まさかまさかの急展開(乃木坂46)
MVで枕をぶつけられて本気になって反撃する清宮レイちゃんの姿が、高橋名人に負けて本気で悔しがる姿と重なってしまったのが「Out of the blue」です。
この曲の出だしの歌詞を読むといまのワカモンは自分のことをこんなふうに考えているのかね、と思ってしまう。最近のワカモンは自己肯定感が低くて云々ってよく言われるけど、たしかに乃木坂ちゃんたちの発言を聞くと、日本のトップアイドルとして活躍しているメンバーたちが「わたしはここにいていいんだろうかと思う」とか「わたしのために人気がなくなったらどうしよう」などとよく言ってる。
あの写真集が発売前から重版が決まるような人気もののかっきーでさえ、わたしがここにいていいんだろうか、などと発言してるけど、今の乃木坂にあんたがいなくてどうすんのと思ってしまうおじさんはワシです。
かっきーは最終セレクションのときにずっと自分の悪いところを順番にあげて「合格しないんじゃないか」って超ネガティブになってたとそのときに隣りにいたというせーらちゃんが配信で話してた。プレッシャーが掛かる場面での気持ちはわかる気もするけれど、かっきーもっと気楽にがんばってって思わざるを得ない。
まあそんなことで、この曲は歌詞の頭ではうじうじしてた主人公が、ある人に出会ってピンときて世界が変わったという展開になります。
曲名の「Out of the blue」って「青じゃない」っていう直訳的な意味ではなんかヘンだしニュアンス違うなと思いつつ調べてみると「想定外」とか「突然に」とか言う雰囲気らしい。曲の世界ではどうもしっくりこない今の生活は退屈だと思ってたのに、突然出会った相手によって世界が変わったという展開なので、まさに「Out of the blue」ですね。まさかまさかの急展開です。
ちょっと話が横道にそれますが、”まさかまさか”といえばワシの知り合いは、とあるパーティーで壁際においてあった食べ物をとったあと振り返ったときにぶつかりそうになったってのがパートナーと出会ったきっかけだったって聞いたことがある。あのときに反対側に振り返ったとしたら、ぶつかりそうにならずパートナーとずっと知り合えなかったかもしれないとも言ってた。そんなまさかまさかの展開ってのは実際にあるってことですよ。ワシも人生を変えるような逆の意味の展開を逃してしまってるかもしれない。今から探しに行ってみるかい。
アインシュタインが言ってるように学問の世界では「神はサイコロを振らない」かもしれないけど、自分の創造物である人間の心理では神様もダイスを投げまくりかもしれない。
こいつの作曲はワシが好きなYouth Caseの人たちだし、センターのせーらちゃんをはじめ4期生「猫ぱんち軍団」はみな魅力的だし、曲自体は同じ4期生の代表曲といわれる「I see…」よりも好きかもしんない。
この曲のMVは、MV撮影先のホテルでふざけて枕投げしているうちに、二手に分かれて本気のバトルが繰り広げられるという展開で、最後らへんでダンスパートになるのかと思ってたら最後まで枕投げ。ダンスはエンドロールでっていうおもしろ展開でした。
そんな枕投げでは4期生全員で暴れてると思いきや、さくちゃんとゆりちゃんの二人だけはその時は温泉だかでのんびりしてて、翌朝のMV撮影のための集合時には枕投げで頑張りすぎて寝不足な他のメンバーと違って爽やかだったてのが、いかにも彼女らふたりらしいってとても良いです。
まだまだ聞いたことがない曲が沢山あるからな。