少のいさかいがあっても共に和解し合う事を望んでいており、殺し合いをするようなPvPを望んでいるワケではない。だがPL同士が納得づくであるのなら、ここに制限を加える事はない。
また、これらのハンドアウトはフレーバー色が強い為、ロールプレイがうまく出来ない場合でもシナリオ進行が滞る事はない。アッサリさせたければアッサリさせても問題はない。

「NPC」
 このシナリオに登場する「恋愛対象としてのヒロイン」と「叶える事の出来ない夢をもった少年」が登場して、ハンドアウトや物語の当事者として登場したり、PC達に質問したりと絡みのチャンスのあるNPCに設定している。ヒロインはヒロイン側が人の話を聞かず強引に色々仕向ける存在でPCを振りまわすと上手く機能するのではないかと思う。少年についても同様で、人の話を聞かないで強情だったり、PCへ質問攻めしたりすると上手く機能するのではないかと思う。
・キャラ作りたい!!
 サンプルキャラクターについては、プレイヤーのキャラビルド思想などもあるのでリコンストラクション・ハイコンストラクションを申し出る人は若干いる。
リコンストラクションやハイコンストラクションを認める事は問題ないが、その場合、キャラ作に時間が掛かる傾向があるので気を付けた方がいい。

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■まとめ・所感
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 このシナリオはミニキャンペーンではないモノプレイ(単発)モノとしてシナリオを1本に絞っている。内容としてはキャンペーン化出来そうな題材をミニキャンペーン化する事もなく、大きく端折って1本化しているので、この題材のままキャンペーン化する事は可能だと思う。複数話をギュッと詰め込む事を辞めた今回のシナリオでは、PL側に忙しさはない為、物足りなさを感じるかもしれない。

 このシナリオは「TRPGは趣味なのだから、忙しかったり疲れたりギリギリの戦闘でヒリヒリするとかあり得ない」というTRPGのゲーマーがいる事を知り、その価値観に合わせる形で作ったシナリオになる。またフェイズの概念も少し変更している。有名な時代劇、戦隊モノなどと同様に、ミドルで事件を解決した結果、敵側がクライマックスで乗り込んで雪辱戦を挑むという形にしている。この形によって従来よりも気持ち的に高揚しやすいのではないかと試した。

 またこのシナリオはロールプレイを楽しんでもらう為のギミックが複数盛り込んでいる。ここをアッサリやってもセッション自身は問題なく稼働するが時間的には余る可能性があるので、出来ればロールプレイも楽しんで貰えたら嬉しい。

 ログホラTRPG自身は2014年5月に発売されて、自分は発売日に購入し速攻プレイ。そこから2018年4月1日までハマッて沢山遊んだ。このゲームはとても魅力的で思い入れもある。オススメ作品。

 問題なのは画像周り。相変わらずネットで拾った画像を使ってしまってるので権利処理周りはクリアしていない。その為、お叱りを受けた時は非公開になる恐れもある。その時は申し訳ないです。

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●ログホラの自作シナリオ
他にも自作シナリオを作っているので参照されたら嬉しい。
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月夜に蠢く湖底の墓所」「秋を食べる!野菜狩り!!


おわり

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