平成までの"合戦"を超える
大晦日の夜、氷川きよしの衣装やMISIAのレインボーの背景演出に見る「ジェンダーを超える」メッセージは、きっと日本中の多くの人に届いただろう。
視聴者として、ジェンダーを超えるメッセージをたっぷりと受け取ったあと、最後の採点シーンで、白組vs紅組の構造に戻ってしまったことに興ざめした。
まるで、理想のおとぎ話と現実世界をいっぺんに突きつけられたように。
多国籍なバックコーラス、民族衣装をまとったダンサーも増えたように思う。星野源の「Same Thing」や嵐の「Turining Up」など、英語の曲も増え、”国境・ジェンダー・年齢を超える”メーセージが垣間見れる番組となっていた。(メディア論でいうと、”受信者として消費した”って表現がいいのかもしれない。)
しかし、どんなメッセージを受け取ったって、番組名は所詮「紅白歌合戦」なのである。結局は、男と女で競う世界なの。勝ち負けがあるの。
番組を象徴するタイトルの重要性。
2020年の大晦日は「紅白」でも「合戦」でもない、何かが見たいー。
そう思った2019年の年越しであった。
令和2年の日本は男女も勝敗も超えた”何か”を目指していくのだろうか。
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