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生と死

昨日は幡野広志さんの写真展へ行った。青山のほぼ日刊イトイ新聞のストアTOBICHIで開かれている。

「やさしく、つよく、おもしろく」

私はこのほぼ日の行動指針が好きだ。幡野さんの写真たちは、この3つを表しているようにみえた。

まず「やさしく」。幡野さんの優くんという息子さんの写真や、10年前に旅に出た際に撮った遺跡たちがやさしい。


次に「つよく」。幡野さんのお見舞いに来て、寂しそうにする優くんの姿がつよかった。狩猟され、される獣たちがつよかった。

2階の写真を見ていると、窓の外の青山霊園の墓石が目に入る。1階に展示されている海にまつわる写真たちも、「海上遺跡」というタイトルなのだ。死を連想させる言葉を入れることに、幡野さんの力強さを感じた。


最後に「おもしろく」。壁に書かれている、幡野さんのコメントがおもしろい。くまネコという写真にも登場するオリジナルキャラクターも、かわいい。私もスタンプを押した。

展示を見ながら、泣いている人もいた。あの場だけ、降りしきる雨のなか、時間が止まっているようだった。


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