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かわりゆく夏



家でテレビをつけてても特集番組やドラマはあまりなく、ニュースで取り上げられてる時間もとても減っていて、

今年は、ウェブで関連記事を探して読んだ。
去年は、図書館で色んな本を借りた。


自ら知ろうとしなければ、知れない環境にどんどんなってきている。


"戦争"

今の暮らしからは全く想像出来ないようなものだから、どこかの物語のようにさえ感じてしまう。
でもたった79年前の日本で起こった出来事。
悲しいとか辛いとかそんな言葉だけで決して完結しない出来事。


「何故戦争が起こったのか」
調べれば調べるほど、色々な見方がある。

中には、戦争の裏には実はこんな隠された歴史があったとか、世には出ていないが本当はこうだったという記事や投稿を目にするが、考察や興味本位の構想を知りたいわけではないし、そもそも何が本当なのかを知りたいわけではない。

それぞれの都合の正義があるわけだから。



戦争の上に生きていた人がいたということ、
多くの人が犠牲になり、その先に今自分が生きているということ。



私は子供の頃から、戦争についてのテレビや本を自ら見る方だった。

私が子供の頃、夏には戦争ドラマや映画がテレビでよく放映されていた。


子供心に戦争が恐ろしいものだと理解はしていたが、やはりどこか遠い国の物語だと感じていたようにも思う。



大人になってからは、体験された方の話を見たり読んだりすることが多くなった。

その方々が高齢になり、後世に残す為にと、
今まで取材に応じたことのなかった方も、応じてくださっているという記事を今年はよく見かけた。

絶対に思い出したくないことを、どんなお気持ちで話してくださっているのか。
決してその方達の気持ちを分かるなんてことはできないけど、想像するだけで胸が苦しく、涙が出る。
でも、目を背けてはいけないといつも思う。



戦争が起こした、人々の事実を知れば知るほど、私は「当たり前の日常に感謝しようね」なんて薄っぺらい事、言えない。



自分の日常に感謝しようが、戦争があった事実は変わらないし、同じ事を繰り返さないようにといくら願おうが、世界のどこかで戦争が起こる。

それでも今の日本で生きていると、自分が生きてる中では経験することはないだろうと思ってしまう。

そう思わせてもらえるこの時代に生まれたからには、どんなことがあったのか"ちゃんと"知って、生きようと思う。



あっという間に過ぎ去る夏、
今立つ時代の背景を自ら知りに行くことを私はこれからも続けていきたい。


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