Macintosh Plus 修理! Part 3
ケースを白くするぞ!(前回の記事はこちら)
レトロブライト前
それでは、まずはおさらいとして、家に来た直後の写真をご覧ください。正直言うと、まあこれはこれで違和感はありませんね。というのも、Macintosh Plusは発売時期によって色が異なっており、初期に発売されたものは写真のようなベージュ色だったんです。じゃあ、このPlusはいつのものかというと……試しにキーボードの裏側を見てみましょう。
写真では分かりづらいですが、実際はかなり白い……! どうやらこちらは後期型のPlusであるようです。ということで、せっかくなのでホワイトニングしちゃいましょう。今回はレトロブライトと呼ばれる手法を使います。これはABS樹脂の黄ばみを取る方法で、(Wikipediaによると)過酸化水素と少量のテトラアセチルエチレンジアミン、UVライトを使用します。……いやもう、簡単に言っちゃうとワイドハイターEXと日光です!
詰め替え用が一本あれば十分ですので、お近くのドラッグストアやスーパーでお買い求めください。今回はこれをハケで表面に塗ったのち、水分が飛ばないようにラップで包んで日光に晒します。キーキャップなどは一つ一つラップに包むのは大変なので、容器に溜めたワイドハイターにつけ置きした方がいいでしょう。
日光の紫外線を利用して白くするため、紫外線量の少ない冬場は余計に時間がかかります。ある程度白くなるまで2日、完璧に白くするなら4日以上といったところでしょうか。注意点として、キーキャップなどの文字が印字してあるパーツはやりすぎると文字の色が薄くなってしまいます。そのほか、黒いパーツには極力塗らないこと。また、金属部分にワイドハイターがつくと劣化してしまうので、外せるものはすべて外しましょう。
レトロブライト後
そして、2日後……。レトロブライトした姿がこちら!
かなり白くなりましたね! ぱっと見いい感じなのですが、背面ケースをよく見るとまだ色むらがあります。
この色むらというのが非常に厄介でしてね……結論から言うと完全になくすことは難しいです。ケースを痛めてしまったら元も子もないので、ほどほどのところで満足しておきましょう。
……が、さらに追加で2日ドン!!
というわけでレトロブライト完了! 驚いたのはスペースキーの色ですね。巷で見かけるMacintoshはなぜかスペースキーだけ色が違うものが多かったので、そういうものなのかなと思っていたのですが、レトロブライトした結果他のキーと同じ色になりました。なんなんだろう……。
何はともあれ、個人的にはかなり満足のいく結果になりました! 実は、以前レトロブライトで大失敗してしまったことがあるので、今回はかなり慎重にやりました。もしよろしければ皆さんもチャレンジしてみてください。ラップは絶対サランラップ!
続く
次回、とうとうMacintosh Plus再起動……!(まだしません)