デュエルマスターズ(2ブロック)のフォーマット考~2ブロックの魅力~(第8話)
こんにちは。デュエルマスターズ(2ブロック)DMP保護者のトントン親父です。今回で8回目の記事となります。
今回からはデュエルマスターズ(2ブロック)のフォーマットについて、2ブロックを中心に考えていきたいと思います。初回となるテーマは『2ブロックの魅力』についてです。主観が多く含まれていますが、参考になれば幸いです。
2ブロックの世界へようこそ
2ブロックの世界へようこそ!このnoteを読んでいるということはは、デュエルマスターズのフォーマットである『2ブロック』に興味関心があるということでしょう。そう信じてこの先を進めます。(冷やかしや粗探しのコメントはご遠慮ください)
さて、この記事の構成ですが、最初に2ブロックの雰囲気をつかんで頂き、その後に各論に入りたいと思います。
2ブロックのイメージ
2ブロックに馴染みのない方にイメージを持ってもらうために、格闘技を例えに使ってみます。(拙著のデュエルマスターズにおける2ブロックとは?(主に定義)+公式へのお願い(第2話)※訂正ありで軽く触れた内容です)
アドバンスは総合格闘技
アドバンスは殿堂レギュレーションカードを除くすべてのカードが使えるフォーマットです。ビートダウン、連ドラ、革命チェンジ、コントロール、ビッグマナ、ロック、ライブラリーアウト、ハンデス、ループ、ロック、1ショットキル、トリガー、特殊勝利など、ありとあらゆるデッキが存在しています。
打撃技、投げ技、寝技、締め技、関節技など、ほとんどの格闘技が使える総合格闘技のようなフォーマットと言ってよいでしょう。
オリジナルは立ち技格闘技(または組技格闘技)
オリジナルは殿堂レギュレーションを除くカードのうち、40枚のメインデッキだけが使えるフォーマットです。ゲーム開始時にバトルゾーンに存在できるカードものぞきます。アドバンスと同様に様々なデッキが存在しますが、超次元カードやGRカード、《禁断〜封印されしX〜》が使えないのでアドバンストは別のメタゲームになります。
立ち技系格闘技であるK-1やムエタイ、キックボクシングのようなフォーマット、あるいは組技系格闘技である柔道やレスリング、修斗ボクシングのようなフォーマットと言ってよいでしょう。
2ブロックはボクシング
2ブロックは殿堂レギュレーションを除くカードのうち、直近2年間に発売されたカードの中でブロックマークが付与されたカードだけが使えるフォーマットです。指定されたブロックマークがあればよいので、オリジナルでは使えない王来篇のカードである《禁断〜封印されしX〜》や《ガイアール・カイザー》を使うことができます。(王来篇・王来MAX・GoAシーズン)
上半身のみの拳による打撃が許されたボクシングのようなフォーマットと言ってよいでしょう。
制約が生み出す2ブロックの魅力
制限の中から新しいアイデアが生まれ、魅力につながることはよくあることです。むしろ、制約は新しいアイデアの源泉の一つと言ってよいでしょう。2ブロックには以下のような制約がありますので、これに沿って話を進めていきます。
カードプール
デッキタイプ
落ち着いた環境
カードプールの把握は枚数的には可能
TCGでデッキを構築する場合、カードプールの大きさは気になる点の一つだと思います。以下、カードプールの枚数を他のフォーマットと比較してみましょう。
2ブロック 800枚程度~1400枚程度
オリジナル 9000枚弱
アドバンス 10000枚弱
2ブロックのカードプールはTCGに慣れ親しんでいる人であれば現実的に把握可能な枚数でしょう。大会に参加したとしても、対戦相手が使うカードは知っているカードとなります。(注目していなかったり、失念していたり、コンボに気が付かなかったりすることはあります)
とはいうものの、ブロック落ちがある2ブロック特有の注意点があります。それはプロモカードによる再録です。なかなか厄介なことなので、詳細は拙著「デュエルマスターズ(2ブロック)のカードプール~再録(拡張パック、構築済みデッキ、プロモ)、いくつかの例外~(第7話)」を参照願います。
デッキタイプ
デッキタイプの数
TCGにはデッキタイプが存在しますし、2ブロックもその例外ではありません。早速2ブロックの主なデッキタイプを見てみましょう。
アビスロイヤル
火光ライオネル
5Cザーディクリカ
ケンジキングダム
これ以外にもハンデスやレッドゾーンなどいくつかのデッキタイプがあるようです。ソースはやわたCSの結果報告ツイートです。Tier1が4種類程度であればメタ考察やデッキ選択もしやすいでしょう。考慮するデッキタイプが限られていますので新しいデッキも構築しやすくなります。この辺りは2ブロックの魅力なのだと思います。
【参考】デュエルマスターズ公式ツイッターの《CSヒストリー》によるとアドバンスの上位入賞デッキのデッキタイプは10~20種類程度、オリジナルの上位入賞デッキのデッキタイプは20~30種類程度あります。
Tier1の新陳代謝
2ブロックにはTire1の新陳代謝が2つあります。ひとつはブロック落ち、もう一つは新弾発売です。
2ブロック特有のブロック落ちにより、Tier1だったデッキが退場し、新しいデッキが構築されていきます。十王篇が落ちたとき、赤黒邪王門や白単鬼羅スター、赤緑キリフダッシュREVOが退場しました。同時に王来MAXで《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》と各種タマシードが登場し、新しいデッキタイプが構築されていきました。
また、2ブロックはカードプールが小さいことから、数枚のカードがメタ全体に影響を与えることがあります。GoAではアビスロイヤルが投入されたとき、《ドラゴンズ・サイン》がGoAマーク付きでプロモパック再録されたとき、メタに影響を与えました。
ブロック落ちとカードプールの少なさにより、環境が一気に新陳代謝するのが2ブロックの魅力なのです。
落ち着いた環境
抑制的なカードパワー
多くの読者は気が付いているかとは思いますが、ブロックマークが付与されたカードはそうでないカードと比較するとカードパワーが抑制されている傾向にあります。アドバンスやオリジナルではおなじみの《流星のガイアッシュ・カイザー》のようなカードはブロックマークが付与されないEX弾で収録されますし、《メンデルスゾーン》のようなカードはブロックマーク付きでの再録はありません。
このように、収録されるカードは抑制的な傾向にありますから、2ブロックは落ち着いたゲーム展開で対戦できることが魅力の1つだといえます。
理不尽ムーブが限定的
上記の結果、理不尽なコンボは(アドバンスやオリジナルと比較すると)限定的になります。2ブロックでよく知られた理不尽ムーブは以下のようなものです。
5cザーディクリカ
3ターン目マナブースト⇒4ターン目《ドラゴンズ・サイン》+《龍風混成 ザーディクリカ》+《ロスト・Re:ソウル》
ケンジキングダム
3ターン目《神羅ケンジ・キングダム》+《超神羅ギュンター・ペガサス》+各種制圧クリーチャーが沢山
5cザーディクリカの場合は4枚揃う必要があり、ケンジキングダムの方はデッキトップの捲りに依存しています。アドバンスやオリジナルと比較すれば限定的と言ってよいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。2ブロックの魅力が一つでも伝わったら幸いです。いろいろと気が付かない点もあると思いますので、コメント頂けたら助かります。
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