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真相は耳の中 The Last File 「Dear ハリスンさん」(乃木坂46)

筒井のあやめちゃんが出演してたドラマ「真相は耳の中」の最終回を見たんだけど、コメディタッチだったのが最終2話でいきなりサスペンス路線に展開し、これがなかなか良い感じの大団円となりました。

一話完結の軽い推理モノをコメディタッチでうまく処理してるなって毎週楽しみにしていたけれど、母をなくしてギクシャクしていた父娘が、娘が事件に巻き込まれ、そんな自分を必死で助けようとする父親の姿を見ることで長年の想いを吐き出し蟠りが溶けて和解するっていう展開は、相棒の金持のコメディ的な振る舞いを振り切って目から汗が出る展開でした。

まあ細かいことを言えば、鑑識の彼女が単独で動きすぎとか、犯人の居場所を見つけるのに娘の携帯電話の位置情報を使えばよいのに闇雲に探した結果、見つかるのが偶然すぎるとか、あの犯人ならば連続殺人の被害者の繋がり(つながる場所)が特定できれば、早い時点である程度絞り込めたろうにとか、なぜ犯人のところへ一人で乗り込んだのかとかいろいろあるけれど、そんな細かいことはとりあえず無視。そんなことをいちいち語ってたら30分じゃ終わらない、あるいは15分で終わってしまう。
まあ登場人物をコンパクトにしつつドラマを成立させるためとか、物語を速やかに展開させるっていう意味ではこのやり方が正しいだろうし、あんまり重箱の隅をつついてばかりでも仕方がないから。

ボンボン刑事が主人公の最大のピンチの場面で自分の特権をフル活用して乗り込んでくるとか、ご都合主義のよく見るパターンだけれども、それだけに水戸黄門的な爽快感があってよかったですね。
「テロ対策規模の応援をもらいました」とか言ってる割には、外国人風の捜査員っぽい人が数人出てくるだけだったけど、窓の外のサーチライトがヘリコプターで包囲している雰囲気をだすことで大人数で乗り込んできた感じはよく出てたのは演出の妙だなと関心しました。
制作費をそれほど使わず、細かいことは端折っても父と娘の関係性を中心に物語と展開させつつ、コメディ要素も残すっていうバランスがかなり良かったと思います。

はじめはあやめちゃん目的で見始めたけれど、毎回のストーリーがそれなりに本格推理っぽい雰囲気満載で推理ファンのワシでも面白がれたし、内容もあまり堅苦しくならずコメディ調だったのでとても見やすかったですね。

んで、筒井あやめちゃん演じる芽依ちゃんがポッドキャストで配信している番組に推理を頼むのは父親の譲治なんだけど、その時の名前が「ハリソン」なんですね。これってビートルズのメンバーだった「ジョージ・ハリスン」からもらってるんだろうなって思ってたら、案の定最終回でその「ハリスン」が自分の父親の譲治だって知ってたことがわかりました。これについては前に投稿したこの番組についての記事に書いとけばよかったんだけど忘れてたから、なんだか後出しのジャンケンみたいで、アトノマツリ。

そんなわけで、監督や演出の方々のツイートには「セカンドシーズンをよろしくお願いします」ってコメントしときました。

ドラマとしては一話完結だからやりやすいんじゃないかな。それに部下だった金持刑事が昇進して上司になったりもしたから、また別の展開も考えられるし、鑑識の彼女と金持の関係は如何に、とかね。

おまけ
芽依ちゃんが助かって親子で抱き合うシーンがあるんだけど、勢いでキスしそうだったからドキドキしながら見てた。

もひとつおまけ
それと芽依ちゃん役のあやめちゃん、番組連動のPodcastや乃木ののなどの語りがうまいと思うから、もっとラジオやナレーションその他の声の仕事が増えれば良いと思います。あやめちゃんのちょっとのんびりした感じの喋り方が心地よくてとても好きですわ。


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