昭和J-POPっぽくてとてもイイ(乃木坂46 34thシングル)
12月6日に乃木坂46 34thシングル「Monopoly」がリリースされ、同時にSpecial Editionとして配信が開始されたので電車の行き帰りにずっと聴いてみた感想を書いたりしますよ。
初公開の動画配信で初めて聴きました。
皆さんが感想に述べられているようにちょっと昔の乃木坂っぽくていい感じです。「ありふれた恋愛」を思い出すってのはワシもそう感じました。
かきさくのWセンターは素晴らしいし、杉山楽曲で文句はないんだけど、歌詞がちょっとねっていう印象でした。
「自転車を立ち漕ぎ」したり「電車に追いついたり」と最初聴いた時には「走れ!Bicycleかよ」って思った初期の曲によく現れた言い回しだし、「◯◯なのか」が連発されてるのも気になって、その点はいかがなものかって思いました。
ただしそこで描かれているのは、初期の曲では主人公が自信がなく縮こまっていたのに、最近は(好きロックあたりから)徐々に自信を持ち始めて今回は嫉妬するっていう具合で、おっさんが聞いてると「”僕”も成長したよな」って言いたくなりますた。
いつものCrahsさんの解説動画も公開されてます。
もう最高です。曲もMVも最高です。スバラシすぎます。ベタ褒めです。褒めまくりです。電車や車の中でヘビーローテーションです。
MV見た直後の感想は以下のリンクにも書いてますよ。
センターアルルの魅力爆発ってのもあるし、アンダーメンバー全員がステキでカワイイ。
テンポのよいメロディーからサビに入った途端、さらに一気に疾走する曲調が素晴らしいし、サビでの扱いはコーラス的だけれど、3列目からでもその魅力を発揮しまくりな林るなぴがとてもヨイです。もう惚れました。バード山崎を思い出させる振り付けも必見です。
リリースされた季節は冬だけど、夏曲っぽいよねっていうのはワシもそう思うし、衣装もMVも夏っぽいのは確か。でも歌詞をよく聞くと過ぎ去った夏の日の恋を歌っているから、リリースされた季節としては間違っていないんじゃないかな。
こちらの歌詞は表題曲とは違って秋元御大の素晴らしい作詞能力が発揮されていると思います。
出だしの主人公が過去の楽しかったことを思い出しながらそこにじっと佇んでいるさまを「太陽と防波堤 影だけが動く」で時間経過まであらわしてたり、楽しかった思い出を繰り返し思い出す様子を「僕たちのあの夏の日 さざなみが寄せては返すように」と表現したり(ここに絡むコーラス「キリがないよねー」のるなぴ最高)
「どこからか聞こえてきた、カーレディオからのオールディーズ」とあえて「カーレディオ」って発音にしたのとか、このあたりは昭和J-POPの名曲「壊れかけのRadio」(德永英明 1990年)でラジオをレディオと歌ってた当時の雰囲気を出そうとしたのかなって思ったりもしました。しらんけど。
ともかく34thシングルの楽曲で1,2位を争う名曲です。多分これからもずっと歌い続けられるであろう定番曲になりそうですな。
乃木談でみゆちゃんが「各期でいちばん背が高いメンバーを集めたのかな?」なんてとぼけていたけれど、ファンからみたら乃木坂モデル系メンバーのトップ3と言っても良いユニットですよ。
で、イントロを聴くとまるっきり「キャンディ・キャンディ」で、もちろん違うんですが、これがまたコイツは素晴らしい曲なんです。
アレンジはもろ昭和J-POPで、これ聴くたびにいつも「あれ?桑田佳祐の新曲かな?」って思ってしまいます。それくらいサザン味があるし、ちょっと古めなゆったりとした8ビートのいい感じのポップな曲です。リラックスした感じで歌う三人とそれぞれのコーラスがステキで、ワシ世代には直撃する曲ですね。
サビ前のブレークの「アプローチ」とか「バスが来ちゃう」とか「Broken Heart」などの入り方もステキだしカッコいいし大好きです。
最初は片思いの歌なのかと思ってたけどそうじゃなくて実った恋の歌でした。
歌詞をよく読めば好きな彼女に声かけたくて車の中から彼女の姿を見守ってた主人公の思い出と、その彼女は今は助手席に座っているってことだし、タイトルを読めば「空けている」じゃなくて「空けていた」と過去形となってるんよね。
もっと気をつけて歌詞を見れば、初っ端に「古いワーゲンで迎えに行こうか」って言ってるし、彼女は(あの頃のように)バス停で待ってるしで、曖昧だけどあらかじめ待ち合わせっぽく仄めかされてるな。
迎えに乗ってく車が古いワーゲンってのも昭和J-POPのオシャレ歌詞っぽい。世代的には大瀧詠一の「A LONG VACATION」や、わたせせいぞうあるいは鈴木英人の絵を思い出しますし。
願わくば「こんな近いと思わなかった 愛しすぎるその横顔」って歌詞は最後にだけ持ってくれば、「猫舌カモミールティー」的な「僕は僕を好きになる」みたいな、あるいはフジ・ファブリックの「若者のすべて」のような最後のオチで泣かせる(安心させる)名曲(名歌詞?)になったなぁと言う気持ちもありますが、曲も歌詞も素晴らしいことにはかわりありません。ユニットの3人もライブでこの曲をゆったりと歌えばまた素晴らしくステージ映えしそうな気がします。
MV作られないかな。
続いてまたまたすごい曲です。
初めて乃木坂46ANNで聞いたときには「欅坂っぽいぞ」って思いましたが、よく聞くと色々とフザケててやっぱ乃木坂でした。その合いの手の入れ方のフザケ具合は、アルルの個人PV「アルノーマリティー」の影響大ではないかって勝手に喜んでますよ。
この曲はスキャットがふんだんに盛り込まれててスタイリッシュでカッコいい。ワシラ世代からすればスキャットマン・ジョンの「Scatman (ski-ba-bop-ba-dop-bop)」を思い出しました。
タイトルの「羊」という文字と曲調を聴けば、欅坂の「黒い羊」の重苦しい雰囲気を思い出すけれど、あちらの「自分は群れてるだけの羊じゃない!」っていう現状に反発する内容に比べ、こちらは同じことを言おうとしててもアプローチが違う。
同じ坂道シリーズで同じ事を歌っててもやはりグループの色が出るんかなって思うし、それは現在の乃木坂が誇る歌姫3人だからこそこの曲を軽々と飄々と、そしてカワイく歌えるんだろうなってことで。
「思い出が止まらなくなる」「助手席をずっと空けていた」と並んで、34th楽曲で最高評価の曲ですね。
これまでから変わって一気に甘々な曲になりました。昭和の企画モノアイドルグループが歌ってそうな曲です。(ホメてます)そんな曲ですがまゆたんの「タムラマユデスッ!」の声で歌われたらトロケますので許します。
感想はこれくらいかな。みっくとよだちゃんとでカワイイ衣装(メイド風?の)を着てぜひライブで歌ってほしい。
いきなりシンセサイザーの音で昭和J-POP感満載です。「手ごねハンバーグ」はともかく「カワイイ路線」を突っ走れってことで集められたメンバーだと思うけど、こちらはどういう意図で集められたユニットかがよくわかりません。
曲は少し前だったらアンダー楽曲になってたんじゃないかってカンジですね。サビの入り方やサビ自体もだし、全体のアレンジが昭和です。おそらく34thはそれを意図してか全ての曲が昭和風なアレンジされているんじゃないかって感じますね。
前作「おひとりさま天国」でY2KファッションとかDTMを全面に押し出して評判良かったからかな、なんて勝手な推測です。
あーやがセンターの五期生曲です。
三期の「三番目の風」、四期の「4番目の光」に続く五期曲なのは歌詞を読めば一目瞭然です。
すでにグループに参加して2年になろうとしている五期生ちゃんたちはすっかり乃木坂として活躍できるりっぱなメンバーになったんだけど、彼女たちにとってはまだまだ先輩には追いつけない、もっともっと頑張らなければという気持ちを持っているようで、それがそのまま歌詞になっていますね。
出だしでゴタゴタしてしまった五期生ちゃんたちですが、他の期と比べて多くのライブを経験して、これからもっともっと乃木坂として個々人としてステキなアイドルになっていくに違いありません。だから体調だけには気をつけてね。
てなわけで、昭和J-POPの匂いをプンプンさせてる曲たちですが、特に「思い出が止まらなくなる」「助手席をずっと空けていた」「羊飼いよ」の3曲は特に素晴らしい曲たちだと思います。いやあ、いいよねぇ、乃木坂。
ってなことで、34thシングルの感想でした。
また書きますね。
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