私はパンセクシャル、それから私の心の話

どこかで似た内容を書いたことがあるかもしれない、でも書く。

セクシャルマイノリティ(セクマイ)の一種である。
パンセクシャル(パンセクシュアル)、全性愛とも言う。
性別なんて関係ない、どんな性別でもセクシャリティを持っていても相手を好きになる。

この言葉を知るまで私はバイセクシャルだと思ってた。
バイセクシャル(バイセクシュアル)、両性愛。
男女両方の性を好きになる。
でも、バイだと思っていたけどずーっと「男女」って言葉に引っかかってて、高校生の時に「パンセクシャル」という言葉を知り「あー私はこっちだ」って腑に落ちた。

私は性別云々で見てないから、交際相手や好きな人が仮に性転換したとしても同じように付き合える。性別が変わったところでその人ってことには変わりないもの。人として、存在そのものが好きだから。
その人に対して恋愛感情も性的欲求も抱く。

異性愛者の男性や女性にも恋をしたことがあるし、トランスジェンダーの人にも恋をしたことがあるし、ゲイやビアンの人にも恋をしたことがあるし。
なんか、こういうふうに書くとやっぱり違和感がある。そう表記したほうがわかりやすいのだけど、なんかもやもやする。

こういうセクシャリティだから好きになったとかそういうわけじゃないもの。
何度も書いているが、その人自身を好きになっただけだから。


心の性別ってのをときおり考える。戸籍上も見た目も私は女性だけれど、心はどうなのだろうって。
昔はかっこいいと思われたかったし、かっこいいものに惹かれた。今はかっこいいと思われたいけど、かわいいとも思われたい。かっこいいものに惹かれるしかわいいものにも惹かれる。その割合は決まってるわけじゃなくて時と場合や私の気持ちでも変わってくる。
そして時々だけれど、自分の体が気持ち悪く見える。小さな胸の膨らみに違和感をおぼえるときがある。
私は背も低く小柄だから似合わないと思ってしてないけど、できるなら男装もしたい。男装って言い方もあんまり気に入らないけど。

私の心は男か女かどっち?って聞かれても、自信を持って答えられない。性別で縛るのは嫌だけど、男でもありたい時があるし、女でもありたい時があるから。

好きな性別は男で、心は女です!ってはっきり言えるほうがこんな悩みなんて抱かずに済んだんだろうなあって思う。

「同性を好きになるとかきっも、あり得ない」
みたいなことを元彼に言われたこともあるし、
「私のこと(恋愛的に)好きじゃないよね……?」
って好きだった女の子に怯えながら言われたこともあるし、
「とうにゅーがもし同性の人と付き合ったら? やめてよ気持ち悪い」
って親に言われたこともあるし。

異性愛者だったらそんな事言われずに済んだんだろうなあ……。

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