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釣行記-089【GOTOしらこ】
どうもこんにちわ。釣行記の089回目でございます。
繊細で敏感、しかしながら粘り強くもある僕たちのティップをランさせに行ったあの日、とある大手旅行代理店の取締役を務める友人から「北海道に来週たらジギング行きましょうよ」と。そんなの行きたいけどさ、来週って。。。
そして気がつけばエアを取り、宿の手配を手伝ってもらい、スロージギングロッドを追加配備しておりました。
準備編
タックル
1)ライト五目:アオゾイ、小さめのたら、ほっけ、等々
→ソルティガSJ-2+オシアCT301。ハンドルを純正に戻し、今ついているカスタムハンドルはカルコン401に移動。PE1.2
2)ヘビー五目&250gタイラバ:10kg程度のたら、その他
→ソルティガSJ-5(誕生日プレゼント。もち、セルフで)+カルコン401。ハンドル交換。PE1.5
3)するめいかとかちょいキャスティング
→ジェットセッター510&60c+カルコンDC201。PE1.2
4)実験用:レバーブレーキリールでタイラバ等バーティカルゲーム
→ポルタメント73+エクスセンスLB。PE0.8
ジグ&タイラバ
・スロー200-300gくらい
2way165、シークレットレクター170、ノヴァ170、メサイアセミロング180、CBナガマサ200、フリースロー250、arc290、太閤300、シークレットレクター320、スパンキー360、等々。合計で2.4kgです。重い。
・タイラバ
ドロップK120g、ベイラバーフリー120、150、200g
・TGベイトキット(60x2x5)&ボーズレスキット(30、40、50、60、80)
その他
・ツインスパーク3/0x3
・プラつの、あるいはメタルスッテ
太字は新規購入。合計で55,000円くらい。
持ち物
・いつものセットをなるべくこじんまりと。プライヤー、リーダー(12、30、40)、ノッター、フックシンカーセット、フィッシュグリップ、蓄光機、ライフジャケット
・防寒等
えっ?
真冬装備をフルパワーで持っていかねばなりません。モバイルバッテリーで発熱するベストとか。そして、遠征の度に毎度問題になるのが、機内預け入れ荷物の重量問題。暫定的な対策として、
--
・リール、シンカー等、小さくて重いものはなるべく機内持ち込みにする
・かさばるものは預け入れる
--
この二点なのですが、それにしても嵩張り過ぎでは。。。上着、オーバーオール、ダウンパンツ、ベスト、パックロッド、この時点で既にリモワの86lのラゲッジの片側を占有、ダウン、インナーで片側2/3を占有、と。困ったな、と。
旅程、予算等
エア+宿:36,000+17,500=53,500
船代:二日で40,000円程度
レンタカー:三日で@10,000円程度
羽田駐車場等雑費:20,000円程度
単純な遠征費用としては120,000円程度と、2泊3日ならばまぁそんなもんかな、と言った感じ。新配備の道具を入れると。。。が!まぁそこは目をつぶりましょう!!
そんで、出発前日、初日の出航は多分不可、二日目だけ、というなかなかハードな報告が。。。今年の遠征こういうの多いな。。
実釣編
DAY1
早朝です。マスク忘れました。
もらえました。そして飛びます。つきます。
冬やん!まずは狩ります。
狩れました。北海道最初の獲物は地域限定モンスターでした。幸先よし。
レンタカー、10時からのはずが一時間早く借りれることになったので、早々に現地に向かいます。
冬っす。そして中継地点に到着します。
ホームセンターの一角に釣り具コーナーがあるのですが、そこがまたツボをついたセレクトというか、「イイ」んですよ、とても。
針付きのタコベイトが豊富。
ジグはなぜかこういう配置。スローだろうとなんだろうと、釣れるやつ中心に置いてます。そして刮目すべきは右下。
サーモンバット。値札を見ないで買ったら2,800円となかなかの高級品。しかし、セ・パ両リーグ制覇を目指すので二本は必要。補給も完了したので、意気揚々と向かいます。
到着。次にお腹の補給をします。
荒磯料理。
しかし食べたのはラーメンです。近所にあったらそこそこ通いたくなる味。北海道の麺で美味しいです。
物心ともに補給が完了しまして、やることもないので、釣りをすることになりました。ウトロ漁港です。
なんていうか、一言で言うと凄いところです。
変わった岩のある港。
しかし振り向けば雪山、と。そして、強風、晴れ、小雪がちらついたりと、天気がめまぐるしく変わる中、立て続けに根掛かりします。リーダーを組んでおりましたら、同行の友人が水面まで5mくらいある防波堤の上からカジカをかけています。
「どうすんだろう。。。」と思ってましたが、ゆっくり寄せてきて、低いところで無事キャッチ。
でっかい。あとから知りましたが、ギスカジカ、らしいです。ルアーはバグアンツの3incかな。
これはでっかいし、ゴツゴツしててなんか怖いし、珍しいやつなのかな、と思ったらその後連発。瞬く間にコモディティ化します。
保護色っぷりが凄い。
そしてぼくにも釣れました。フリリグにパワーイソメ(細)を総掛けにしたヤケクソリグで。スレで。クビ細すぎですね、ギスカジカさん。おなかぷっくりで妊婦さんぽいのでリリースです。北の大地でもメスにモテます。
この後、さっきの釣具屋で仕入れたこいつを使ってみます。
ブラー。なぜかというと、友人がこれにミミズをつけてホッケを釣ったから。ぼくはこれにパワーイソメ(細)をつけてやってみます。すると。。。
6連発くらい。フォールよりも中層スイミングでバイトが多く発生しました。ミスバイトもあるのですが、追い食いしてくるやる気っぷりがエゾメバルのみなさんにはありました。ありがとうございます。
そして試される北の大地は日没も早い。16時には日没なので、ホテルにチェック・インし、温泉にインしたりして翌日に備えます。ただし、翌日は天気の関係上どうしたらいいんだろう。。。という予定です。お疲れ様でした。
DAY2
荒れております。どうしよっか、となりまして、「今日はカレイでも釣りたいですよね」と控えめに要望を提出しましたら認可されましたので港に向かいます。
大仏みたいな、男根みたいな岩がそそり立っています。ちなみに風速で11mくらいの強風。何も釣れません。仕方ないので、前日のポイントに戻ります。
この日の昼ごはん、現地調達した魚を食べてみよう、という算段でした。が、この天候では。。。と思っていたら、前日無双していた無口な友人が「大丈夫です、オレ釣るんで」と一言。
有言実行でトゲカジカ(右)とギスカジカ(左)を捕獲。有言実行かっこよすぎます。かっこよ!!
一方のわたしは、前日入手したブラクリにパワーイソメ(細)をつけてホッケをキャッチ。
やったね。この時点までは貴重な魚だと思っていました。
そして釣りは切り上げ、人気のないところまで行って、食べることにします。
なんかやってますね。
お、鍋ですか、いいですね。いいんじゃないですか。
あれ?撤収ですか?
寒くて湧かないので車内でやってますw
出来上がり。手前に「ミミズ」の箱がありますが、入ってませんよ。
今回の鍋、ギスカジカとトゲカジカの鍋なのです。ぶつ切りにして煮て、野菜を追加して完成。うんまいんですよ。
実際食べてみると、スープがなんたって最高でした。魚自体、マゴチとかカサゴみたいに見えるけれど、身の感じはアンコウに一番近いのでしょうか。皮も鱗がなく、アンコウなのでしょうね。当初はポン酢で食べて、途中からは鍋に味噌を追加して味変。味噌味、最高ですね。上から読んでも下から読んでも味噌味なのがまたいいですね。たまんないっす。
明日は出船できるようなので、今日のところはこのくらいにしておいてやって、翌日に備えます。お疲れ様でした。
DAY3
前日に比し、暖かい、と言っても最高気温7℃くらい。真冬の東京湾、といった感じですね。完全武装で臨みます。
行ってきまーす!ぼくのタックルは右から四つ。スピニングタイラバ、ライトジギング、ジギング、なんでもやる竿。船長、なんでもやる竿に興味深々でした。
ほどなくポイントに到着。まずはたらを釣ろうと、釣りたいと思います。しらこ食べたいのでね。なので、釣れたらオスは殺せ、それがここオホーツクのオキテ。でもたらこも食べたいです。なので、釣れたらメスも殺せ、それもまた、ここオホーツクのオキテ。
そのオキテを忠実に守るべく、前日から、いや、なんなら釣行が決まった段階から情報収集およびシミュレーションを繰り返しておりました。結果、まずは実験としてスピニングタイラバから始めます。
途中、ばきばきとバイトが発生し戦慄します。そしてヒット。バレました。が、すぐに再ヒット。
ほっけでした。
ここで思いました。「これはイージーすぎるな」と。なので、自分に喝を入れるべく、釣れるかどうかわからないルアーでのチャレンジを開始します。試される北のジグです。
タックルはこの日の為に誂えたソルティガSJ5にカルコン401、PE2.0でリーダーは40lbです。そんなデカイの釣るの?と。
まず先鋒です。初日に坂本ホーマで入手したエゾハチのオンジジグを投下します。
着底、とほぼ同時にバイト。イージーっす。ガヤガヤ釣れすぎる外道なのでガヤと呼ばれるエゾメバルですけれども。。。
多分、これはイージーな状況が続く、そんな感じがしました。なので、流しごとにジグをローテーションしてみることにしました。
次鋒はナマラジグです。
ミステリアスなポップコーンを食べながらやります。
イージーにもほどがあるというか、なんなのでしょう。と思っているとすぐにいいバイトが発生。
メインターゲットのアオゾイが釣れました。いいの?こんなんで。と思いながら再度投下しますと、ほどほど大きめのバイトで、結構重たい。なんだろう、と思い引き上げますと。。。
!!!
こういうの、たまに釣り番組で見たりしますね。でも「やらせだろ、こんなの」「騙されるわけないじゃん」と冷ややかに見ておりました。実在するのですね。なまら驚いたわ。ナマラジグは釣れることがわかったので、次に行きます。
知床のつり、ネット情報を一回りしたところ、ナマラジグと、このボーズレスのチャチャはよく見た気がしたので、これも坂本ホーマで買っておきました。
釣れますよね。はい、次のかたー。次はスミスのナガマサさんです。
ナガマサさんはホッケダブルでした。おめでとうございます。はい、次のかたー。次はキハダエビング用に買って一回も使っていなかったブルーブルーのエスナルさんです。
マダラとヤナギノマイのダブル、やりますねー。おめでとうございます。念願のたらです。オスかメスかはわかりませんが、とりあえず〆ておきました。
そしてこの辺で気づきました。これは、バイトがあっても、よっぽどではない限り次のバイトを待ったほうがいいのではないか?ということに。落とし込みというか泳がせというか、そうしたジャンルの釣り方だと思うのですが、まさかジグでやることになるとは出船前は思ってもいませんでした。これを次の方で試してみます。お次はムラマサさんです。よろしくお願いしまーす。
アカヤガラルアーですね。
さすがムラマサさん、アオゾイダブルです、おめでとうございます。
と、書いているとキリがなく、「永遠か?」というくらいに釣れ続けます。
試したジグ。全部釣れた。特に圧巻は一番下の、シーフロアのノヴァ。
こんなことあるんだ。。。シマゾイ、アオゾイ、エゾメバルのトリプル、と。残念ながら、針4本全てに掛ける偉業の達成はならず。
サビキでやるとこうした大惨事にもなります。
実際、ジグを投下し、魚がかからずに戻ってきたのは一回だけでした。といってもその一回は途中でフックアウトしただけで、ヒットはしておりました。
途中で100リットルのクーラーが満タンになり始めたので、リリースも開始しましたが、もう無理、ってくらい釣れましたので早上がりになりました。お疲れ様でした。GOTOしらこ、といいつつ、しらこ食べる前に釣りでお腹いっぱいになっちゃった感じです。
片付けしまして、送る魚を選別しましたが、まだまだ余っております。いっそのことクーラーごと送る、という案もありましたが、二泊三日でないと送れないようなので、15kgの冷蔵便で複数個に分けて送るのがベストな選択という、学びもありました。お疲れ様でした。
総括
会計
・新規配備品
ソルティガSJ-5、グラスミノー、TCハードツインスパークx4、メイホーリバーシブルケース、CBナガマサ200gアバロンインザグロー、いかづのx3
→54,327
現地でもう10,000分くらいルアー等を調達。
・旅費
エア(JAL)+GOTO用捨て宿泊費→35,766
本宿泊費→21,000
船代→10,000
もろもろ精算→4,500
飲食費→3,000
羽田駐車料金→4,590
で、ここまでで78,856円。ですが、地域クーポンが13,000円ついてきましたので、65,856が実際の出費?やっす。釣り具と合わせても13万くらい。当初の旅費だけの予算にほぼ収まる展開。なんかよくわからなくなってきたな。。。コロナは死滅してGOTOだけ継続してー
釣り
・行く前に聞いていた話では、タイラバなんて使う人はいない、と。なぜなら使わなくても釣れるから、と。で、実際やってみたら、一投でネクタイがボロボロになるし、フォールでバイト切れが発生するしなので、ジグの方が簡単です
・「北海道って海のルアーゲームの研究が進んでいないのでは?」みたいな仮説がありましたが、研究するまでもなく釣れるので、研究の余地がいい意味でない、というのが適切なのでしょうか
・流氷が融ける頃と、秋になるころに再訪したいものです。春はサクラマス、秋はサケ・カラフトマスなんかで
・ちなみに、今回、ジグは全て手荷物で機内持ち込み。持ち込めるんですね。今回一番有意義な情報かもしれません、これ
・ジグは圧倒的にロングがいいです。投下した回数が一番多かったのがボーズレスのチャチャでしたが、多点掛けが4回発生しました。スミスのナガマサ、ブルーブルーのエスナルは一投目で多点掛かりしております
・一方、タングステンのこぶりなもの、TGベイトとかはサイズ的に魚同士でシェアできないのでしょうね、釣れはするものの。。。といった感じ。その中で、ボーズレスのイエヤスはアオゾイ、マダラをキャッチ出来てたのでよさそうでした。