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どこにいたって、君のことが好きだ(乃木坂46)

山下美月ちゃんの卒業シングルとなった35thシングルが発売され同時にサブスクでも配信開始されたので一通り聴いてみました。
ということで、今回も恒例の35thシングルに収録された曲群を聴いた感想を羅列するわけです。


Type-A 収録
35thシングル選抜メンバー

初めて聴いたときには正直「なんじゃこりゃ」と思いました。思いっきりディスコだし。ファンの多くの方々が感じられSNSに投稿されてた通り「これって卒業シングルじゃないよな」ってのがその時の感想でしたが、何度も聴いてるうちになかなか良い曲だと思い始めたわけですね。

歌詞は「みんなにもチャンスは平等に訪れるから、それを逃さないで」という応援ソングで、これってこれまでの山下ちゃんの活動が証明している気がして、そういう意味では卒業ソングっていっても変じゃない。
梅キャプテンをはじめメンバーは悲しい気持ちで卒業を見守るよりも、賑やかに送り出せるのが良いと言っていました。
乃木坂ANNでメンバーはなんとなく卒業するだろうことを感じていたって言ってたし、山下美月ちゃんの実質的な卒業ソングは32ndシングル「人は夢を二度見る」だったんじゃないかなってのが私の感想です。「人は夢を二度見る」の発売当時は乃木坂について歌ってるんだろうって思ったけど、実はアイドルになるっていう夢を叶えて、次は俳優という次の夢に向かって突き進む山下美月ちゃんへの餞で、それはピッタリな曲だったし。


Type-A 収録
35thシングルアンダーメンバー

「乃木坂46分TV」で初めて聴いた(MVを見た)ときには、前作の「思い出が止まらなくなる」ほどのインパクトは感じませんでした。が、MVは最高で、やっぱ乃木坂だなって思ったのはnoteに投稿した通りです。

インパクトがいまいち等と書いているけれど、聴くたびに好きになってく曲ですね。最近の2つのシングルでのアンダー楽曲は明るく楽しい曲調でいいですね。とてもいい。

で、この曲は「今、話したい誰かがいる」と同じことを歌ってますね。幼馴染の二人がそれぞれちょっとだけ互いを異性として意識し始めて、さてこれからどうしようってことで。

「今、話したい誰かがいる」ではまだまだ積極的にはなれなくてそのままとどまってしまっているような二人が描かれていましたが、今回は「さあ、どうしよう」っていう前向きな雰囲気が良いです。
曲もサビのドラムがタッタカタッタカと前のめりだし、クラップが入って気持ちいいし、こちらも何度も聞くうちに大好きになりましたね。特にUCあやめちゃんの声がとても好きですよ。
(ベースの「ぶんぱっぶんぱっ、ぶんぱっぶんぱっ」っていう感じのオクターブ奏法もいいカンジで好きですね)

MVの素晴らしさは言わずもがな。青春120%の楽しさと、それでいてちょっと寂しい雰囲気が漂っている気がするのが見るものを切なくさせます。
ラストの夕日をバックに、オープニングとは逆に右から左へ歩いてゆくメンバーたちは何かを象徴しているんでしょうけど、これは未来に対する希望なのか不安なのか。
舞台や映画で上手(観客から向かって右)と下手(観客から向かって左)の移動する方向で心理的にいろいろな意味があると言われてて、調べてみるとおおむね右から左(上手から下手)への移動は未来とか前進、登場人物の意志を表す事が多いようですね。

ラストの「どこにいたって、君のことが好きだ」っていう歌詞が、秋元流ラスト一行で泣かすテクニック炸裂で、そいつに完全にやられた。


Type-A 収録
五期生メンバー

かつての乃木坂っぽさ満載の曲で、歌詞は「別れ際、もっと好きになる」を男子側から歌った曲みたい。いおちゃんの声も乃木坂っぽさ満載でいい感じです。
サビから始まる構成などは「気づいたら片思い」を思いだされて、やっぱ初期の乃木坂を狙ってる気がします。

特徴的なメロディーとキャッチーなサビの具合も良くて、定番乃木坂曲の安定感を感じます。

夏の全国ツアーで披露されるんだろうけど、どんな振りになるのかが楽しみだし、ラジオでなんだかMV撮ります的ないおちゃんの発言もあったりして、もしMVが公開されるならばそれも楽しみにしときます。

五期はいい曲をもらって幸せだよね。


Type-B 収録
遠藤さくら・小川彩・賀喜遥香・川﨑桜・林瑠奈・弓木奈於

初めて聴いた時にかっこよすぎて惚れた曲です。
皆さんご指摘のとおり悠理ちゃんがるなぴに声をかけて遊びでやり始めたラップが配信からライブ披露へ、そして「アトノマツリ」となりました。
この曲はそれに続く乃木坂ラップ曲第二弾であるのは明確で、それは乃木坂ラップ・プロジェクトの中心メンバーであるるなぴがブログで「この曲はアトノマツリに続く物語だと思ってる」っていうふうに書いてますしね。

カラオケがテーマの楽曲ではありますが、アトノマツリで歌われている出来事があった夜、というのが私の解釈です。

主人公に、複雑な恋路を迎えた後でも気を遣わずに歌い合える仲間がいて良かったと思いました。

カラオケ行こ 林瑠奈公式ブログ

徹夜してずっとワイワイやりたいけどちょっと気だるい感じの少し騒ぎすぎた午前3時頃的で、ジーさんなワシでも若い頃を思い出して、歌詞で描かれるその空気が理解できる気がしました。
(歌詞にある「ヤスんちでゲームでもやるか」のヤスってアキモトのヤスシのことかい?ヨコヤマのヤスシでは絶対ないよな)

「アトノマツリ」の4期生メンバーから悠理ちゃんが卒業で抜けて、そのかわり5期生のさくたんとあーやが参加していますが、その二人がなんとも良い。とても良い。あーやのちょっと気だるそうな歌声もいい感じだし、それ以上にあのあまあまボイスのさくたんのラップが最高に良いですね。
NHKらじらーサンデーのコーナーで披露してたさくラップがここで活かされてて、さくたんってやっぱ無意識にやってもそれがカッコカワイクなるという、ある種の天才なのかもしれないと思います。

もちろんるなぴはかっこいいし、かっきーは相変わらず雰囲気ある歌声だし、さくちゃんのウィスパーボイスもやっぱその空気感が曲にピッタリで素晴らしい。唯一弓木のなおちゃんの歌い方が「沈黙の金曜日」で披露する自由すぎる歌っぽくて、これはわざとねらった演出なのかななんて思いますた。(決して貶してはないです)

ジャージーでシティーポップの空気を感じさせ、ワシら世代からすれば「渋谷系」の音楽みたいな印象のかっこよさは、あの当時を空気を感じたことがあるジーさんには刺さりますね。

おまけですがこの曲の作曲は、いつもYoutubeでのバンド目線からの楽曲解説で楽しませてもらっているCrahsの久保リーダーだったのはびっくりしました。けど、ちょっとニヤリともしました。

ご自身も配信で「一つの夢がかなった」「やりたいことは言い続けていけば叶う」「何年後になるかわからないけれど、次は表題曲を」ととても嬉しそうに話をされていましたね。
いい曲書いていただきありがとうございます。


Type-B 収録
池田瑛紗・一ノ瀬美空・田村真佑・筒井あやめ・冨里奈央

最近はシングルに1曲は収録されているちょっと変わった雰囲気の曲。歌詞はアレだけど曲はかっこいいと思います。

TikTokでコラボダンスが公開されてたけど、まゆたん、あやめん、なおもちみんな可愛いです。それをエサにみんな自分はあの子たちよりカワイイぞといろんな人がダンスを投稿するんだろうな。それでバズってまた乃木坂の認知度が上がればヨシという作戦なんだろうと勝手に考えていますが、そうやってSNSで子どもたちもマネして盛り上がったりすることで乃木坂を知らない人へリーチすることができればというのが狙いなんだろうけど。

まあ、カワイイからよしだし、サビのかっこよさは特筆すべき(歌詞はまあアレだけど)


Type-C 収録
カフェオーレ(五百城茉央・奥田いろは)

カフェオーレの曲です。いいです。二人の声がいいです。
いおちゃんのちょっと甘い、でも切ない歌声が1970年代のフォークソング調のアレンジにピッタリです。いろはのハモリも素晴らしいです。

歌詞には「かぼちゃプリン」などといかにもあの当時を感じさせる(当時はちょいオシャな、でも今はダサかっこいい)言葉を入れ込むし、むかし付き合ってた彼女とよく来た喫茶店でひとり思い出に浸りながら、彼女から届いた結婚式の招待状に返事が出せなかった自分の不甲斐なさを後悔しつつ静かに彼女の幸せを願っているっているってのは(そういう意味では「猫舌カモミールティ」が男子目線となった曲ともいえるかも)、もう完全にあの当時のフォークソング風味満載で懐かしがりながら聞くことができました。

ずっと昔アコギをクラプトンモデルの青いピックでかき鳴らしたり、スリーフィンガーやアルペジオの速弾きができるように指を鍛える為にゴム巻いてたワシも久々押入れからギターを引っ張り出そうかって思いますた。

まあどっちかといえば前作のカップリング「助手席をずっと空けていた」をギターで弾き語りしたかったりして。どっかにコード譜が落ちてないかな。

通常版 収録
山下美月

作詞は康大先生ではなくて山下美月ちゃんってことで、乃木坂に対する彼女の思いが詰まったものになってますね。

曲は初めて聞いたときには森山直太朗かと思いました。アイドルソングっていうかバラードってよりもこちらも少し古いフォークソングっぽさがあります。

これを聴いて「山下美月も卒業なんだよな」なんて感慨深いです。3期生を初期から見ているわけじゃないけれど、1,2期生の卒業が一段落して、いよいよ3期生も卒業し始める時期なのかという気持ちを持たざるを得ないことが寂しいですね。

でもこれから6期生が入ってくるし、乃木坂は変化しながら前へ進んでいくのでしょう。我々ファンはそれを見続け応援するしかないのです。


などと色々と勝手な感想を書き連ねてまいりましたが、ワシ的推しは「車道側」(MV含めて)と「あと7曲」(MVがつくられることの期待を込めて)の2曲ですね。

なんてことで、また書きますね。

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