男子校出身者の恋愛戦略
昨今男子校、女子校の存在意義が問われているが、別学出身者は6年間(中高一貫校の場合)も異性と接していないという理由で大学生になった時に苦労するだろう。具体的にどんな壁にぶつかるのか、そして共学出身者と同等の対異性関係を築くことができるためにはどんな努力が必要なのか考察してみようと思う。今回は筆者が男子校ということで男子校に注目する。
中高時代
大半の男子校は中高一貫校なので、結果的に6年間異性と接しないことになる。もちろん例外もある。入学当初に塾に入塾したものは小学校からの共学コミニティの一員としての地位を継続するため、「男子校かぶれ」とはならない。他にも、部活動などで他校との交流を積極的にしていた場合には同年代の異性と関わりを持つことができる。その他諸々(例えば文化祭でなんとしてでもナンパして異性の知り合いを作ろうとするものたち)も含めても、およそ4割ほどしか異性と関わりを持っていないだろう。残りの6割ほどは、完全に同年代の異性とは接しないのだ。
彼らは現実の女性とは無縁であることを悟っているので、ラノベの世界に浸ったり2次元の彼女を作り出したりする。最もひどかったのが現実の女性と付き合うのは馬鹿馬鹿しいと思い始め、1人で架空の彼女を築いてその架空の彼女を独占し、「現実の女は面倒臭い」と言い放って高みの見物をしている人だ。そこまではいかなくてもアイドル(乃木坂などのメジャーからちょっとマイナーな類まで)にのめり込んでいるものもいる。
大学入学後の戦略
筆者は現在高校生の身分なのでここからどうすれば良いのか真剣に考察する必要がある。
初級:異性と接する
まず、異性と話せるのか、ということであるがこれはクリアしている。幸いにも当初から塾に入っているため、若干女性と話すことがある。1ヶ月ぶりに女子と話したので緊張した、というのはあるが、そこまで問題とはならない。
上級:恋愛
これが最も頭を悩ませている。筆者自身中高時代で、さまざまな経緯で知り合った女子に告白したことがあるが、綺麗に振られた。知り合いの大学生に相談すると一蹴された。彼曰く、私は恋愛の過程をスルーしていたそうだ。恋愛の重要プロセスをスルーしていきなり告白しても、まず成功しないのだそう。具体的には何度か話してみて仲良くなる、次にランチなどのデートに誘って2人で何度か会ってみる、最後に好きならば告白、この流れのそうだ。しかし、これは感覚に似たバロメーターを身につけないといけないようである。この時点で、中高時代から異性と接して相手の心情を読む訓練をしてきた共学出身者に劣っている。
どうすれば良いのだろうか。自分なりに考えてみた。
①マッチングアプリで訓練する
②他大学のサークルで訓練する
③本命ができた際に、訓練の成果を発揮する
こんな感じだろうか。訓練、という言い方は不適切かもしれない。マッチングアプリはなかなか長続きしないことが欠点だ。もちろんマッチングアプリで本命となり長期間付き合える彼女ができればそれが最善だが、そこまでうまく行かないだろう。別れは来るものだ。したがって、恋愛の全体像を客観的に捉えるのには、さまざまな、そして数多くの女性と短期間に交流できるマッチングアプリしかないだろう。そして場数を踏むのだ。
ではサークル活動はどうか。今回他大学、と限定したのは自身が属する大学で行うと悪影響が及ぶかもしれないからだ。サークル活動は男女混合複数人で行う場合が多い。マッチングアプリのような、初めから2人きり、という実際の自然の出会いとはかけ離れたシチュエーションでの訓練をいきなり本命の相手に応用することは難しい。同性もいる中で、どのように振る舞っていけば特定の異性の相手と親しくなれるのか、これを学ぶのにいい機会だろう。
そして最後に本命の相手だ。これまで触れた経験に基づいて、適切な過程を踏めば、きっと親しくなれるだろう。