京都〜日光を9日間で走った話2024(その11)
「それでは、皆様お疲れ様でした!乾杯!」
最終日の行程を極めて順調にこなした私は、その後に開催された毎年恒例の大会打ち上げに出席しておりました。
ちなみに最終日は栃木宿から日光宿への50キロ。東照宮に向けて全般的にゆるやかに登っていく区間ではありますが、それでも今までの数々の峠越えの道程に比べると全く微々たるものです。この3年間の中で唯一、道迷いにもグルメトラップにもかからず、過去最速のスピードで東照宮までの道のりを走り切った輝かしい行程。まさに苦節三年、数々の艱難辛苦を乗り越えついに私はこの領域まで到達することができたのです。
そうした万感の思いを胸に打ち上げに出席していた私でしたが、同席していた大会会長殿から、下記のような申し入れを頂きました。
「というわけで、私も忙しいんで、来年はぜひ提携という形で初日に受付とスターターをやってもらいたいのだが」
本大会の3年連続の完走という功績(もしくは変態ぶり)が認められ、来年は主催者の代わりに京都御所で受付兼スターターをするということとなりました。よういドン!と言いながら自分も走り出すというもの。3年連続完走者は日本で二人しか存在しないとは言え大変な栄誉です。
「了解しました!」
大会会長殿に二つ返事で応答した私でしたが、少ししてはたと考えました。
これは、個人ではなく組織として対応しなければなるまい。
ジャーニーランや時間走の領域ではまさに国内随一と呼ばれるNPO法人「スポーツエイド・ジャパン」様の神託を受けて開催するとなると、それは持続可能なものとしなければなりません。万が一私がランニング中に熊に襲われたり、悪のショッカー軍団による襲撃を受けるなどして命を落とすなどという事態になったとしても、それにより大会開催が危ぶまれるなどという事態になることは絶対に避けなければなりません。
というわけで、急遽「例幣使みち研究会」という名のWebサイトを突貫にて立ち上げてみました。昨年苦労して作り上げたガイドブックや、他のメンバーから寄贈いただいた道中グルメ案内、本大会のチェックポイントごとの通過時刻等をまとめた詳細な記録など、来年度以降大会に出走を考えている人にとってはまさに唯一無二の垂涎のコンテンツとなっていると自負しております。
専用のお問い合わせフォームも完備し、なんか見た目としてはそれらしく出来ています。やればできるじゃないですか私!これでこの大会に興味がある方が検索によりたどり着くことができれば、こんなマイナーな大会にも光が当たって来るやも知れません。それどころか来年はクリック合戦が必至という事態も考えられるでしょう。
ああ! 例幣使みちジャーニーランの未来は煌煌と光り輝いてる。そう私が思ったとしても一体誰が否定することができるのでしょう。
ただ唯一の懸念としては、開設して一ヶ月たっても未だにこのサイトがグーグル検索に引っかからないことでしょうか。
まぁ、業者に金を積んで大量にリンクを貼ってもらうなどをすれば一夜にしてジャーニーラン業界の検索トップに躍り出るなどということも出来なくはありませんが、そんな金ももちろんありませんので気長にグーグル先生の逆鱗が沈むことをお待ちしたいと思います。すいません最近Googleカレンダーから別のものに乗り換えてしまいました。二度としませんのでお許しください。
このサイト、いいね!と君が言ったから
7月22日は設立記念日
(この項おわり)