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アイドルになること(山下美月 乃木坂46)
乃木坂五期生ちゃんの一人が、お披露目前に「グループ活動規約に違反する行為」があったため、活動自粛するという発表がありました。
SNSなどを見回すと、どうも五期生ちゃんたちの画像や動画を勝手にSNSにアップしてたらしいわけで、これって会社的には非常にまずい。情報をコントロールしながらうまく営業を回そうとしている人達からすると許せんわけです。一般企業での企業秘密に関する情報漏えいにあたるわけで、まあまだ10代の若者には単に手に入れたものを自慢するために上げたってくらいの意識かもしれないけれど、これから乃木坂として活動する場合、自分の一挙手一投足が注目を集め、多くの同世代の人たちに影響を与えるってことを理解しなければならない。
だから生駒ちゃんが2期生オーディションのときに、応募しようとしている人たちへ「覚悟を持って応募せよ」という言葉を贈ったわけです。生駒ちゃんはそれを身にしみてわかっているから。
山下美月の場合
3期生の山下美月は今やエース格メンバーのひとり。いわゆる「あざとかわいい路線」を突き進んでいてちょっとクールなイメージで売り出してるって思ってたのが「乃木坂工事中」バレンタイン企画でそのイメージと違う、素の彼女が出たんじゃないかって思わせるような涙を流すシーンが連続で見られた。それからちょっと彼女のことが気になってインターネッツを検索していたら、とある動画が見つかりました。
インタビューで自身がセンターを務めた「僕は僕を好きになる」のMVについて次のように答えている。
プライベートでも自分がアイドルであるということを
ものすごく意識しているから
日常なのか、日常じゃないのかっていうのが
複雑に入り混じっている感じが
まさに「わたし」って感じでした。
アイドルって職業に対して
いま生きている自分の全部の時間をつかって
向き合ってるなと思う瞬間がすごい多いので
今回のMVは私にぴったりだと思いました。
彼女がアイドル(ステージに立つ側の人間)になりたいと思ったきっかけは、小学生時代に父親と一緒に行ったAKBのライブだった。豆粒くらいにしか見えなかったメンバーだけど、それが彼女にとってものすごくキラキラ輝いて見えたそうだ。
アイドルとは、特に多感な時期の子どもたちに対して絶大な影響力を持つ。それを忘れてはいけない。山下美月はそれを理解し乃木坂で活動している。
仮に一般の女子中高生ならば多少叱られれば終わるようなことであっても、アイドルがそれをすれば様々な人達に多大な影響を与えてしまう。それを理解しなければアイドルにはなれないってことを、今回活動を自粛することになった五期生ちゃんには理解してほしい。
今回の五期生ちゃんから派生した様々な出来事については、運営側も責任があるのは当然のことで、五期生ちゃんばかりに責任を追わせるのではなく、きちんとチェックできていなかったこと、まだまだ未熟なメンバーの管理がちゃんとできていなかったことについて、会社・運営としてその責任を明確にしなければならない。
「大きな力には大きな責任が伴う」
人々の大きな注目を集める仕事に携わるならば、それがステージに立つものであっても、それを作り上げるものであっても変わらず、この言葉を肝に銘じなければならない。それがアイドル界隈っちゅうもんでしょう。
このコロナ禍での自粛期間中に乃木坂は「世界中の隣人よ」という曲をリリースしている。その曲から発信される「みんなでこの困難を乗り越えよう」というメッセージは、彼女ら自身(それからスタッフ)が、自分たちはただのアイドルではなく大きな影響力を持っているってことを理解した上で制作されたものだと感じました。
それは彼女らは10年近い活動を経て、生まれてきたものなのでしょう。
隣人よ 夜が明けて
世界を照らすまで 部屋にいましょう
隣人よ そこにいて
あなたの想いは伝わっているから
手を握らなくても
その愛は分かち合えるよ
大切な誰かと 今を生きよう
さいごに
山下美月がインタビューで語っているように「僕は僕を好きになる」っていうMVは、どこからどこまでが真実なのか虚構なのかよくわからない。
山下美月の言葉から想像すると、もしかするとインタビュー自体も虚構なのかもしれないと思わせられるワシラは、すでに彼女の魅力に参ってしまって、その手のひらで転がされているだけなのかもしれない。
前にワシが「私、乃木坂の味方です(乃木坂=プロレス論)」で書いたように、乃木坂(山下美月)って虚構と真実のボーダーラインをひらひらと舞ってワシラを翻弄してるのかもしれんね。
もしそうだとしても、それが大きな魅力の一つだしな。
つぎへ
山下美月は自分がいじめにあってたってことについても語っている。
乃木坂のメンバーには同じような体験をしてきたメンバーが何人もいるし、そうでなくても「学校に馴染めないという不安」や「自分は他人となにか違う気がするという違和感」「他人に気を使って生活することに対する疲れ」を感じていると語るメンバーも多くいる。
そんなひとたちが集まって、あれだけ仲良くそして一つのことに向かって本気で一生懸命に突き進んでいるのはなぜかってことは、また別に書いてみたいと思ってます。
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いつもながら書きながらいろいろと思いつくことがたくさんあって、全然まとまりがなくどうもすみません。