障害者雇用・「どう働くか」は「どう生きるか」ということ

私は障害者雇用パート勤務2年目の43歳。今の職場になる前は、一般雇用で働いてきました。体力に課題があったり、いまだにフルタイム勤務への道はとても遠い。当然手取り給与は正社員時代に比べれば少ないし、実家暮らしなので生きてはいけている。

統合失調症には大学3年生の時に発症し、もう20年以上経過。幸い、急性期以降は幻覚・妄想などの陽性症状はなく(たまにこれ幻聴かみたいなことは無くはないが真意不明)、体調がいい時はまずまず普通には生活はできている。もちろん、気持ちの上がり下がりのだったり、不安症で些細なことを気にしたり、異常に体の疲労感を感じたり、不自由も色々ある。

それでもこの2年近く、コロナ感染以外はそこまで休むことなく就労を継続できていることはありがたいこと。でも、今の働き方でいいのかとずっと考え悩み続けている。正社員で週5の8時間勤務がゴールなのか?フルタイム勤務で働くことがハードルが高すぎるような気がしている。

今の職場が都心まで遠いこと、満員電車に乗ることが以前に比べて難しくなり、やむなく早朝に家を出ることで通勤時間が合わなくて、今の生活に限界を感じています。朝5時起きで7時には会社の最寄り駅到着し、時間調整をして出勤。働く時間は6時間ですが、通勤や待機時間を含めて1日の拘束時間が長すぎて、はっきりいって苦行レベルの日々を続けていますね。

そんな時に昨日は就労定着をしてもらっている施設で、定期面談でじっくり話を聞いてもらいに行ってきました。ざっと話をする中で、「転職しましょうと」はっきり言われて、なんか胸にスッと来るものがありました。

この2年で得られたものもあります。今の生活だと生活のほとんどを仕事に注力しないとやりくりできず負担がありすぎます。差別や障害者雇用の割に業務の負担感が強く、人間関係も入れ替わり激しくドライで社内環境もいいとは言えず、通勤で無駄な時間と体力で削られている現状。今の会社で働く限りこのモヤモヤをずっと抱え続けることになる。

今の会社にもしも入社前に戻れたら入りますか?と、問われたら絶対に入らないですね。あの頃はまだ体調管理のノウハウも無くて、就職ブランク期間が長く、体力も今以上に無くて自分に自信が無かったので、やむを得ない選択でした。もちろん今の会社で嫌なこともあったが、色々と勉強させてもらった部分は感謝しています。

それなので今の会社に籍を置きながら、じっくり転職活動をしていければと思ってます。会社さえやめなければ、就職ブランクも出来ないので焦らずに次の道を探せます。今までは会社を辞めてしまって、なかなか決まらなくて厳しい状況を作ってしまったので、今回こそは同じ失敗はしたくないです。

転職ありきで今の会社を早く出たいだけで逃げるように転職活動を進めずに、冷静に情報収集しながら自分に良い条件があれば、そこで好転する可能性を見極めたいです。

どういう風に働いていくかは、今後どう生きていくかに直結します。今の生活はできるだけ生活をコンパクトにして倹約しながら、少ないものとお金で生きていきたいと思っています。そうすれば、フルタイム正社員でギチギチに働かなくてもよいはずで、ゆとりを持って働けるんじゃないかとね。

お金を求め過ぎなければ、転職の選択肢や働き方の選択肢も増える。最終的に正社員ではなくパートで働き続けることもありうるだろう。そんな場合に低収入でもお金も貯めれるときはしっかり蓄財する。物価高と高い税金で、生活コストがどんどん上がっていく時代。世の中の高いハードルである普通の暮らしはとうに諦めて、自分一人でミニマムな暮らしに注力する。

結婚はしないぞ!って決めているわけでは無いですが、中年低収入低スペック障害持ちでは、もう無いなと感じてます。でも全然構わないです。他人にどうこう思われてようと、自分が日々の暮らしをささやかに穏やかに生きていけばそれで充分。

今は今で仕事で色々ありますが、働く居場所があり、雨露しのげる家と、ご飯を食べられば十二分に幸せな状態です。無職で収入もなく悩んでいる日々に比べたら断然幸福な状態です。

弱者は弱者なりの人生戦略を持つこと。生きるハードルはグッと下げて下げて、気持ち楽に生きていく方法を模索していく。

私の寿命が何年なのかはわかりませんが、生きていく限りはできるだけ長く働かねばなりません。長い目で細くとも長く安心して働くことが出来れば、お金は少なくても豊かな生活を送れると信じて生きていきたいです。

幸いなことに体調さえよければ働く喜びを感じることができる自分で良かったなと思いますね。達成感だったり感謝の言葉でやる気はあがるし、仕事のあとのご飯も毎日美味しいです。平日働いて金曜日の終わった後の、ホッとする時間を感じたくてこれからも働いていきます。


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