選抜とアンダーとるるると(乃木坂46)
11月7日に配信された林瑠奈ちゃんのSHOWROOMを見ました。
そこでは配信時間約30分の半分近くを使って30thアンダーライブの手応えと、31st選抜に選ばれたことについて言葉を選びながら発言していたのがとても印象的でした。
先日の弓木の奈於ちゃんとの猫舌SHOWROOMでちょっと苛ついているようにも感じられた彼女の様子は、今回語ったような心の動きが原因だったんだなと納得できました。決して弓木ちゃんのわけわからない暴走気味な(悠理ちゃんにしかコントロールできない)発言に対してキレてたわけじゃなかった。
で、今回のSHOWROOMでの瑠奈ちゃんの発言に対する感想を書いたりします。
瑠奈ちゃんにとって30thアンダーライブでの手応えや達成感がものすごくあったことは今回のSHOWROOMに限らずこれまでの発言やブログなどを読めばよく分かります。実際、ライブ参戦者による彼女のパフォーマンスに対する高い評価はSNSなどでよく見かけました。もともと歌に関する評価が高かったけれど、それに加えて北川の悠理ちゃんとのラップなどこれまでなかった趣向を高いクオリティで見せてくれたりして、ファンを驚かせ且つ喜ばせたことも確かです。
もともとアンダーライブってのは初期の頃からアンダーメンバーがセットリストや演出のアイディアを出し合ってライブを作り上げてきた伝統があって(「乃木坂46物語」を読んで知りました)、そんな環境のなか30thアンダーライブで瑠奈ちゃんは積極的にそれに携わったんでしょうね。和田まあやさんの卒業に際して、3期生を中心にしたアンダーメンバーらと一緒に自分がどこまで頑張れるかやってみようという気持ちだったんでしょう。そんな彼女はライブを完走したことでものすごい手応えを感じ達成感を得ることができ、それをモチベーションに次のアンダーライブに対する様々なアイディアが溢れてきて、次はもっとすごいライブにするぞという意気込み満々だった。(大学で映像系の勉強をしている瑠奈ちゃん、もしかするとアンダーライブの映像制作にも一枚噛んでたりしてね)それがライブ直後に選抜入りと知ったことで、その意気込みをどこに持っていけばわからなくなったってのが瑠奈ちゃんが混乱にしてる原因じゃないかと思うんです。
「今回選ばれることは予想していなかった」という発言について、もしそれが正直な気持ちであれば最近の活躍ぶりをみるとちょっと不自然な気がしたけれど、その真意は「次のアンダラは、30thを超えて今までの中で一番にするためチョー頑張るぜ」という気持ちが強くて、選抜については意識の外側だったってことなんでしょう。
もちろん乃木坂に入ったからには選抜で活躍していつかはセンターにっていう思いは、口には出さないけれどメンバーみんな持っているはずです。瑠奈ちゃんももちろんそう思っているでしょう。だから選抜入りに対しては正直嬉しいことに間違いない。でもアンダーライブでやりたかったアイディアを選抜ではやり辛いだろうという葛藤がまだまだ彼女の心のなかで渦巻いてる、それが今回のSHOWROOM配信での彼女の発言や表情だったと思うのがワシの勝手な妄想です。
これまで乃木坂での一般的な印象としてある「選抜=上」「アンダー=下」という位置づけは間違ってて「上下なんてない、ユニットとして別のものっていうだけ」とワシはこれまで何度も主張してきました。
上に引用したブログの発言は、まさにワシが言い続けてきている考えと同じものを瑠奈ちゃんの気持ちとして表していると思うのです。
その点で「できるだけ多くのヒトに認知され自分のパフォーマンスを見て喜んでもらいたいし勇気を与えたい。そのために選抜で活躍したい」と願い、選抜入りに対して素直に喜びを表現した珠ちゃんとは考え方が違う気がします。
どちらが正しいとか間違っているとかはありませんけどね。
若月さん、樋口さん、北野さんなど卒業生もみんなで珠ちゃんのことを思ってる、乃木坂を大切にしているって気持ちがよくわかりますね。
テレビに多く露出することで認知度が上がってますます人気が上がるだろうけれど、ライブでは乃木坂46の金看板という位置づけの選抜では自分たちがやりたいことをアンダーほど自由にできるわけじゃない。そんなジレンマ(さくちゃんが自分オリジナルの細かい振り付け表現をオリジナルダンスに追加してたりするのは、そのジレンマ解消方法のひとつなのかもしれない)をどう解消するかが、これからの乃木坂の課題なのかなー、なんて思っています。
最後に勝手な妄想ですがメンバーの思いが反映されやすいアンダーライブについて、乃木坂時代に全体ライブやユニット曲の演出案など様々なアイディアを自ら考え実践し色々と面白いものを見せてきてくれた生田絵梨花さんや松村沙友理さんが、もしアンダーにいたらどんなすごい(ヘンな)ライブを見せてくれたのか、叶わぬ夢ですが一度見てみたい気がしてなりません。