ノストラダムスの大予言Ⅱ
上のリンクに人魚と言われる写真について「後に増刷されたものではこの写真は差し替えられていたという話を「と学会」の本で読んだ気がするけど」と書いてて、書いたからには確認せねばとワシんちの本棚に並んでると学会関連の本を引っ張り出して探してみたら、そこら辺の内容が記載されているとこが見つかったので、補足情報として書いときますね。
その情報が書いてあったのは上の写真の本です。タイトルは「トンデモ ノストラダムス本の世界」で、それまで出版されていたノストラダムス関連本をいろいろと面白おかしく批評している内容ですね。その中には五島勉氏のノストラダムスの大予言シリーズが入っているのは当然です。
(Wikipediaによれば1973年11月25日に発行された「ノストラダムスの大予言」から1998年7月発行の「ノストラダムスの大予言 最終解答編」まで五島勉氏が世に送り出したノストラダムスの大予言と銘打った本は全10冊。同じくWikipediaには発行部数の情報が掲載されていて、一部抜けはあるもののざっくり全巻合計で500万部以上の売上があったみたいです)
この本の帯に「あと1年!」って書いてあるからって確認してみれば、ワシの手元にある本の奥付には1998年7月の2刷とありました。と学会としてもギリギリで出して話題になることを狙ったってことなんでしょう。実は「本当に大魔王がやってきたらどうしよう」なんてドキドキしてたりして。とはいっても本当に人類滅亡したら「と学会のウソつき。ほんまに大魔王が降りてきたやんけ」っていう人もいなくなるから、後は野となれ山となれ。
で、これがその「写真が差し替えられた」という記載があるページです。
下の写真にある文章に「後の版ではコペンハーゲンにある人魚姫の像の写真に差し替えられている。」と書かれている。
少なくともワシが持ってる114刷では差し替わってないから、その後の版で差し替わっているんだんでしょう。
ちなみに再びWikipediaによれば、「ノストラダムスの大予言」の第一弾は”1998年8月時点で発行部数は209万部、450版となった”そうなので、ワシが持ってる発売約3ヶ月後の114刷なんて、まだまだ初版のうちと言っても過言ではない(いや、過言でしょう)。
あともういっこ補足情報として、あの写真のキャプションには「人魚はこんな形をしていた?」とあり、決してこの写真(絵)が五島勉氏が見た(読んだ)地元紙に掲載された写真であるとは明言されていない。これって実に上手い書き方だよなって思いつつも(しかしながら、読者には「これが私(五島勉氏)が見た写真であるぞよ」っぽい事実誤認を誘ってはいるし、事実ワシはそう思ってたんだけれど)、写真の下に並べられたアラビア語っぽい説明っぽい文字をGoogle先生のチカラで翻訳すれば、「人魚(イエメンで捕獲)」原文 عروسالبحرالتياصطيدتباليمنとあるので、これは流石に言い訳できない。でも当時(今も)アラビア語を読める日本人なんて決して多くはないだろうに、ちゃんと写真と関連付けれれた意味ある説明文にしたのは、山本弘氏が指摘している五島勉氏のこだわり故なのかもしれない。それともこれってイエメンあたりの東スポっぽい新聞だか雑誌だかが東北で目撃されたカッパと同じレベルで実際に掲載したヤツを本気で信じて転載したのかもしれんね。どうなんでしょう、ベンさん。って書いたけど、本の記載をよく読むと「夕刊フジ」からの転載と書いてある。ってことは、夕刊フジの捏造か?ってことで、東スポさん、疑って誠にすまぬ。
それはそれとして、その前に元の写真(上半身が魚で下半身が人)の説明として「どう見ても、海外のタブロイド新聞によくあるインチキな合成写真」と山本氏書いているけれど、これは合成写真じゃなくて前の投稿に書いた通りルネ・マグリットという画家が描いた「共同発明」というタイトルの絵ですから。
「と学会」もいっちゃん初めは話題になったし、目の付け所が面白くてワシも楽しんで読んでたものが、その後会員怪しげな行動などが取り沙汰されて、今は活動休止中なのかなと検索してみると、ホームページは残ってて2023年の活動履歴としてXへの投稿は確認出来ましたが決して活発とは言えず、毎年発表していたトンデモ本大賞は2015年で止まっていました。
ホームページ自体もSSL/TLS接続に未対応で、ワシのChromeちゃん(バージョン: 117.0.5938.149(Official Build) (x86_64))で接続しようとすると「オマエは本当に接続するつもりであるのか?(大意)」ってメッセージが出てきます。
SSL/TLS接続が世間の常識になったのは、概ね2015年頃からなはずなので、それに対応していないってことはそこからサイト自体の運営が10年近くほったらかしにされてたということが推測され、やはり活動自体は停滞中ってことなんでしょう。(SSL/TLS対応には証明書の取得が必要で、それってカネがかかるからね)
まっ、そんなわけで。
また書きますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?