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2021.04.25 遠野山・里・暮らしネットワークって昨年度何してたの?②

~遠野超マイクロツーリズム始動~


2020年冬頃から全国各地のグリーン・ツーリズム実践地域と同様の傾向は遠野にも顕れてきました。コロナ禍での「自粛」と「低迷」です。

2020年4月には遠野旅の産地直売所(遠野のグリーン・ツーリズム販売店舗)の運営を自粛せざるを得ませんでした。

例年10校の小中学校の教育旅行の受入も「0校」でした。夏休みの旅行客も激減し、当法人を窓口にした受け入れは前年比90%以上減でした。

それでも、市内の農家民宿にはリピーターやワーケーション、遠野自動車学校の合宿免許、県内割を活用した旅行者は訪れていました。コロナ禍でできる事業があったために事務局も「旅行者の受入以外の業務」で仕事はできていました。

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自粛も出口が見えない頃、「コロナ禍だからできないこと」と「コロナ禍だけどできること」を整理し、例年通りの受入以外の方法を模索しはじめました。

ある日、旅の産直の店舗スタッフが言いました、「市民向けをやろう」と。それが後の「遠野市民限定のグリーン・ツーリズム企画」です。

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星野リゾートが提唱していた近隣圏向けの地域の生活資源にした域内観光商品販売「マイクロツーリズム」に着目し、もっとターゲットを絞り「市民」としました。

 ・コロナ対策
 ・安心・安全の確保
 ・旅行に行きたくてもいけない市民
 ・行って観たいと思ってたけど、行く機会のなかった

地元出身スタッフがそういう市民目線の発想だったので、市内のグリーン・ツーリズム拠点を楽しんでもらえる自信もありました。

10月の販売開始を目指し、「遠野超マイクロツーリズム ~地元を楽しもっ!キャンペーン」と企画名を決めました。10月~12月まで多くの市民の参加をいただく企画になりました。遠野テレビでのCM、折り込み、口コミなどで情報を発信しました。300名近くの市民の方に参加いただきました。この取り組みは首都圏の旅行会社や農水省、観光庁に注目していただきました。

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今まで都市農村交流と銘打ってきた活動の発想を転換し、市民向け⇒県内向け⇒全国向け⇒世界向け、狙っていくターゲットの順番を変えました。参加した方、受け入れた方の反応も良く、リピーターや口コミが出るほどでした。「コロナ禍だからできたこと」だったかもしれません。(続く)

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