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Macintosh Plus 修理! Part 2

前回の続きです。今回は一気にコンデンサ交換までやってしまいましょう。バキバキにばらして行きますよ!


アナログボード、FDD、ディスプレイを取り外し

アナログボード(電源ボード)を外すため、まずはブラウン管の放電作業から始めます。電源切ってすでに2週間くらい経ってるんで大丈夫だとは思うんですが、用心するに越したことはないので……。放電の詳しいやり方は前回の記事内で紹介した動画をご覧ください。

言われるがまま作った自作の放電ツールです。マイナスドライバーにみの虫クリップを挟み、逆側には10MΩの抵抗を接続してあります。動画によると抵抗はなくても問題はないそうですが、一応つけておきます。

アース接続した後ドライバーを潜り込ませ、中の金属部分に触れる! ……特に何も起きず。
念の為絶縁手袋をし、この部分をグリっと外します。

無数のネジを取り、かっったいケーブルを何本も引き抜き、ようやくアナログボードとFDD、ディスプレイを分離することができました。

喰われたディスクの救出に成功!

アナログボードの裏面には、このような紙の保護シートが貼ってあります……超強力なスポンジテープで! 絶対きれいには剥がせないので、3Dプリンタ用のスクレーバーで無理やり外して行きます。Apple製品の分解って、こういう物理的な特殊テクニックを要求されますよね……。

シートからもテープを剥がしたぜ。

マウスとキーボードの分解、クリーニング

効きが悪いのでマウスもバラすぜ! 普通は指で「O」のところに回せば簡単にボールが取れるのですが、うんともすんとも言わないので、ペンチで無理やり回して取りました。さらにカバー自体もめちゃ固くて開かなかった……。ケーブル方向に力を入れて外すそうですが、うまく行かなかったのでギターのピックを挟んで爪を外しました(その際脆くなっていた箇所がちょっとだけ欠けました……)。

ローラーの真ん中に埃?かゴム?がねっちりとついていてシマウマさんみたいになっていたので、データレコーダのヘッドクリーニング用の溶剤できれいにしていきます。

キーボードには特に問題がないのですが、軽く清掃しておきたいのでバラします。こちらは特にテクニックはいりません。

なんかカタカタするな〜と思っていたら、スペースキーのキースイッチを固定するパーツが折れてました……。ただ、実用には問題なさそうなので、キースイッチを組み立てた後、両面テープを貼って固定しておきます。

ついでに外部FDDもバラす!

コンデンサ交換

必要なコンデンサについてはこちらのブログをご参照ください(説明放棄)。

リストにはなかったのですが、アナログボード用に470μF 10vの電解コンデンサも二つ必要だったので追加で買いました。ブログ内で言及されているアキシャルリード型コンデンサですが、せんごくネット通販で「チューブラ型」と検索するとたくさん出てきます。FDD用の小さいコンデンサは「小型電解コンデンサ」で探してください。

例外として、C37、C33/C36、C1に関しては、それぞれ「Panasonic ECQUAAF474M」「KEMET PHE850EA4470MA03R17」「Panasonic ECW-FD2W395K」を使うことにしました。いや、なんかこっちの方がいいって聞いたから……。この三つは現在取り寄せ中のため、今回は保留です。

ロジックボード。コンデンサはチューブラ型。
アナログボード。でかい! 多い!
兵どもが夢の跡……。

すみません、疲れたのでFDDのコンデンサ交換はパスしました……。まあ、あんなちっこいコンデンサ、爆発もせんでしょう!(期待)

お役立ちリンク

私の記事なんか見るよりもこちらの動画シリーズを見た方が早いです。

こちらのショップではOld Macの修理についてかなり踏み込んだところまで解説してくださっています。日本語の解説は貴重!

続く……

次回はケースのレトロブライト(ホワイトニング)に挑戦してみたいと思います。いざ鎌倉!

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