ヨーロッパ 旅 ③ 北マケドニア
■始めに
僕は今回105日間、41カ国のヨーロッパ一人旅をしてきた。
詳細は以下の記事。
帰国して思ったのはこのまま自分の記憶のまま終わるのもいいが、時日が経つと薄れてしまうもの。なら紀行文でも書こうかと。またせっかくなら誰かの参考になれたら僕自身も嬉しいのでこのnoteにつらつらと記していこうと思う。
文章が稚拙でかつ平坦なのはご愛嬌でよろしくお願いします。
■これまでの記事
①1日目〜4日目
成田→シンガポール→アテネ(ギリシャ)編はこちらから。
②5,6日目
ティラナ(アルバニア)編はこちら。
■③ヨーロッパ旅 7~9日目
日時:2022年10月30日~11月1日
場所:オフリド(北マケドニア)→スコピエ(北マケドニア)
■10月30日(日)
ティラナ(アルバニア)→オフリド(北マケドニア)
〜渡航7日目〜
●記録
朝9時ごろに起床。
この3日間ティラナを遊び尽くしたので移動を決め、北マケドニアに行くことに決めた。オススメをティラナホステルのオーナーに聞いてみると「オフリド」という場所が綺麗とのこと。ここから4時間ほどらしい。今回を逃したら2度といかないだろう。行くことに決意。
どうやって行くの?と尋ねると「バン」。だという。いつ出るか聞いてみると調べてくれた。すると40分後にバス停から出る。これ逃したら今日はない!とのこと。バス停はここから20分。時間がないことが分かり、
急いでバイバイした。
他の仲良くなれたメンバーは寝ているのでお別れは言えず。ネットワーク環境がないのホステルのオーナーが教えてくれたルートをもとに早足でバス停へ。途中からティラナに着いたところと同じと分かり自信を持ってバス停に向かった。
バス停ではバンが一台停まっている。
オフリド行きだった。20€払い乗車。
合計7人ほどの乗客だった。
一人白人男性に話しかけてみるとルクセンブルク人で旅しているとのこと。ヨーロッパは15カ国以上行っているとのこと。すごい沢山行ってるなとも思いつつ、僕はそれ以上行くのか、いやいけるのかな。半信半疑な気持ちだった。
バンから見えるアルバニアの景色は新鮮でずっと見てられる。首都以外になると結構地方な感じで家らしきものがちょこちょこあるのと自然が入り混じっている感じ。どんなところにも家があり住んでいる人がいてそこにまたエピソードがあると思うと世の中広いなと思った。で2時間ほどしてトイレ休憩。だいぶのどかな場所でトイレと少しの売店があるだけだった。
時間で動き出したが、二人ほど置いていかれそうだったのは途上感がある。でさらに2時間くらい経って到着。
北マケドニアだ。目の前にはスポーツカジノ的なお店が連なっている。頑張ってWi-Fiスポットを探し、宿を探した。宿はスポーツカジノの上のフロアで部屋に案内されると8人部屋。前回より清潔感はあったものの、人の気配がない。そして寒い。
これはこれで嫌だなと痛感した。荷物を置いて行動することに。
よく調べていなかったのでわからなかったが、中心のオフリド湖のほうに行くのに45分ほどかかるホステルだった。タクシーはいたもののそれも悔しいので歩く、走ることに。知らない国、町だから少し不安もありつつ、だからこそ周りの景色が入ってきて、それがまた新鮮で楽しく、あっという間に中心の方へ。先に湖らしきものが見える。ちょうど陽が落ちたくらいだった。なんともなんとも綺麗な景色。
人々も魅了されている。僕もそこにしばらくいた。本当に綺麗な景色だった。やっぱり自然が好きだと思った。そんな感じでずっと見てると話かけられた。親子だ。ぜひ写真を撮ろうという。一緒に撮った。でバイバイした。写真とっただけの時間だった。
でまあまあ暗くなったところで町散策をすることに。オフリドは湖のところに旧市街がある。初の旧市街。映画で見るような町並みだ。うわーヨーロッパな感じだと思い見惚れてたら
「ハローっ!」と若々しい声が聞こえた。振り返ってみるとそこには小さな二人組が。笑顔がかわいい男の子たちだ。
会話をしてみた。彼らは北マケドニア人(北マケドニアの人たちは自分たちのことはマセドニア人という。北マケドニアという名前にしているのはギリシャに文句言われないため。)でここら辺に通っている小学2年生の友達らしい。英語は絶賛勉強中らしく(なかなか上手な英語だった)アジア人の僕に興味を持ったらしい。僕の素性を色々話すととても興味を持ってくれて、町を案内してくれることになった。
ここはスーパーで、ここはお土産屋さんでここはハンバーガー屋さん、ここは僕の友達の家、等々。インターネットではわからないことも教えてくれた。彼らは今TikTokに夢中らしく色々なチャレンジ企画をやることに夢中だそう。ウェルカムドリンクなのか途中自動販売機でコーヒーを買ってくれた。
少ないだろうお小遣いで年齢が15個以上も上なの僕にウェルカムドリンクを奢ってくれるなんてなんて気前のいい子達なんだろう。
逆に自分も含め「してあげる」、「見返り」を求める日本人の小ささを考えると悲しくなる。そんな感じで2時間くらい案内してくれた後、門限と明日学校だからといい7時まえにバイバイした。
「ありがとう!」
お腹が減ったので彼らのおすすめのお店でごはんを食べたが、北マケドニアなのにとても高かった。
で帰り。だいぶ真っ暗。
45分歩くのもいいがタクシーに値段交渉、500円ほどだったのでこの日は自分に甘えでタクシーで帰宅。相変わらず誰もいないホステル。布団にこもり就寝。
●払ったもの:
北マケドニア 1ディナール=約2.34円(2023年3月4日現在)
1ユーロ=約145円
アルバニア通貨 1レク=約1.25円
・ティラナからオフリドまでのバス 20€
・ピーチソーダ 100 レク(アルバニア通貨)
・宿泊代 7€
・夕食 310ディナール
・帰りのホステルまでのタクシー200ディナール
計 約 5233円
■10月31日(月)
オフリド(北マケドニア)→スコピエ(北マケドニア)
〜渡航8日目〜
●記録
次の日。調べてみると湖は日中の景色が美しいとのこと、また歩いた先に教会があるとか。早速向かうことに。
行く途中にローカルなスーパーを発見。スーパーの中にフードコートがあったのでハンバーグらしきものを頼んでみた。これが本当に不美味だった。
ひき肉の味が半生な感じでかつソースがなんとも大味なデミグラスソース。貧乏性なのでもちろん全部食べたが、だいぶお腹は気持ちよくない感じに。
でスーパーから出て天気良かったので走って湖の方へ。昼まえだったがいくつかのお店に並びができている。地元の人っぽい。
一つ目はパン屋だった。なんでも挑戦ということでブルーベリーのジャムのついているパン一つ頼んでみた。一つ80円ほど。おしゃれな感じのパン屋ではだいぶ破格。しかもサクサクで美味しかった。
二つ目はハンバーガー屋さん。240円ほど。見たことのない北マケドニアスタイルのパン生地。これも大正解。美味しかった。
で湖へ。夜もいいがまた日中も素晴らしい。とても澄んでいて綺麗。暖かければ絶対入ってただろうなという感じの景観。
また白鳥が沢山いたのだがそのふれあいも楽しかった。
で教会に向かって旧市街の坂を歩いっていった。可愛らしい赤子の猫がいたり、
地元の人が家で家事をしていたり洗濯をしている姿が垣間見える。とても心地いい。話によるとバルカン半島の人々のバカンスとして一番有名なのがオフリドとのこと。言わんとしていることはよくわかる。
で軽いトレッキングも兼ねて40分ほどかけて教会へ。その教会は湖付近の崖に近いところにあった。まずそこに教会を作ったというのがすごい。
資材であれ人であれとても大変であっただろうに。そしてそこが素晴らしいのは何よりも景色だ。
天気も曇りひとつない日で恵まれていたこともあったが、日差しと湖の景観は本当に圧倒される。心地が良すぎる。このためにここにきたんだと強く思えた。1時間以内くらいそこでゆったり見惚れてた。いい時間だった。
で旧市街回ってウロウロしてからこの日は甘えず走ってホステルへ。ホステル付近のバス停で首都のスコピエ行きのバスのチケット1800円ほどのを買い、3時間ほどかけて首都スコピエへ。
19時ごろ到着。寒い。スコピエのバスターミナルは大きい。だが、電気がほとんど通っていなくて中は真っ暗。良い感じはしない。
事前にネットで取ったホステルに向かう。走ってくる市内バスが何故だかイギリスの二段式のロンドンバス。
なんだかちぐはぐな感じだ。街灯はまあまあ暗く少し不穏な感じ。なのに日本でいうループが通る。力を入れる順番が違うような気がする。で30分ほど歩いてホステル付近へ。ただネットワーク環境がないため近くまでくるもどこだか分からず。一つ一つピンポン押して違ったらホステルどこ?と聞いてようやく辿り着いた。
ホステルはアットホームな感じ。何人かいて話をしていたので混じってみた。
働いている人が二人いてペルー人とコロンビア人、一人がトルコ人の人だった。彼らに日本人というと急に日本人か!と距離が近くなった。
話を聞くとトルコ人とコロンビア人の二人はマルタに留学をしていたらしくそこで沢山の日本人に出会ったとのこと。なので親近感が湧くとのことだった。
マルタ留学はよく聞くあれだ。
島国に行くことは交通の便から躊躇っていたが彼らの話を聞いているうちに興味を持ち今回の旅で行ける流れを作ることに決めた。彼らはお菓子をくれたり、南米のことを僕に教えてくれたり、今まで行ってきた旅の話をしてくれた。とても温かい時間だった。
肝心のここ、スコピエの話を聞いてみたが、それは分からない。+特に何もないとのことだった笑。暖房が聞いていないのか部屋自体はまあまあ寒いものの彼らの優しさで相殺され心地よく就寝。
●払ったもの:
北マケドニア 1ディナール=約2.34円(2023年3月4日現在)
・スーパーの安いごはん 140ディナール
・パン 40ディナール
・ハンバーガー 120ディナール
・スコピエまでのバス 890ディナール
・スコピエ 宿 1300円
計 約3683円
■11月1日(火)
スコピエ(北マケドニア)
〜渡航9日目〜
●記録
朝。長期滞在している人からここスコピエは特に何もないよと言われたこともあり、今日には移動しようと決めた。
スコピエから近いコソボに行こうかと思っていたがコソボに行くとセルビアに行けないという話を聞いた。なんでも土地争い、民族争いで仲が悪いとのこと。日本生まれ育ちの僕からしたらピンとは来ないが、行けなくなるのは嫌なのででもここでモンテネグロの方に行ってしまうとブルガリア辺りが疎かになっちゃうなと思い、行けるかどうかは分からないがブルガリア→ルーマニア→セルビア→コソボの流れに決めた。
そこでブルガリアの首都ソフィア行きのバスを探しに昨日訪れたバス停へ。相変わらず暗い建物だ。人に尋ねていくとソフィア行きが17時半に出るとのことでそのチケットを購入。
ただ3500円ほどするバス。物価がここまで安いのに高いのが痛手。もっと調べておけばよかったと思いつつも行き当たりばったりの旅のスタイルの僕からしたらしょうがない。
でそれを購入して朝ごはん兼昼ごはんを食べることに。発展途上国のエリア、地方のエリアでGoogleマップのレビューが高いところは観光客が乗せたところ→観光価格のところも多く、安いローカルを探している自分からしたらあまり参考にならない。そもそもネットワーク環境もないような状態なのでなんとなく現地の人っぽい人で賑わっているレストランに突撃してみた。
これが大当たり。何がオススメなのかも分からなかったのでなんとなく周りを見て、隣の卓の人にこれ美味い?と聞いてシチューを注文した。これが本当に美味しかった。スープとパンで食べるものだがスープがコクあるし、牛肉の味がとってもする。そして寒い外、孤独の僕からしたらこのスープの温かさはまるで包んでくれているようで心、気持ちも上向きになれた。
そしてデザートでおすすめされたかぼちゃのハニーのスイーツ。
これまた美味しすぎ。だいぶ甘いがかぼちゃの食感とハニーの甘さがマッチしていて忘れられないものになれた。
で少し高そうなレストランでサラダに飲み物にスープにデザートも頼んだのに値段が千円ちょいだった。最高だ。またスコピエきたらここのお店寄りたい。
で野犬が昼寝しているくらいポカポカなお昼の中街を散策。
中心の方まで来るとデパートらしきものや大きな液晶があったり、高級なレストランやホテルがありとなんだかアルバニアと違い豪華。でも少し離れると人のいない廃れた建物や道路のアスファルトが舗装されていなかったり。
表層的な感じがとてもする。先進国ほど整ってないのにも関わらず先進国をとりあえず倣ったような建物が並ぶ。
そして何より気になったのが銅像の量だ。周りを見回してみるとここにもそこにもあそこにも、至る所に銅像銅像。銅像のオンパレード。北マケドニアの偉人なのだろう、ただ街行く人は全く目も暮れず、観光客だけこの異様な空間を面白がって写真に収めている。物価の安さやユーロでないことからなんとなく国の度合いがわかるが、それに見合ってないもの、またなんだか履き違えた政策をしてしまった姿が銅像として残る不思議な国だ。
ただ今思うとそういう少し豪華でおしゃれなようなものが安価で体験できる国と思うともう一度行きたいしおすすめはできるかもしれない。
ただこの日は僕は旅の身体にまだなっていなかったのか歩いていると倦怠感があり、また特段に見ておかなくてはならないような場所がないスコピエをうろうろ回る気力がその時はなかったので一度カフェに寄って休憩することに決めた。スタバのような見た目だが値段は安価なカフェに入り休憩もしつつバスまでの時間を潰していた。
2時間くらいいただろう、横の席に何も頼まないで一人でぼーっとしている人がいた。でその人がちらちらと僕の方を見てくる。その不思議な人の視線は僕も気になるので目を向けると「ヘイっ」と話しかけられた。
僕が「どうした?」と聞くと友達を待っている。とのこと。
英語が話せる人だったので話してみることにした。
すると分かったのは①友人を待つためカフェにいる(1時間以上何も買っていないが)②スマホは今修理に出していてない。③スマホの修理のためにスコピエに来た。④コソボ在住のアルバニア人とのことだった。来週あたりコソボに行こうと思っている身からしたらコソボの知り合いができるのはありがたい。連絡先を聞いて、しばらくしたらコソボ行くから。と伝えるとそしたら俺の家招待してあげる。とのこと。それは面白いなと思ったのでまた連絡するね。と伝えバイバイした。
このたまたまカフェで出会った彼がこの旅のキーパーソンの一人になるとはその時は分かりもしなかった。でカフェから出てしばらく街をうろうろしつつも日がだんだんと暮れてきた。
時間がないものの北マケドニアのお金が残っていたので急遽レストランで急いでピザ頼み、
走ってホステルに戻って荷物を持ち出し、歩いたら間に合わないのでガチの走りでバスターミナルへ向かった。ほんとのギリギリに到着した。
バスは無事17時半に出発。予定到着は21時ごろだ。
北マケドニアとブルガリアと国境に。バスで国境渡る際には乗客は一度降りて一人ずつパスポートチェックがある。
周り同様僕も無事越えたが、なんでか知らないが男性一人がそこで捉えられた。彼は女性二人と3人でバスに乗っていた。
見た目で判断するのはよろしくはないが、少し危なそうな雰囲気は出ている3人組だった。でバスは国境こえたすぐのところで停止。
捉えられた男が戻ってくるのを待つためだ。だが2時間くらい経っても帰ってもない。バスの運転手は諦めたのか彼の荷物を外に出し発車した。で1時間くらい経ったタイミングで停止。1時間くらいまた待たされた。すると男が帰ってきた。誰かに送ってもらいバスに追いついたらしい。
彼は何をしたのだろう。全くもって不明。
ただ彼ら3人組は集結でき喜んでた。ただそのせいで3時間以上遅れ。
ブルガリア ソフィアに着いたのは24時すぎだった。
バス停に着いてサイトで取った宿まで行こうと思ったが調べてみるとびっくり。1時間ほどかかる。車では20分ほど。タクシーに聞いてみると現金のみ。着いたばっかりでブルガリアのお金など持っているわけがない。
ATMは探したものの使用停止中。終わった。今24時過ぎ。
寒くて暗い街中を1時間歩かないといけないのか。どうしよう。困り果てた。
●払ったもの:
北マケドニア 1ディナール=約2.34円(2023年3月4日現在)
1ユーロ=約145円
・朝兼昼ごはん 585ディナール
・カフェ 120ディナール
・ブルガリア ソフィアまでのバス1600 ディナール
・ブルガリア ソフィアの宿 12.55€
計 約6270円
■次の記事
次はブルガリアの体験を綴る。
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