犬山城
愛知県の犬山城の真下を通る道路トンネル。
東側の坑口よりトンネルを覗くが、トンネルに覆工コンクリートは無く、堀っぱなしのトンネルが現れた。
頻繁に車が通るトンネルでコンクリートの保護もなく、素掘りのままとは、ちょっと驚きである。
トンネルの壁面は、海のプランクトンなどの微小動物の死骸が溜まってできたチャートと呼ばれる硬い岩盤です。
もともとは水平に溜まって固まるのですが、大陸ができる過程で力を受けて地層が傾き波打ってます。
見た感じポロポロと崩れてきそうで心配ですが、このトンネルでは防護策が見られず、掘ったままの地山が見られるのは珍しいです。
反対側の坑口です。見事な節理面(剥離面)が見られます。
実はこのトンネルの下にもう一本トンネルが掘られています。
そのトンネルは横を流れる木曽川から名古屋市内へ水を導いている水路トンネルで、その取水口がこのトンネルのすぐ脇にあります。
この道路トンネルはその取水口への点検のためのトンネルだったのですが、現在では道路が整備されて道路トンネルとして利用されています。