富士丸という名の魔界
魔界への入り口・・・
そうここは富士丸本店だ
見てくれ、この魔界感。
俺はその日、ある男から電話がきた
「富士丸いこう!!」
「え、富士丸?なに屋?」
「富士丸!」
「だから、何よ」
「富士丸だよ!!」
この男と話しても埒が明かない。俺は返事をした。
「わかった。集合時間と場所だけ教えてくれ」
その男は切り際に
「お腹空かせてこいよ・・・」
電話は切れた。その男の声がずっと耳にこだましていた・・・
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全国の猛者たち
そしてお店に到着
100m手前から異様な雰囲気を漂わせているお店がある
このコロナ禍なのにざっと20名は並んでいた
今日は早い方だねと同席の男は言っていた。。。
並んでいる面々を見ると、猛者、猛者、猛者
聞けば、全国から来るというではないか。。。。
そんな人気店なのか・・・
そんな猛者たちの覇気に耐え切れず吐きそうになるがなんとか持ち堪えた。
全国からの猛者達は虎視眈々と自分の番を待っている。
まさに全国大会だ。そんな緊張感が漂っていた
歴代の猛者たち
一時間は並んだだろうか、いざ店内案内され食券を買うことに
俺は驚愕した。。
これを見てくれ
歴代の猛者たちが夢やぶれ立ち去った証と勲章
お店のロゴが消されるくらいだ
これが全てを物語っている
富士丸とはなんなんだ。。。
俺は緊張に耐えれず、生唾を飲み込んだ
そして店内は異様に静かだ
思い出した。入り口を・・・
この切れ端に書かれた注意書き
全国の猛者たちは厳守している
これが余計に良い緊張感を生む
いざ、着座
店主が順々に
「ニンニクは?」
と一人一人に聞いていく
同席の男は慣れた手付きで注文
俺の番だ
「ニンニクは?」
「に、に、ニンニクおおお願いします。あ、や野菜は少なめでお願いします。。。」
俺は圧倒されていた。食券を買ってからの店内を見ていたら、あんな量食えるのか?という疑問だ
しかし、野菜少なめで正解だった。
麺を進める毎に、スープが濃くなっていく。
うまい。。。
チャーシューもお見事。
CRUSHED!!
また挑戦したいと思った。
富士丸という名の魔界。
また行きます。