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断捨離すべきかせざるべきか、タイムービー『ハッピー・オールド・イヤー』が示した一つの答え

日本では今でもこんまりメソッドっていうのが流行ってるのかはわからないけど、一時断捨離ブームが起きました。

とあるタイ人の方と縁ができて、そんなさなかで面白そうなタイ映画があったら一緒に見ようということで見つけたのがこの映画でした。

主演の女優さんはタイでは有名らしい。

この映画は断捨離をはじめ、愚直に実践しようと奮闘する主人公とその家族や周囲の人たちが織りなすドラマです。

断捨離って本当にやろうとするとこういうことなんだよ、っていう映画にも見えます。

かと言って断捨離を肯定も否定もしない映画でもあります。

東南アジアの映画ってなんか淡々としている(母数2)

東南アジアの映画、と意識して見る映画はこれが実は二本目で一本目はフォーエバー・フィーバーというサタデーナイトフィーバーを見たフィリピン人の若者がダンサーを目指す、というものでした。

一本だけ見てその国の映画のスタイルを確定的に言うのは良くないけど、主人公が飛び起きて一日生活しておやすみ、っていうのをエンディングに近づきながら繰り返すというスタイルでした。普通に面白かった。

ちょっとシンガポールの現実みたいなものも見えたりしつつないい映画だったと思います。

この映画もなんだか淡々と進んでいってエンディングに向かうという感じでした。

映画が見せた断捨離の現実

ものを捨てるっていうのは実は結構な覚悟を要するもので、彼女もまた家族から大変な反発を喰らいます。

「邪悪な思想」とまで言われてしまったこんまりメソッドですが、捨てるっていうのは生半可じゃないなっていうのがよくわかります。

同時に、持ちすぎていたがゆえに起きる様々なトラブルも経験します。断捨離を実行したい主人公、振り回される家族、周囲との関係の変化、持つことの問題と同時に捨てることの問題もまたこの映画ではリアルに描いていきます。

ちなみにこれはジャンルは恋愛ドラマなんですが、なんで恋愛ドラマなのかは見てのお楽しみですね。

結局断捨離って難しいよねっていう話

断捨離は結局「巻き込む人が多いほど難しくなる」というのがこの映画を見た上での感想ですが、実際にやろうとした人に起きる現実的な周囲の反応っていうのがこの映画には描かれています。

人のものはかんたんに捨てられるけど、自分のものは捨てられないし、自分のものを人に捨てられちゃうっていうのもきついし、断捨離やってるからってなにか持ってこられるとその人も結構困ったりする。

ちなみに海外ではこんまりメソッドはSparkling Joyと言われているそうです。

断捨離という軸はぶらさずにしっかり恋愛ドラマしていた

この映画のすごいところは軸が全くぶれないという点です。とにかく最初から最後まで断捨離を中心に物語が動きます。なのでエンディングが結構衝撃でした。

え、こうなっちゃうの!?みたいな感じでした。恋愛ドラマはむしろ添え物と言ってもいいと思います。

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