
釣行記-127【赤いダイヤを求めて】
どうもこんにちわ、ダイヤ好きですか?正式名称にするとダイアモンドが文語では適切な気がして、口語との住み分けが明確でない日本語の懐の深さというか曖昧さを感じてしまいます。
ほらね。
そして赤いダイヤなんですが、アカムツです。これまで数度チャレンジしています。多分、真鶴で3回くらい、波崎で1回、山形で1回の計5回くらいか。波崎、山形は割とガチで狙いに行ってくじけておりましたが空振り。今回は山形リベンジ編です。まぁ遠征ですね。
前回の山形
まぁまぁガチ目でした。2泊して、2日出航する予定でした。総予算は95,000円(新規釣り具含む)。そして釣果はディープライナーのVBx1、ウスメバルx1、アジとサバが1匹ずつ、加えて天候不順のため出航は1日のみという惨敗。
ジグって泳ぐから魚だと思ってました、あげるまで。船長も長いこと遊漁船やっていて「ジグ釣った人は二人目」とまぁまぁ驚いておりました。
船中でもアカムツは1匹のみでツラい黒歴史を追加してしまいました。
今回の山形
諸事情ありまして、車で向かうことになりました。新規の釣り具はほぼありませんので、移動費と船代のみ。でも結果的に72,000円と0泊の1日釣行としてはなかなか高額な釣行となりました。まぁいいんだけどね。では向かいます。
タックルはジギングx2、他x3です。
道中感じたこと
今回、片道500km前後、往復で1,000kmと自分史上最長のドライブになります。この最長距離を最短ルートで最短の時間で駆け抜けたい、そう思うわけであります。なので休憩も控えめに行きまして、最初に入ったのが安達太良SAです。
自宅から286km。まぁまぁ遠くまで来ましたね。
側道にそれようとしたところ、長距離トラックが側道でハザードを焚いて停まっています。「なんだろう。。。」と思いつつすり抜けていくと駐車場がいっぱい。。。コロナ禍による家庭内消費の増大の影響でしょうか。こうまで露骨なしわ寄せの様子を見ると、普段は感じない歪みを改めて認識してしまいます。解決策はないものか。。。
CDかぁ。。
その後は快調に推移します。
13年くらい山形県に住んでいましたが、酒田駅を見るのは初めてです。そして集合場所でとある看板を見つけました。
地上波でCMをやっていた珍しいレストラン。もちろん一回も行ったことはありません。
無事、仲間と合流し出船となりました。
実釣編
準備を開始した時点で、ディープの相棒、イータクワトロのグリップ部分だけを忘れてきていることが判明。ジギングはソルティガAGSでやることとなりました。
一投目で前回唯一のアカムツ獲得者が何かをかけます。嫌が応でも期待は高まりますがウスメバルでした。残念。
一方のあたし、船長から「もっとジグを動かせ!」と檄を飛ばされます。正直、どのくらいジャークするとどのくらい動くかが判然としてなかったのでナイスアドバイスです。で、気持ち強めに動かすと即座にヒット。すぐに成果が出るというのは気持ちEですね。
そしてこつんこつんとまぁまぁ突っ込む引きを演じてくれます。アカムツかどうかは怪しく、船長的には違いそうだなぁ、という雰囲気でしたが、こちらも期待が高まります。
くっ。。。
タックル
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ロッド:ダイワソルティガSJAGS-3
リール:ダイワシーボーグ300J
ライン:GOSENドンペペ0.6
ルアー:ディープライナースピンドルN210g東村Wゼブラレッド
フック:自作
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前回はディープじゃなく100mくらいのライトジギングで釣っていたため、本来の釣法では初のウスメバル。前回のジグのみの釣果からは幾分前進です。
慎重にあげたらこのざまっすわ。
この後、胴の間で船長にいろいろ教えを乞いながら進めます。
ジグの動かし方としては、1/4→1/4→1/2、あるいは1/4→1/8→1/2のようにリーリングのリズムを変えながらやってね、とまぁ当たり前ですが、そんな話や、結局アカムツはボトムから2m程度のレンジが一番いい、なぜかというと2mより上だとジャークでウスメバルやアラがバイトしてくるから、なのでアカムツキリングの効率性を考えると2m以内でどうアピールするかが全て、等々。
こんな感じ。ボトム近辺でメバル、アラがバイトすることはあるが、アカムツはほぼ2m以内。メバル、アラを釣りたくてアカムツを釣りたくないなら、2mより上でジャークで喰わせるのがポイント。まぁ、そんな人は居ないでしょうけども。。。
そうした現場の知恵に「ふむふむ」と耳を傾けているといつの間にやらジグはボトムから2mを超えており、そのあたりで「ドスンッ!!」という擬音が似合うバイトが発生しヒット。
これも、その前のウスメバルも水深はともかくとして、これまでやってたディープではありえないというか、導き出せなかったバイトでした。少しうまくなった気がします。
で、ファイトなんですが、まぁバラさないように過度のテンションはかけずに引き上げます。鋭角的な引き込みはなく、トルク多めのじんわりした引きなので多分アラ。
ここでもリーリングスピードを優先するよりもテンションの張り方に気をつけるべき、とこれまた当たり前ですが、プロの指導を改めて受けると矯正と反復による刷り込みがうまいことできてありがたいです。
やっぱりアラ。初物なので嬉しいです。美味いしね。
その後も続けますが、アカムツはさっぱり。。。船長曰く、底引き網の漁で海底が荒れたかも。。的な不吉な予想。それにしても釣れないため、船長はやや激昂し「あったまきた、アカムツしか居ないポイント行きましょう」と秘蔵の場所に釣れて行ってもらえることとなりました。
が、しかし、ですね。。。
もし釣れなかった時用に魚っぽいおやつを買っておきました。こういうのを食べても釣れないものは釣れないのです。
この場合、やるべきは釣り方を変える、だと思います。ジグを変えるか、ジグから別の何かに移行するか、です。とりあえずジグを変える作戦に変更します。
なんたってこんだけ持ってきてるんでね。総重量は6-8kgくらい。
一番手はスミスのウォブリンSです。形が気になり、釣れる気がして買ったのですが初使用。
これね。185gです。
すぐに釣れます。明らかに釣るべき魚が変わっておりますね。なんたって頭からバイトしてます。なのでチェンジ。
このジグローテーションですが、非常に悩ましい問題があります。ジグを変えると、そこまで何が悪かったのかがリセットされてしまうこと、です。詳しく言いますと、同じジグを使い続けると、潮や地形がわかりやすく、アクションに集中できるはずなのですが、ジグを変えてしまうと、そこまで得た当日の知見が一旦ゼロに戻ってしまうこと、です。理想としてはパイロットとなるジグを決めてあまり変えないパターン。
が、そうも言ってられないので一番信頼している太閤300gにチェンジしてみます。
するとヒット。さっきのメバルよりは重く、アラよりは軽い引き。
くっ。。。
その後、タイラバに逃げず、カブラも使わず、ジグを貫き通し、船から30mくらいのところで「あれ?イルカ跳ねた?」というクロマグロのハミも見たりしましたがジグで通しました。友人は「あれー?あんまひかないなぁ、ついてんのかなぁ、なんだこれ?」という魚を釣り、それはアカムツでした。一方のあたいは釣れずに納竿、でございました。お疲れ様でした。
帰路に着く前に食事です。友人が「町中華」をレコしてくれたので言ってみましたところ、「ファブル」や「新宿スワン」なんかで悪巧みが行われていそうな会場っぽい店舗でした。
いろいろとすごくすごい。
チャーハンと餃子で900円。安いのではないでしょうか。餃子は野菜中心の具で大連とかにある皮が厚めのタイプ。美味しかったですよ。
まとめ
・ようやくディープジギングがわかり始めた気がします。マグロと同じくらい時間がかかった気がしますが、費用はこちらの方が幾分安く済んでいます。今のところは。。。
・この釣り、例えて言うならラインじゃなくてゴムで釣っているような感じです。非常に伸び縮みするので、伸びている時にバイトがあればわかりやすいけれど、縮みきっている時だと何が起きているかわかりません。なのでうすうす感じていましたが、ラインが一番大事な釣りなのではないでしょうか
・ラインはスーパーファイヤーラインの1号がベスト。でも高いんだよな。。。サンラインのソルティメイトは糸鳴きがきついらしく、それを気にしないのであればどちらでも、とのこと
・フックはシーフロアのジャムフックライト3/0一択、とのこと
・ライン、フックは船長から条件出しをされたものの、タックルはなんでもいいみたい
・やってて思ったのが、できればローギアで一巻き50cmくらいのやつで、ハンドルが長く細かくピッチを刻みやすいリールがベストな感じ。その点、電動は一巻きが短くてピッチを刻みやすく、空振りの巻上げも楽なのでスタイルを気にしないのであればベストな選択な感じ。ちなみにシーボーグ300は一巻き70cm。オシアジガー1501のPGだと一巻き78cmか。1/8ピッチで9.75cm。なんにしろ、水深200m以深で10cmの移動で勝負するって壮大なのと細かいのが混ざり合っててつくづくよくわからない釣りだと思います