釣行記-130【おっぱいおじさん】
釣りです。真鶴に朝4時集合です。車検のため代車のプリウスで向かいます。
「隕石でも降ってきたの?」という位に至る所ボッコボコです。でもリッター20km走ります。燃費は正義だと思い始めています。
到着と遅刻
4人で行くはずが誰もいません。暗いです。
一人来たので、一緒にヘチっぽく釣りします。サンライズしてます。
釣れます。ホシササノハベラ、でしょうか。スター性ある名前です。
釣れます。
ここで入電。あと2名は1.5時間ほど遅刻とのこと。まぁ仕方ない。ていうか、前週は完全寝坊で参加すらできなかった自分としてはなんも言えねえ。釣ってたらいつの間にか時間も過ぎ、集合して出船です。
今回のターゲットは今年大活躍の(磯野)カツオとシイラです。大島方面にゆるゆると向かいつつ、途中で爆ったらそこで終了にして引き返してこよう、というなんともエコなストラテジーです。
今回、近年稀に見る凪でして、潮目なんぞありません。当然、ゴミもありません。流れ藻もありません。が、撃ちます、なんとなく撃ちます。するとなぜか同船した素人さんが早々に(磯野)カツオをキャッチ。しかもメガバスのpop-xでキャッチ。結構イミフです。
その後、大きめの流木があったのでメタルジグをぶち込んだら着水ヒットです。が、バレます。くっそぅ。シイラ(ペンペン)でした。ヒット後、例のごとく泳ぎのたうちジャンプした際に見えました。
しばらく南下すると再び流木発見。先ほど、フックアウト後にジグを木に引っ掛けてしまい、ロストしたくないのでミノーにチェンジしておりまして、それをぶっこみます。ミノーはロストしてもいいのか?という話もありますが、チェンジです。
釣れます。ペンペンです。今年のミッションがまた一つコンプリートされました。一応タックル記載。
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ポルタメント73S
ステラ4000XG、PE1.2、フロロリーダー20lb
ジャクソンピンテールサゴシチューンイワシ
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なんか変です。例年、6月にはシイラは釣れ始め、この時期は既にペンペンが大軍を成しているはずなのに群れがうっすいです。
ここで考えます。
1.ショア付近に戻る
2.このまま大島付近まで行く
2.で。
大島
結構近いです。そしてナブラ的な何かをウォッチしつつ、手軽な釣りを始めます。
釣れます。周りはもっと釣ってましたが。。。
こちらのアカハタチームは、最初は引くのですが、すぐに諦めて上がってきます。アカハタが釣れ始めると連発も多く、他の魚はたまに混じるくらいなのですが、次のヒットは明らかに変。アカハタとは思えない果敢な抵抗を最後まで試みます。なんか変だな、と思ったら。。。
赤いオジサンですね。この後、船中にはもともとおじさんもいましたが、周りで釣れる魚もオジサンだらけになります。よく引くオジサンとか、大きいオジサンとか、元気なオジサンとか、そんなに臭くないオジサンとかがぽこぽこ釣れます。
さしずめオヤジ狩りです。
赤くてめでたいのですが、見た目が若干キモいですよね、オジサンって。若ぶってもおじさんはおじさんなのと同様、赤くしてもオジサンはオジサンだから可愛らしくもかっこよくもないのですよね。
あと挙動がすげーおじさんぽいんですよね。中高年のおじさんて何かヘマした時、はたから見るとしょんぼりしているように見えるものの実は全然気にしてないのと同様、オジサンは釣られた後の仮病ぷりというか弱ってるそぶりが上手い。
ハタとかカサゴ類はエア抜きしてあげないと帰れないのに、オジサンはリリースすると弱っているように見せかけて心配になるものの、少しすると元気に自宅に帰るあたりマジでおじさん。
沖縄では15cnくらいの小さいオジサンが連発する時がありましたが、こちらではなぜか中型が連発。こんだけ大きいなら食べるところもあるだろう、というか試しに食べてみたいな、という好奇心からキープしてみることにしました。
それにしてもオジサンが連発するので不思議に思い地図を見てみました。地名はもしかして新橋?
乳ケ崎、でした。乳、つまりおっぱい、俗にいうパイオツに寄ってきていたあたり本当におじさんです。キモい!!
しばらく数釣りして遊んで、ぼくたちおじさんも自宅に帰るべく帰港しました。お疲れ様でした。
まとめ
・オジサンは居れば、ワームでもジグでもなんでも釣れる気がしますね
・老練なおじさんは「食えないやつ」と俗に言われますが、オジサンはどうなのでしょう。好奇心に負けてキープしましたが本当に食べることはできるのでしょうか?
酷評すぎる。。。ちょっと前に見たユニコーンフィッシュは内臓が臭いらしいので対応策はあるようですが、皮目が臭いって加齢臭同様の宿痾な気がします。やぁ。。。困ったな。。。と思いつつ調理します。
青い皿がアカハタ、赤い皿がオジサンと、洗濯物を分けられて処理されるおじさんのように慎重な対応をされております。酷評の原因の皮は、おそるおそるですが付けたまま揚げました。
「臭い」「見た目がキモい」「自慢話が多い」「まずい」「話が長い」「顔がデカい」「鱗がデカい」「あぶらぎってる」「無駄に声がでかくてセミみたい」等々、等々、一旦刷り込まれたオジサンバイアスからはなかなか解放されず、腫れ物に触るように口に運びましたが、そんなに悪くないです。上記のURLを踏んでなかったら「これ結構、旨いね」で済みます。ていうかむしろうまいと思います。
アカハタのぎゅっとしたプリプリ感ではなく、繊細かつ可憐に脆く儚く解けていく、名前はオジサンのくせに少女だけが持つ美点を存分に備えた優しい味わいの白身です。味わいの濃さはないものの、こうしたフィレオフィッシュで出てきたらオジサンは結構人気が出るのではないでしょうか。フライよりもてんぷらなんかのほうが引き立つ感じです。
また、アカハタは今回35cmくらいの良きサイズのものを3匹使用。
いい値段や。結構個体差があり、歯ごたえが強いものは皮目の味わいも強く、蒲焼なんかにしたらさっぱりしつつも、うなぎの脂の濃さとは違う方向性の濃い味わいで美味しいのでは?と思いました。次釣れたらやってみようと思いますが、鱗を引きにくいんですよね、皮旨いのに。困ったな。
以上、お疲れ様でした。