散歩と読書のおもしろさ(ほぼ千1)
テレワークのストレス発散のために散歩をしようと思いついて、たまたま昔よく歩いた道を通ってみました。
私の住んでいる町は山あいに学校があって、小学校から高校へと上がるにつれて段々と山側へと上るコースだったのですが、その山道を歩いてみたのです。
馴染みのコースと知らない建物が点々とあって散策にもちょうど良かったのですが、「思い出にアクセスするには」ということなどを考えていました。
散歩していると、今は空き家のあの家で、友達とファミコンを一緒にしたなとか、綺麗な体育館が出来ている場所で、昔深夜に集まって花火大会したっけ……とかそんなことを想起しました。
場所が思い出にアクセスするきっかけになったのです。
アウトドア少年だった私の思い出の多くは家のソトにありましたが、一時期インドア青年になってしまった私の思い出は本のナカにもあります。
本のタイトルや装丁、著者名を見ると読んでいた当時の思い出にアクセスすることができるのです。
ファインマンの上下巻の文庫本を見ると、将来が見えないことを相談に乗ってくれた祖父のことを思い出します。
スローライフ関連のタイトルを見ると、当時の自分のうぶなスローガンを思い出します。
エリック・ホッファーの日記には、勇気をもらって救われたなということを思い出します。
散歩と一緒で、読書も思い出や記憶にアクセスできる行為ですし、一冊単位でみればアクセス地点のようでもあると思います。
本から本へ。記憶のタイムトラベルは気持ちが良いです。
せわしない現代ですから、思い出ばかりに浸ってはいられないけど、疲れた時には本棚を眺めると、自然と回復してくるからおすすめですよ。
自分の部屋の本棚以外にも、本屋さんの本棚も思い出にアクセスできるポイントだと思います。パラパラするだけでもぜひ。
それはそうと、当初はこんなことを書こうと思っていなかったんですよね。
書いていくうちに、「読書の面白さ」になっていきました。
どうやら私の書きたいテーマの一つが発見できたようなので、良かったです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。