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世代交代(乃木坂46)

真夏の全国ツアーも大盛況の様子で大変喜ばしく、また30thシングルのMVも公開されてなかなか良い感じに仕上がってるなと思ってます。

シングルタイトルを初めて聞いたときには「なにこれ?」と正直思いましたが、今は慣れてしまったけれど、よく考えると「ジコチューで行こう」や「裸足でSummer」などもそれだけ聞けばなんだかよくわからない。慣れとは恐ろしい。「ダンケシェン」も「ロマンティクイカ焼き」も「ポピパッパパー」も初見では全く意味不明。ホント慣れとは恐ろしい。これって特撮界隈でもウルトラマンAを初めてみた時に「なに?かっこ悪い」と思ってたのが、だんだんかっこよく見えてくるってのと同じか。あるいは広島カープの帽子が初めて赤くなったとき、クラス男子の評判は悪かったけど、だんだん強くなるにつれてかっこよく思えてきたのと同じか。(などと書いたら歳がバレる)

そんな30thシングルの表題曲「好きというのはロックだぜ!」は如何にも「乃木坂」を感じさせる楽曲だし、MVは「I see…」を思い出させるしで冒険的野心作ではない。5期生曲の「バンドエイドを剥がすような別れ方」のMVのダンスシーンは、明らかに「ガールズルール」を意識しているっぽいしで、こちらも「絶望の一秒前」のようなインパクトを感じなかった。アンダー曲「Under's Love」も悪くないが、あのドラキュラっぽい牙はイマイチだったし、曲自体もカッコいいけど凄くはない。和田まあやのダンスの上手さとスタイルの良さは強烈に印象付けられたけど。

なんて全然褒めてないけれど、「好きというのはロックだぜ!」で見せる選抜メンバーひとりひとりの笑顔や「Under's Love」でのアンダーメンバーそれぞれの魅力、「バンドエイドを剥がすような別れ方」の5期生の可愛らしさなど、MVとして魅力的だと思いますた。

今回のシングル曲は、何故か歌詞が頭に入ってこず、曲自体っていうよりもダンスも含めて全体でライブで盛り上がる曲を狙ってて、それは上手くできたんじゃないかなと思いましたね。(まあワシ自身がライブ見てないから想像だけど)
まずは29thシングルの不評は一気に撤回できたし、30thというキリのいいシングルでみんなが期待していた「乃木坂」がアピールできて、運営の企画は大成功でしょう。

もっとも「Actually…」でみせた攻めの姿勢が薄く、守りに入ってる?っていう気もしないでもないけれど。

次のシングルをどうするかですな。


「好きというのはロックだぜ!」
とりあえずかっきーがカワイイ。彼女の困り顔と笑顔を見るだけでも価値があるMV。ラストの羽田空港でのダンスシーンで、後ろを飛行機が離陸する様が写っているけど、これも「I see…」のときの通過電車みたく飛び立つタイミングを見ながら撮影したのかな?
(後にCGだと知りました)

ガラス張りの向こうに飛行機が飛ぶ「好きというのはロックだぜ!」
この梅と真夏のダンスが妙にエロチックに感じてしまうのはワシだけか?
(ちょっとわかりづらいけど)ガラス張りの向こうに電車が走る「I see…」
かっきー、まだちょっと幼い顔

「Under's Love」
まあやのスタイルの良さとダンスのキレを改めて認識させられたMV。普段のおバカキャラではない、優しさと強い意志を感じる姿がステキ。
スパニッシュ風というかフラメンコ風なギターの感じが「インフルエンサー」を思い出させる楽曲。

イントロのブレイクのときの、この目が印象的。
誰なんだろう?ワシのカンでは中村麗乃ちゃんではないかと思う
たまちゃん、まあや、りりあのフロント3は超強力。
もしTIFに参加したとすれば、他のどのグループも太刀打ちできないだろう。
ラストのキメが超かっこいいね。
2022年下半期ショートカット総選挙の1位候補なまあや。

最後にまあやが言ってるのは「ありがとう」でしょうね。
こちらこそ「ありがとう、まあや」


「バンドエイドを剥がすような別れ方」
ドラマ部分も含めてセンター小吉の魅力を見よ。
で、ダンス部分の画はプールで踊ってたガルルのイメージ由来ですな。
ドラマ部分といえば、メガネをかけたさくたん、おかひなとてれぱんの3人は超絶かわいい。他のメンバーももちろんカワイイ。

MVダンスシーンから。指のカタチはバンドエイドを剥がす仕草?
日向坂の「ひ」ではない(はず)
すでにご承知とは存じますが、こちらが本家「ガルル」です。
今見ると、5期生ちゃんよりもみんな若く見える(気がする)
MVはジュブナイルものとしてよくできているので見てね。

まあそんな乃木坂の皆さんなんですが、今回のシングルで1期生の樋口日奈と和田まあやの二人が卒業を発表しました。結果、残りは1期生2名と2期生1名となります。乃木坂がまだ海の物とも山の物ともつかぬときから、歯を食いしばって今の乃木坂を作り上げてきたレジェンドたちも、のこり3人。そんな人たちの人気は絶大で、そんなメンバーのほとんどが卒業すればこれで乃木坂も下り坂かと思われるかもしれないけれど、30thシングルの裏テーマでもある「世代交代」という観点からみてみれば、これが実に大成功でそんな心配は不要だと思います。

運営として3期生の「よだもも」を次世代の白石西野にするため「逃げ水」でWセンターに抜擢したものの、大園桃子の予想外の早い卒業でその思惑も挫折してしまったと思われたものの、続く4期生のうち運営推しの遠藤さくらに対して「I see…」の人気を得て賀喜遥香が出てきた事でその後の運営方針が決まったんでしょう。これによって3期生は一歩下がったグループの中心を支える立ち位置として、「かきさく」を全面的に押し出してきた結果、見事に世代交代を促進しましたね。

ちょっと儚げな雰囲気でみんなが手助けしたくなる遠藤さくらと、いつもニコニコしてる(でもちょっと不安げでもある)誰もが応援したくなる賀喜遥香の組み合わせは、かつての「月の七瀬」と「太陽の白石」を思い出します。(などとリアルタイムでは知らんワシが勝手なこと言ってますけど)

今年のライブツアーのセットリストをみると、4期生の賀喜遥香を座長として押出し、3,4期生の各メンバーそれぞれが先輩が務めたセンターを経験さることで、乃木坂文化の継承を図るとともに全体の底上げを図る意図を感じます。
またその次の世代を担う5期生も、先輩とのユニットに参加させることで徐々に経験を積ませているという目的も感じますね。

人気メンバーの卒業が避けがたい女子アイドルグループで、これまで10年間で積み上げてきた様々なスキルを次にどう繋げるのかが重要ですが、いまのところ「乃木坂文化」は確実に継承されているようだし、各期のエースとそれを取り巻く魅力的なメンバーも居るしで、この調子で慢心せずに進んでいけば、次の10年もトップアイドルとして活躍し続けることができるんじゃないかな、と思います。

※トップ画像は大阪公演で「好きというのはロックだぜ!」初披露時の写真。奇しくも1期、3期、4期の乃木坂を支えるメンバー揃い踏みになってる。


乃木坂3期生以降のメンバーは、これまで乃木坂を作り上げてきたメンバーを直接見て、その裏の努力を知り、直接教えを乞うことができたっていう環境は、もうそれだけで他のアイドルグループと比べて恵まれた環境にいると思います。
回りにすごい人達がいる環境にいると、自然と自分のレベルも上がってゆくというのは、何に関わらずよく見る光景ですね。

特にこの間のトーキョー・アイドル・フェスティバルに参加した5期生たちは、乃木坂という看板とグループに所属して様々な刺激を受けたという経験がなければ、あれだけ堂々としたパフォーマンスは無理だろうし、それは彼女らもよくわかっていると思いますね。

などと、流行り病に罹患してやっと復活しかけているワシが書いてます。

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