ぶっちゃけます。ヨーロッパの残念なところ。
「ヨーロッパ」と言えばオシャレでキラキラしているイメージを抱きがちな日本人。住めるものなら住みたいと思う人もいるのでは。
僕もそういうイメージを持っていた。
今回100日以上ヨーロッパに滞在し40カ国以上回ってきたので、なかなか情報として入ってこないヨーロッパの残念な実情をお伝えしていきたい。
■ヨーロッパの残念なところ
カテゴリーごとにまとめてみた。
41ヶ国のヨーロッパを行ってきたのでそれのまとめになる。
ヨーロッパといっても国とエリアによって異なるのでそこは留意の上で。
●お店編
①コンビニがない。(ほとんどの国)
これ意外かも知らないが、コンビニのないヨーロッパの国は多い、というかコンビニがある国の方が少ない。あってもチェーンのスーパーの小型店のようなもので夜21時あたりには閉まるようなところも多い。なのでちょっと夜小腹が空いたから、コンビニでもor朝一でご飯作る時間ない、コンビニで軽く!というのができない国が多い。日本にあるコンビニはスウェーデン ストックホルムでセブンイレブンをみた。それ以外の国では見ていない。
②朝食事できるところが限られている(ほとんどの国)
朝型で朝沢山食べたい人からしたらヨーロッパは少し苦労するかもしれない。まずレストランは基本コーヒーorトースト、やっているとしてもモーニングのプレート、だ。それ以外でいうとパン。人気なパン屋は毎朝並びができる。
またスペインの南の方にいった時は朝ほとんど何も開いていなかった。そもそも時間感覚が違って、14時の昼にアルコールとそれに応じた食事をとり、夜20時ごろから夜ごはんを食べるようなスタイルらしい。日本人からしたら昼も夜も遅い。
③日曜日お店が空いていない(ドイツ、ポーランド、その付近の国)
日曜日になるとお店が閉まる。飲食店はおろか大型のスーパーもだ。開いているところはあるにはあるが本当に限定的。日曜日は働かず家族と暮らす時間というのが政府の方針らしい。そのスタイルが染み付いている現地の人は買い溜めをしているらしい。ただこのスタイル、緊急の場合は大変だろう。また観光客は行動が制限される上に食べ飲みするところに困ってしまうしまう。
●気候編
①日照時間が安定していない(北欧エリア)
日本は夏は19時ごろに暗くなり冬は18時ごろに暗くなるが、ヨーロッパ、特に北側のところは夏と冬で全く異なる。僕が訪れたのは冬の時期だったが14時半ごろで日が没した笑。夏は何時になっても暗くならないエリア=白夜があるらしい。こうなると夏と冬で全く暮らしのスタイルが異なるだろう。冬に訪れた観光客は動ける範囲も狭まるだろう。
②寒すぎる
大陸の冬は寒い。本当に寒い。日本と同じ気温でも陸から噴き出る風が本当に冷たい。その上冬の時期の気温はゆうにマイナスになる。僕が12月ドイツで旅していた時はマイナス7度が最高気温だった。寒すぎると外に出たくない、出ても避暑地が欲しい、そして暖を取る場所が少ない(コンビニないし、地下鉄は極寒。)
これは生きづらい。
③日光が少ない。曇りばっかり。(バルト3カ国)
人間はやっぱり動物。太陽が出てるとどれだけ人間て元気をもらえるんだろう。スペインやポルトガルに来てとても気分が良くなった一方で
バルト3カ国(エストニア、ラトビア、リトアニア)に行った時はずっと曇り。そして寒い。気持ちが晴れない。
リトアニアはそういうことも関係しているのかヨーロッパ1自殺率殺人率とか。
●食べ物編
①外食高すぎ(ユーロ圏内、イギリスなど)
大体安くても10ユーロ(=1500円ほど)する。10ユーロで食べれればまだ良い方。北欧で食べるなら20€(3000円)前後になってくる。先進国と言われる国で外食がここまで安いのは日本ぐらいなんだと実感した。まあ円安が大きな理由でもある。
②食の文化が乏しい(ドイツ、イギリス、オランダ、アイルランド、ベルギーなど)
旅行雑誌を見たら色々載っているが、実際現地の人が食べている食べ物はほとんどピザ、パスタ、ハンバーガー、ケバブここら辺だ。
オシャレなモノはだいたいが伝統料理でまず高い。食べたことのない現地の人でさえいる。ドイツ行った時に現地の人にドイツのおすすめ料理教えてと尋ねたら、ドナーと言われた。これ「ドナー=ケバブ」で、皆が想像する通りのケバブ。トルコの料理がドイツではドイツのものとも思われている、らしい。
●公共交通機関
①時間通りに来ない(半分くらいのヨーロッパの国)
定刻通りに来るクロアチア、スロベニアのバスやフランスのメトロもあった一方でバルカン半島のバスは本当にざっとした時間で来るのも遅れることが多い。ドイツの国鉄もそう。ポルトガルのバスも20分遅れとかザラだった。ドイツはその列車が今日はなくなったとかもあった。で更に1時間半待つ、みたいな。なんで?
②列車が止まるところ不確定(全てのヨーロッパ)
これは多分全てのヨーロッパ。というか日本が特殊なのかもしれない。列車はくるはくるが、自分が待っているところよりだいぶ前の方に止まったり、また後ろに止まり自分のところまで来なかったり。で結構早めに出発したりするのでみんな列車のくるホームにいるのに来てから列車のところまで走る。6号車の場所にきっかりと6号車が止まる日本が異常なのかも。
③汚い、古い(ほとんどのヨーロッパ)
イタリアスペインの列車はいかにも古そうな列車が稼働している。なので噛み合わせの部分の動作音がうるさかったり。あとこれは驚いたが列車を洗う、キレイにする習慣がないのだと思うが、窓が本当に汚い。ヨーロッパの鉄道旅で憧れるのは列車から見える外の景色を楽しむことだと思うが、外見ようとしても窓が砂埃まみれで見えづらい。街中の車も汚れているから、日本のように洗車をする習慣そのものがないのかもしれない。
●その他
①トイレが少ない、有料(全てのヨーロッパ)
外歩いていてトイレ行きたい!となってもトイレがない。大型のデパートか飲食店に行かないといけない。ただこれも無料でなく。日本円で100円しないくらい取られる。だから僕も含め皆家or外食した場所or列車でトイレを済ます人が多い。
無料で探せばどこにでもあり、かつ清潔な日本のトイレは素晴らしい。
②街灯が少ない、暗い(東欧、バルカンエリア)
これはそんな気にしないようでとても大事なことなのだと気がついた。東欧、バルカン半島がなぜ治安悪いと言われるかそのイメージを持つのかの一つの理由は街灯が少ない、暗いからだ。中心の街中でもそのインフラが整ってないところも多い。全く知らない街で自分と異なる見た目と言語を話す人ばかりの場所はただでさえ感覚的に警戒してしまうのに日が落ちてから真っ暗だったら怖い→治安悪いイメージを持つだろう。逆にアンドラ公国の首都はLEDの街灯にしているのだろう。ヨーロッパで一番明るい街灯だったからか深夜動き回ったが不安な印象は全くない。
③野犬がいる(東欧、バルカン半島エリア)
バルカン半島の国のほとんど、特にルーマニアはひどいくらい沢山の野犬がいる。けっこう吠えてくるし追いかけてくる。その上犬だからコミュニケーション取れない。こういったエリアで夜中街を歩くと本当に怖かった。どこに野犬がいるかわからない上に噛まれて狂犬病にでもなったら死んでしまうから。
ルーマニアの首都ブカレストが治安悪いと言われるのは街灯が少ないことと野犬が多いからっていうのは大きく影響している気がする。
④治安の悪さ
パリが想像と違ったっていうのは大体がこれ。
ドラッグしている姿、乱痴気騒ぎしている人、を見ると、
映画のようなイメージしか持っていない人には「あれっ」てなる。
ベルリンの混沌とした姿、ナポリの主要の駅の周り、アテネの中心から離れた町、等。自分に被害はないにしろ日本基準で体感すると、ああいう感じは少し嫌になってしまう。
■まとめ
以上が僕が105日41ヶ国ヨーロッパを旅していて感じた日本と違う、残念だなと思うヨーロッパの部分だ。
ただこれが全てではないし、こういう一面もあると分かった上でなら嫌なことはないはず。良い面も沢山ある。
こういう姿も感じるのが旅の一つの醍醐味でもある。
是非渡航して体感してもらいたい!
ここで筆を置く。
Keitaro
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