INTERACTIVE LIVE SHOW ZCONについて(考察?)
今年になって「BEACONのリリースからもう三年か~」と、2021年の猛暑の中、友達と一緒に平沢を共有していたことを最近思い出しています。
ってことでZCONについて感じていることを書いていきます。
様々なネタバレが多く含まれるので、ご注意くださいませ。
気が付いたことがあるたび更新していくので、良かったらまた見に来てください。
前置き2
平沢さんの考えや、それに対応する曲というのは、恐らくそれぞれがある程度の場面において関係しており、もはや、それは塊のように複雑になっております。例えば、単に一人の人間といっても、その人には必ず生んだ両親がおり、恐らく親交を深くしている友達がおり、学校のクラスメイトや、会社も含め、先輩、同期、後輩、移動するときにすれ違った方たちへも影響を与えており、単に人間といっても、その人のパーソナリティを説明するには、その混沌とした関係性のトータルは説明してもしきれません。このようなものをどこから紐解いていくかは私の技量次第です。まだ高校生の私には試行錯誤している段階なので、わかりにくいところがあるかもしれません。
この記事は、新解釈や、結び付けられなかった思想などを結び付けるものではなく、曲や、アルバム、インタラノンタラ含めたライブのネットワークを構築し、恐らく背後にあるであろう平沢さんの像を確かめる、という姿勢です。
登場人物
ZCONには様々な登場人物がいるのですが、まず、nGiapという人物についてです。
この人の初出はP-0(ピー・スーン)という万国点検隊(平沢さんの作った物語に合わせてタイを旅する、みたいなイベント)です。
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この物語の大本は、かんたんに言えば人魚姫です。nGiapという言葉は、タイ語で「寡黙」という単語を英語で起こした言葉です。ここも、人間の足と声を等価交換される人魚姫の物語性に即しているものでしょう。
また、ユングの集合的無意識の海というのも同時に扱われています。この海は、「人は島として分断され、あなたに会えないが、海の底に行けばあなたに会えるね」という、当時コミュニケーションがうまくいかなかった平沢さんがユングに触発されて制作されたSCUBAの頃の考えとあまり変わりません。
その影響もあってか、P-0とほぼ同時期のライブPHONON2550の頭で、フローズンビーチ、嵐の海が演奏されましたMODEROOM - PHONON2550 LIVE / PHONON 2550 VISION
平沢進作品の中で、海に関する忘れてはいけない作品があります。「セイレーン」です。この作品もまた、先ほどの無意識の海というものが扱われています。P-0でも演奏されています。このアルバムの発売を記念して開催されたインタラクティブライブ「架空のソプラノ」では、もともと無意識も含んだ全き平沢進がいたのですが、海なる無意識が切り離され、平沢進と他人が分断された、SCUBAの時と同じようなテーマが繰り広げられています。
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このライブで一つの概念が登場します。それが「ソリッドエアーポケット」と呼ばれるものです。ソリッドエアーは、perspective時代に制作され、中期、解凍、還弦、その他もろもろと、様々なバージョンのある曲です。あとで出てくるので覚えておいてください。
「そもそもソリッドエアーとはなんなのか?」という話なのですが、そのまま日本語訳すると「個体の空気」という意味になります。百聞は一見に如かずなので、かんたんな図にしてきました。
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このような形になります。無意識は他人と関連、共通しあっているものなのです。そこに、ソリッドエアー(この画像で言う灰色の部分)という、個体の空気が人と人とを分断します。そこで、平沢進はソリッドエアーポケットという名の牢に入れられ、海を失い、他人との共有を持たなくなります。だから自己喪失に陥り、コンテキストケイジに閉じ込められるのです。
パースペクティブ時代の曲も「恐怖があるだけ」「言葉があるだけ」「ドキュメントの教理」「ドキュメントの驚異」「ここはここになくただストーリー すれちがうNarratageの亡霊」とのこりギリギリとZOMBIから書かれています。他人との共有が、海ではなくここでは言葉として描写されています。このアルバム内では後のSIRENのように回復することがなく、SCUBAから徐々に海に突入していくのです。この二曲は、会然trek 2k20 03で演奏されたおやすみDOGとZCONで採用されかけたZOMBIという、関係の深い曲同士でもあります。``おやすみ``と、無意識へのいざないを示す曲が結びつけられているのも面白いですね。
そして、架空のソプラノでは、この無意識の海がほかの言葉で言い表されています。それが「緑の神経網」です。英語でグリーンナーブ。あとで出てくるので、これも覚えておいてください。
タイトルにもあるソプラノは、セイレーンの声の事で、海から発し、無意識にヒラサワを呼び寄せます。
余談ですが、有名な論理テノールは、架空のソプラノの対になる存在で、ソリッドエアーポケットに平沢を入れた張本人です。
トビラは半男半女によって開かれる、、、つまりアーキタイプエンジンを果たした人の声に作用するのです。「She was made in Malaysia」「遠くからキミが声を枯らして呼ぶような夜はこんな歌で迎えようか」、アーキタイプエンジン、KING DOMは、ZCONの手前にある第9曼荼羅、19年フジロック、24曼荼羅で演奏されました。点呼する惑星の手前にあるPHONON2551でも同様。
脱線しますが、重要な話があります。このソリッドエアーポケット(牢)に入れられ、不完全、制限が加えられた平沢さんをほかの言い方で言い表すことができます。HUMAN-LEです。HUMAN-LEとは、無頭騎士の伝言(核P-MODELライブ「回=回」)によると、機能制限版のHUMANであるとのこと。ようはLimited edition(LE)です。歌詞では「囚われのヒト科」と書かれています。回=回のメモカが再販したら「拝啓 HUMAN-LE殿」を確認してみてください。この記事と照らし合わせたらわかるかもしれません「そう、思い出すだけでよいのです。あなたが私であったことを。」
そして、その牢の事を指す曲がTRAVELATORなのではないでしょうか。「前方シークレット 後方シークレット 見ぬよう 出ぬよう」
次は点呼する惑星の話になります。
この作品は、冒頭で話したP-0と時期が近く、インタラクティブライブでも映像が出てきます。
端的に扱いたいので「可視海」「Phonon Belt」の二曲に絞ります。
可視海については、LIVE回=回追加公演のBSPでも「人の無意識」と、これまでの情報を補足するような発言がありました。曲そのものの意味としては、ある一定の文脈の中にとらわれ、それゆえ海に映し出されるものもその文脈に寄ってしまうということだと思います。だから「永劫の姿を見せず」なのではないでしょうか。
「その海は彼が知っている通りの海として振舞う。それが可視海だ。今日の可視海は善であり、昨日の可視海は悪の権化であった。たとえまだその海について未知の領域があったとしても、それはいずれ誰かが経験した海の領域として振舞う。 そのようにして”海”は、ついに見られることはなかった。」 【Phantom Notes 新譜世界断片高倍率拡大図8】より
ちょっと脱線しましたね。
Phonon Beltについてです。
この曲の元ネタはPhoton Bletで、フォトンの帯が地球を覆い、人類を高次元に持っていくという主張です。フォトンがフォノン、つまり音に置き換えられるというわけです。「そこは路地である。斜め右背後から来る音は純粋な音程のみを持ち、斜め左前方から来た音も純粋な音程のみの波だ。彼の頭蓋骨の中で二つの音が出会うと、即座に共鳴するものがあった。感情だ。彼はひとかどの人間として交換不能な個人史を持ち、同時に重く汚れた灼熱の遺恨を背負っている。そのために彼は完全に世界を見誤っている。というより、彼はその世界の創造者であり、犯されることのない地位に立つ権威者である。
後方から第三の音が迫り、先の二つの波と彼の頭蓋骨の中で出会う。それらの音は彼の歪んだ個体性に惑わされることは無い。共鳴させるべき感情を寸分の狂いもなく汲み上げる。到来する音群が帯状の和声となり、更に多方向からの音群と交わった時、彼は複雑な共鳴が彼のクローンを作り出すのを見た。クローンはひとかどの人間として路地に立ち、その個人史と灼熱の遺恨で世界の創造者となった。斜め右背後から音が来……」
「—その後—
第9図の続きである。
クローンは果てしなく作られたが、少しずつ生じる遺伝子の乱丁やミスプリントの結果、僅かに多様性を持ち始めた数十番目のクローンはようやく気が付く。自分は複雑な和声の共鳴であると。その時、もはや不協和音と化した音群の中から良き旋律を掘り出す術を発見した。それは彼自身の在りように対応して現れるのであった。彼の感情と音との立場は逆転した。音が感情をくみ上げるのではなく、感情が音を呼び込むのだ。今や彼はノイズの中からあらゆる旋律を自在に取り出すことができる。彼はあらゆる周波数を恐れることなく歓迎した。音としてあり得る全ての周波数(ホワイト・ノイズ)を呼び込んだ時、彼の立っていた路地は消え、そこは蓮の花咲く水辺となった。彼が、実は初めからそこに居たのだという事に気が付いた時、全てのクローンは消え、彼がオリジナルとなった。」
つまり、「アニマ(男性的視点の無意識)の声なき声」なのです。
セイレーンを作った時のインタビューの内容なのですが、「男性が出す甲高い声が大事である」といっておりました。なので、アニマなのです。
セイレーン、FGGはP-0、点呼する惑星で演奏されました。
PhononBeltは会然TREK 2k20 03で演奏されたのですが、ここがBEACONと繋がっているのではないかということです。
![](https://assets.st-note.com/img/1733236989-G5zTs6a8WvJS2A1idyb9FxZI.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1733236989-oC5Kw30ENzXs9aPhuRrT76b8.jpg?width=1200)
このように、帯がBEACONから発せられているのです。海と繋がっているので「無形の地図の上」なのではないでしょうか。アルバムの写真にも海がたくさん描写されていますし、上にある通り、BEACON(灯台)が海の上にあります。メモリアルパッケージカードで、ZCONITEが収録されていたので、もうすでにこのような構想があったのではないですかね。
脱出系亜種音
24曼荼羅についても書きたかったのですが、ZCONに焦点を合わせるため、端折ります。(どこかで書くかも?)
このライブは、BEACONが発売されてすぐに開催されたライブです。
ENOLA、Solid Air、庭師KING、Big Brotherを上げます。
このうちのENOLA、庭師KINGは、点呼する惑星で演奏され、近い時期にリリースされたという共通点があります。Solid AirはPHONON 2553でもあるので、割かし近いところにある曲たちです。
ENOLAは、ALONEを逆さにした言葉であり、病原菌です。同ライブで演奏されたアヴァター・アローンもそれに含まれるものでしょう。つまり、``ソリッドエアー``ポケットに入れられた人なのではないでしょうか。24曼荼羅でGEMINIという、宇宙が若干のモチーフとして扱われている曲がアレンジされましたし、電子悲劇/ENOLAはセイレーンの翌年の発売なので。BEACONも、平沢がジャケットでスペースヘルメットを着用しています。
「今夜、キミになろう」というのは、ソリッドエアーポケットに入れられながらも、海の底に居るキミを求めているのではないでしょうか。そこから「夜に夢魔の不在を知り眠れ」へと成長するのです。無意識は普遍的なものなので、「忘れた力拒まず誘う声を聴け」「過去はたった今 今はたった今 明日はたった今 キミに帰る」となるのでしょう。消えるTOPIAも、語感をENOLAに寄せている曲なので、このような関係性になるのではないでしょうか。
そしてBig Brotherは2004年、核P-MODEL名義でリリースされた「ビストロン」に収録されています。アンチモネシア、前年に公開された二重展望2020のアレンジ元もそうです。この作品は、ジョージオーウェル「1984」から影響を受けている作品です。皆さん知っての通り、P-MODELの1stアルバム「IN A MODEL ROOM」もそうなのです。年代で言えば、アレンジされたHOLLAND ELEMENTも1984年発売。
ZCONでもアートブラインドを演奏しています。「保護者の目」「ミライハキレイニ」、、、これは平沢さんの長年のテーマでもあるのですが、権力を持ち、悪意をもって人を支配する人と、それを誤魔化され、3S政策のように腐った娯楽(平沢さんにとってのJ-POPがそれに近い)を享受、消費し続ける人と、支配に気づくが周りから白い目で見られ、異端扱いされる人。24曼荼羅の目標として、「ステルスメジャーの不死」というものがあげられます。「多数派であることが、空虚な、あるいは自滅を招く世界観さえも狂信させ、有無を言わせぬ説得と圧力を獲得する、この奇妙で不誠実なタイムラインからの逃亡を図り、私の足跡に付着して進路を鈍らせる量的狂気の無意味化を図る」異端扱いされ、良い扱いをされなかったニコラ・テスラを象徴するアイテムの「テスラコイル」を指さす平沢さんです。
ZCONの前に一つ重要なニュースがありました。それが
「架空のソプラノ」のサブスク解禁です。
平沢進、1996年の<SIREN - 架空のソプラノ>音源が配信決定 | BARKS
これは、単にDVDの在庫が底をついたことが原因とも考えられますが、先ほどの事を踏まえると、予習の意図を感じます。
この記事の最初の方で書いた、脱出系亞種音にて機材トラブルの影響で演奏されなかった「HUMAN-LE」のリベンジなのかもしれませんね。
それに加え、平沢さんの滅多に更新しないインスタグラムで、ZCONの直前にセイレーンに関する投稿をしました。Instagram
ZCON
ラストシーンでZCONを爆破した後、緑色の空間につながる亀裂(作品内ではTIMELINEの亀裂と呼ばれている)が割れるように登場するのですが、これが緑の神経網なのではないでしょうか。記憶のBEACONの「時の流れの清廉」は、清廉(セイレーン)の存在がTIMELINEと繋がっていることの証明になると思います。24音堰は、脱出したタイムラインをせき止めるという表現がされています。つまり液体であるのです。
TIMELINEでもう一つ話題があります。なぜ、2020~2021年にTIMELINEの東をシリーズとして採用したのかという話です。Timelineの東は核P-MODELの2ndアルバム「гипноза」に収録されている曲です。2013年発売。
そこでこのアルバムに収録され、同じ24曼荼羅で演奏され、当時のTwitterでよく投稿された歌詞もある曲があります。排時光です。
「延命を と警鐘さえ脅迫の緊急車の突進は脱輪の炎上の天命をと時間流のタントラは究極で引き裂かれる自認の砲弾で」という歌詞があるのですが、これと救済の技法と繋がっているのではないかという点です。「繰り出せ警鐘を打ちレスキューのコスプレで」が分かりやすい。事実、24曼荼羅、脱出系亞種音の衣装は会人のルべダリアンとともに救済の赤い帯をモチーフにしたもので、会然TREK2k20 02と04、脱出系亞種音で演奏されました。
GIPNOZAが発売されてすぐのHYBRID PHONON(2014年の方)、で上記二曲が演奏されました。これでZCONのクライマックスのASHURA CLOCKについて説明ができます。演奏されたのは還弦主義の方ですが、このバージョンではイントロにソリッドエアーの逆再生が入っています。この記事を読まれた方には意図が分かると思います。「淡々と口笛でドアを開け さんさんと陽を浴びて身を落とし」という歌詞の意味も分かりますね。
この辺りは私が参加させていただいた「ステルス信号コンバーター」で細かく書かせていただいたので、詳しく読みたい方はご一報ください。私が書かせていただいた文章だけで約15000文字ありますので満足いただけるかなと思います。(この記事が約8000文字なので、だいたい2倍です)
TIMELINEに戻ります。「蓮の葉の雨粒ほどの宇宙にもキミの無限を見た」というところにおいて、八の字を描く無限のループ(ロタティオン)24曼荼羅、蓮が描かれる会然TREK(SWICHED-ON LOTUS)
![](https://assets.st-note.com/img/1734012504-0YtoVMZJfdPTE47zFieOahm9.jpg?width=1200)
というようにつながり「エンドレスの比喩を咲いて生まれてくるキミの日」のTIMELINEの終わり。に導かれます。
ZCON(GOOD ENDのルート)
ZCONはご存じの通り、最終公演にGOOD ENDにたどり着きました。
このライブでたどることのできるルートは、だめだめなBAD END、まだマシなBAD END、GOOD ENDの3つです。
このライブの目的は、BEACONを聴くためにそれを阻害しているZCONを破壊するといったものです。2つのBAD ENDはZCONを爆破するために必要なことを満たせなかったがためにBEACONが聴くことができなかった(物語としての体裁なので、曲自体は演奏される)のですが、GOOD ENDでは満たせたので聴くことができました。それぞれ物語に合わせて曲が変わるのですが、GOOD ENDではLEAKでした。LEAKは「漏れる」という意味の言葉です。
ここで演奏されたのは還弦主義のバージョンなのですが、原曲は「KARKADOR」という1985年に発売されたP-MODEL名義のアルバムです。
1984年発売のSCUBAの次のアルバムというわけです。SCUBAはこの記事の最初の方でも書いた通り、ユングの集合的無意識の海をモチーフにしてできた作品なのですが、この作品も例にもれず無意識にフィーチャーしています。
KARKADOR、解凍P-MODELアレンジの「I'm your」
還弦主義のバージョンでも、日本語で「私はあなたのLEAKです」という意味の「コンク―リーク」という歌詞があります。恐らく、ソリッドエアーポケットからの脱出に成功し、私とあなたは無意識(海)を共有できるということなのではないでしょうか。つまり、漏れるということです。これはBEACONを聴くこととおおよそ同義ととらえてもよいでしょう。会然TREK 2k20 03でも演奏されました。
nGiapについてだいたい書き終わったので、次はルビイとシトリンです。
それぞれ鉱石の名前なのですが、色に注目してください。赤と黄色です。
察しの良い方ならピンとくるかもしれませんが、狙撃手の色なのです!
狙撃手は会然TREK 2k20 02と04で演奏されました。尚、04では02と異なり、原曲ではなく新規アレンジのバージョンでした。
そしてグッズです。04はメモリアルパッケージカードとTシャツの二種類だったのですが、Tシャツの色をご覧ください
![](https://assets.st-note.com/img/1734718926-WaXjwvUVg4tlFS0xcAp5eiHY.jpg?width=1200)
赤と黄色の混ざったオレンジ色なのです!
この赤(ルビイ)と黄色(シトリン)が混ざるという現象は、ZCONの最終公演をご覧になった方には明白になっているでしょう。
このスナイパーという存在は、戦争や、争いの前提となる対立のもとに存在します。24曼荼羅では、反戦歌の祖父なる風、2k20 03では帆船108、02、04でもBLUE LIMBOに収録されている曲を多くやりました。BSPでも、本人からそのような旨のことを本人の口から出ています。
2021年あたりから多用し始めた「認知的不協和」という語も、このような対立から生まれています。事実、ZCONのBSPでは、「認知的不協和からルビイとシトリンというキャラクターができあがった」という発言があります。
このような対立は人間にとってよくない影響を及ぼすという点において、平沢さんがにゃんこ大戦争をやってない理由にもなると思います。XユーザーのSusumu Hirasawaさん: 「短絡しないように。 私はにゃんこ大戦争をやっていない。」 / X
これを、ある程度の冗談ととるか、真面目なものととるかは難しいです。平沢さんは、シニカルに、かつ現実的に描写する人です。ふざけたような発言であっても、それはおもちゃのような比喩でもあることが多々あります。解凍P-MODELはこれがけっこう多いです。あと、猫のゲームはプレイする人でもあります。ねこあつめはやってました。
音楽的な余談
Timelineの東、TIMELINEの終わり、LEAKともにカノン進行です。平沢さんにとって、こういう出来事の象徴なのでしょうか。
もう一つ。
HUMAN-LEは、AメロとBメロがCメジャーでサビでEメジャーに転調する曲です。Cは「シー」Eは「イー」と発音しますが、シー→Sea→海、イー→良い、と捉えることができます。つまり、「海(C)で私があなたであったことを思い出し、それがいい(E)世界へ導く」という洒落です。ちょっとこじつけ臭く、くだらないと思われるかもしれませんが、私はいい発見ができたと思ってます。